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更新日:2019.12.02 / 掲載日:2019.11.27

SUBARU 新型レヴォーグ 新型vs現行型

新旧レヴォーグ、 どちらがベストバイ?

飛躍的な進化を達成する新型レヴォーグだが、実際にユーザーの手元に届くのは2020年後半。最大1年以上も先になるだけに、熟成が進んでいる現行型を狙うのもアリなのでは? そう考えているユーザーもいるのではないだろうか。ここでは新旧レヴォーグの違いや現行型のリセールまで考慮して、レヴォーグのベストバイを探ってみたい。

チェック1 エクステリア比較

キリリと締まった新型に対し現行型は穏やかさを感じる
 新型と現行型を比べてみると、基本的なスタイリングは踏襲され、開発当初からのコンセプトに則った、スタイリッシュなツアラーワゴンを志向していることが分かる。ただ新型は最新の「ボールダー」のコンセプトに基づいて、フロントマスクやリヤビューを構成するバンパーやグリル、コンビライトの意匠が太さと先鋭さを併せ持つデザインに変更され、精悍なイメージが強まっている。

新型

現行型

フロントマスク

  • 現行型

    新型は最新スバル車の象徴でもある大型ヘキサゴングリルを採用。

  • 新型

    アンダーリップ部は左右インテークから伸びる別体構造となるなど、手の込んだ造形が奢られている。

前後ドア

  • 現行型

    リヤドアウインドウ上辺の角度が少々異なるが、サイドウインドウグラフィックやドア下のスリットなど、

  • 新型

    基本イメージは踏襲されていることが確認できる。

リアエンド

  • 現行型

    新型はリヤディフューザーが大型化されたこともあり、メリハリが効いた印象を受ける。

  • 新型

    左右2本出しのマフラーも共通。現行型はSTIスポーツだが存在感は互角だ。

タイヤ&ホイール

  • 現行型

    多様なプレミアムホイールが充実するレヴォーグ。

  • 新型

    新型には異形10本スポークタイプが装着されている。なお、タイヤサイズ設定は大きく変わらないだろう。

ボンネット

  • 現行型

    新型に比べると現行型はやや物足りなさを否めない。

  • 新型

    「ボールド」の考え方が注がれた新型のボンネットインテークは、他のパーツの意匠同様に先鋭的なイメージを強く感じる。

ルーフトップ

  • 現行型

    センターからリヤエンドにかけてなだらかに切り下がるルーフラインは、新型も現行型も共通。

  • 新型

    シャークフィンタイプのアンテナもほぼ同じ位置に配されるようだ。

チェック2 パワートレーン&シャシー比較

新型のターボは環境性能重視性能ならば現行2Lターボもアリ
 パワートレーンへの刷新は、新型レヴォーグの要点のひとつ。新たに搭載される1.8Lターボユニットの詳細は明らかにされていないが、リーン燃焼技術が採用されることからも最新ダウンサイジングターボらしく、パワースペック一辺倒のターボにはならないだろう。傾向としては、現行型の1.6Lターボと同様にバランス重視のユニットになるはずだ。またシャシー性能に関しては、新SGPを採用した新型が乗り心地の改善などで優位なのは間違いないが、現行型のプラットフォームにもマイナーチェンジ時にSGPで得た知見やノウハウは注がれており、運動性や安定性などならまだまだ見劣りしない性能を持っているだろう。

  • 現行型

    現行型レヴォーグに搭載される1.6Lターボも2Lターボも、FA20型と呼ばれる新世代ターボエンジンのひとつ。新型の1.8Lターボは1.6Lターボに代わる存在だが、2Lターボがどうなるかは不明。

  • 現行型

    STIのチューニング哲学が注がれたSTIスポーツは、現行型レヴォーグの主力グレード。スポーティなエクステリアと徹底的に煮詰めた足回りを武器に1ランク上の走りを楽しめる存在だ。

チェック3 装備比較

通信連携機能が標準化された最新システムの採用は確実
装備の中でも安全運転支援関連とインフォテインメント機能は、設計年次の差が明確に出やすい。2014年にデビューした現行型は、安全運転支援機能こそアイサイトツーリングアシストにアップデートされたが、ナビや車内インフォメーションを表示するインフォテインメント機能に関しては、前時代的と言わざるを得ない。一方、新型は新世代アイサイトやコネクテッドサービスの採用など、最新機能が惜しみなく注がれる。インフォテインメント機能の中核を担う表示モニターは、通信連携機能の強化を考えれば、従来の1DINタイプに加えて、新型レガシィで採用された11.6インチ大型ディスプレイ仕様が設定される可能性も高いだろう。

  • 新型

    海外で発表済みの新型レガシィには、通信連携機能を備える最新のインフォテインメントシステムが採用済み。タブレットサイズの11.6インチ大型ディスプレイ仕様も投入されている。
    ※写真は新型レガシィ(北米仕様車)

  • 現行型

    現行型のアイサイト・ツーリングアシストは、高速道路などでステアリング&速度制御を自動で行う強力な運転支援機能を持つ。新型の最新運転支援には及ばないが、実用面で不満に思うシーンは少ないだろう。

新型vs現行型、 どちらがベストバイ?

結論

リセールは優秀STI狙いなら現行型はアリ 
 今、現行モデルを買うか、それとも1年待って新型を買うか? もちろん新型を選んだほうが幸せな事は多いと思うが、現オーナーで車検などが絡む人は頭が痛いのも事実だろう。

 ただ幸いなことにスバル車の中でもレヴォーグはリセールが強いモデル。中でもSTIスポーツは人気が高く、中古車市場でも高値で取り引きされている。ファンの多いモデルゆえに、新型が登場してもすぐに極端な値落ちが進むことも考えにくい。また新型のデビュー時に現行型のような走りに特化したSTI系グレードが設定されるかどうかも不透明だ。

 そういう意味でも、現行型が好きというケースはもちろん、新型でもSTI系が狙いなら、当面は現行型も十分にアリな選択だろう。

  • 最新リセール事情

  • 最新リセール事情

    レヴォーグは中古車でも人気モデル。標準的な1.6GT-Sでも3年落ちで新車価格の50%前後の買い取りは期待できそうだが、人気の高いSTIスポーツならば、それ以上の結果を求めることができそう。リセールまで考慮すれば、これから狙うならSTIスポーツを選びたい。

高性能なSTI狙いならば 現行型も魅力十分だ!

 最新技術が満載の新型か? 熟成が進んだ現行型か? 普通のモデルならば悩むことなく新型を選ぶべきなのだが、レヴォーグの場合は少々悩む点がある。

 その理由の一つ目はボディサイズで、新型はプラットフォームをSGPに刷新した事で若干アップしているのは間違いない。おそらくスバルは「現行モデルと使い勝手はほとんど変わらない」と言うと思うが、「あのサイズが良かった」と言う人にとっては、現行型の方が理想のレヴォーグだろう。

 二つ目はパワートレーンだ。新開発の1.8L直噴ターボのパフォーマンスや燃費&環境性能は、現行型の1.6L直噴ターボから大きくレベルアップされているだろうが、2.0L直噴ターボのような力強さは備えていないことが予想できる。過去のスバル車のグレード展開のパターンからすれば、STIスポーツのような高性能グレードの追加はだいぶ先になるはずで、走りの力強さやプレミアム性を求める人にとっては、熟成の極みに達している現行型のSTIスポーツを購入した方が満足できるかもしれない。

 ただ、それ以外の部分に関しては新型が圧勝するだろう。特にシャシーとサスセッティングのウェルバランスが求められるフットワークは、やや硬めで快適性に難があった現行型に対して、新型はバージョンアップしたSGPと新サスペンションの相乗効果で、操安性も快適性も向上しているはずだ。これまでのスバル車とは一線を画する絶妙な仕上がり、秀逸な乗り味が楽しめる可能性は極めて高い。

 また、安全支援システムも再びトップレベルに返り咲くべく、新型には最新スペックが導入される。ツーリングアシストまで備える現行型でも普段使うにはまったく問題はないのだが、そこは「最新のアイサイトは最良のアイサイト」なのは間違いない。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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