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更新日:2019.12.26 / 掲載日:2019.12.26
スズキ、軽乗用車「ハスラー」をフルモデルチェンジ

スズキは、軽乗用車「ハスラー」をフルモデルチェンジし、2020年1月20日から発売する。このモデルは、2014年1月に発売した初代が軽ワゴンとSUVを融合させた軽クロスオーバーという新ジャンルを開拓し、個性的なスタイルなどにより、幅広い世代に支持されている。5年ぶりにフルモデルチェンジした2代目となる新型は、「もっと遊べる!もっとワクワク!!もっとアクティブな軽クロスオーバー」をコンセプトに、先代モデルの個性的なデザインはそのままに、アウトドアアイテムから発想を得て機能性を追求したタフさ&力強さをプラスし、新開発のR06D型エンジン&CVT、使い勝手を高める防汚タイプラゲッジアンダーボックス、スズキの軽初の全車速追従機能を備えたアダプティブクルーズコントロールなどを採用している。
デザイン
エクステリアは、丸型ヘッドランプ、スクエアグリルのハスラーの特徴的なアイコンを備えたフロントマスク、立てたピラー、強く深みのあるボディ断面を表現したフード&サイドビューなど、ひと目でハスラーと分かる個性的なデザインに、タフで力強いスタイルを融合させるとともに、リヤクォーターガラスを設置して広い視界を確保している。
インテリアは、上下のバーでガーニッシュを挟み、力強い骨格を表現した3連インパネカラーガーニッシュを採用したアウトドアテイストの室内空間で、自発光メーター内には視認性、アニメにもこだわった4.2インチカラーのマルチインフォメーションディスプレイを搭載している。カラーは、ブラック基調で、インパネ、ドアトリム、縞鋼板柄のシート、フロアコンソールトレーのドリンクホルダーにはボディカラーに対応した「バーミリオンオレンジ」「デニムブルー」「グレーイッシュホワイト」の3色のカラーアクセントを施している。

ハイブリッド G

ハイブリッド G デニムブルー内装

ハイブリッド G デニムブルー内装

ハイブリッド Xターボ

ハイブリッド Xターボ バーミリオンオレンジ内装

ハイブリッド Xターボ バーミリオンオレンジ内装

自発光メーター/4.2インチカラーのマルチインフォメーションディスプレイ
【4.2インチカラーのマルチインフォメーションディスプレイの表示機能】

メカニズム
ボディは、新世代プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」、センターピラー、サイドドア、バックドアに「環状骨格構造」、ボディのスポット溶接部にスズキ初の「構造用接着剤」などを採用し、軽量、高剛性を両立させるとともに、軽初(スズキ調べ)のこもり音&雨音を低減する「高減衰マスチックシーラー」、防音材や遮音材を最適に配置することで、静粛性を高めている。
パワートレーンは、新開発のR06D型エンジンをNA車、R06A型エンジンをターボ車に搭載し、マイルドハイブリッドシステム、低中速域ではスムーズな走り、高速域ではハイギヤード化により燃費性能&静粛性を高める新開発のCVTのトランスミッションを組み合わせる。このR06D型エンジンは、燃料効率を高める「デュアルインジェクションシステム」、ノッキングの発生を抑え最適なタイミングで燃焼させる「クールドEGR」のスズキの軽初の技術を採用することで、低速から中速域までの実用速度域で優れた燃費性能を実現している。
走行性能は、先代と比べて、アプローチアングルを1度、デパーチャーアングルを4度拡大してアプローチアングル29度、デパーチャーアングル50度とすることで、走破性を進化させるとともに、ターボ車にはISGによるモーターアシストをトルクアップして、坂道、高速道路などへの合流時に力強い加速ができる「パワーモード」を搭載する。さらに、4WD車は、ぬかるみ、滑りやすい路面での走破性を高めることができる「グリップコントロール」、急な下り坂走行(車速を約7km/hで維持)をアシスタントしてくれる「ヒルディセントコントロール」のほか、雪道、アイスバーンでの走行をサポートする「スノーモード」を新たに採用した。

新世代プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」

構造用接着剤適用部位

R06D型エンジン(NA車)

マイルドハイブリッドシステムのイメージ

ロードクリアランス

パワーモード

グリップコントロール

ヒルディセントコントロール

スノーモード
グリップコントロールのスイッチ
ヒルディセントコントロールのスイッチ
スノーモードのスイッチ
ユーティリティ
先代の2425mmから35mm延長した2460mmのホイールベースにより、快適な室内空間を実現し、リヤシートの背面にはラゲッジルームからもシートスライドの調整ができるようにシートスライド用ストラップを備えている。ラゲッジルームは、リヤシートの背面、フロアに汚れや水分が拭き取りやすい素材を採用し、フロア下には汚れたものの収納にも便利な防汚タイプラゲッジアンダーボックス(簡単に取り外して洗うことが可能)を搭載した。さらに、ラゲッジボードを上げれば、ベビーカーなどの背の高い荷物も収納することができる。
収納スペースは、インパネアンダートレー(運転席)、インパネアッパーボックス(助手席・「ハイブリッド G」「ハイブリッド Gターボ」はオープンタイプ、「ハイブリッド X」「ハイブリッド Xターボ」はリッド付き)、フロアコンソールトレー(ドリンクホルダー付き・「ハイブリッド X」「ハイブリッド Xターボ」)、インパネドリンクホルダー(運転席/助手席)、助手席シートバックポケットなどを採用している。

インパネアッパーボックス(助手席・オープンタイプ)

インパネアッパーボックス(助手席・リッド付き)

フロアコンソールトレー(ドリンクホルダー付き)
主な装備
先進安全装備は、夜間の歩行者などを検知し衝突回避および被害軽減をサポートする「デュアルカメラブレーキサポート」、車線を逸脱しそうになると知らせてくれる「車線逸脱警報機能」、ヘッドランプのハイ/ロービームを自動で切り替えてくれる「ハイビームアシスト」など、最新の「スズキ セーフティ サポート」を標準装備し、車両進入禁止などの標識をメーター内に表示する「標識認識機能」には、一時停止の標識を追加した。さらに、ターボ車には、速度に応じて車間距離を自動で調整する「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)」、車線逸脱しそうな時にステアリング操作を支援する「車線逸脱抑制機能」を、スズキの軽として初採用したほか、車両の周囲を画像で確認できる「全方位モニター用カメラ」をメーカーオプションで用意する。
エンターテインメント装備は、スズキ初の9インチHDディスプレイを採用したメモリーナビゲーションをメーカーオプションで用意する。このメモリーナビゲーションは、優れた視認性&操作性の高画質ディスプレイ、DVD/CDプレーヤー、ビル街や山間部などの測位が難しいエリアでも安定して表示するナビの自車位置精度、車両の情報表示、スマートフォン連携機能などを搭載している。

メモリーナビゲーション
ボディカラー
モノトーンを5色、ガンメタリック2トーンを3色、ホワイト2トーンを3色の全11色を設定する。2トーンカラーは、ルーフ、ドアミラー、スチールホイール(「ハイブリッド G」「ハイブリッド Gターボ」)以外に、クロスカントリーモデルに見られる幌やハードトップから発想を得て、リヤクォーターガラス、バックガラス部分にもカラーアクセント(ガンメタリックまたはホワイト)を施した遊び心のあるボディカラーとなっている。
シフォンアイボリーメタリック
オフブルーメタリック
ブルーイッシュブラックパール3
ピュアホワイトパール ※
クールカーキパールメタリック
バーミリオンオレンジ ガンメタリック2トーン(バーミリオンオレンジは新色)※
デニムブルーメタリック ガンメタリック2トーン(デニムブルーメタリックは新色)※
フェニックスレッドパール ガンメタリック2トーン ※
チアフルピンクメタリック ホワイト2トーン ※
アクティブイエロー ホワイト2トーン ※
ブリスクブルーメタリック ホワイト2トーン ※
※はメーカーオプション。
主要諸元・ラインナップ・車両本体価格
【主要諸元】
ハイブリッド G
●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1680●ホイールベース(mm):2460●車両重量(kg):810<860>●駆動方式:FF/4WD●パワートレーン(最高出力/最大トルク):657cc直3DOHCエンジン(49PS/5.9kg・m)+モーター(2.6PS/4.1kg・m)●トランスミッション:CVT●WLTCモード燃費 (km/L):25.0<23.4>●燃料タンク容量(L):27[レギュラー]●最小回転半径(m):4.6
ハイブリッド Xターボ
●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1680●ホイールベース(mm):2460●車両重量(kg):830<880>●駆動方式:FF/4WD●パワートレーン(最高出力/最大トルク):658cc直3DOHCターボエンジン(64PS/10.0kg・m)+モーター(3.1PS/5.1kg・m)●トランスミッション:CVT●WLTCモード燃費 (km/L):22.6<20.8>●燃料タンク容量(L):27[レギュラー]●最小回転半径(m):4.6
※<>の数値は4WD車。
【ラインナップ・車両本体価格】
