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更新日:2019.11.19 / 掲載日:2019.10.17
SUBARU 歴代レガシィ&現行型レヴォーグ一気乗り!
スバル広報部からの歴代レガシィツーリングワゴンに乗りませんか!?という珍しい案内をもらって、出向いてみたら初代から5代目まで、そして現行型レヴォーグまで30年近く続くリアルスポーツツアラーの歴史をあらためて振り返る試乗となった。2代目レヴォーグ登場も決定。その進化への思いをはせながら700kmロングツーリングを敢行した。
初代レガシィツーリングワゴン
1989年ー1993年 試乗グレード:GTタイプS2
このグレードは1992年に追加されたもの。BBS製アルミホイールや専用サスペンションが装着されていた。
2代目レガシィツーリングワゴン
1993年ー1998年 試乗グレード:GT-B
GT-Bはボクサーターボを搭載する1996年の大幅改良時に新規設定されたパフォーマンスグレード。
5速MT車は、最高出力280PSを発生。
3代目レガシィツーリングワゴン
1998年ー2003年 試乗グレード:250S
2001年の改良時に新設定された250S。
改良まで2グレード構成だったが、改良を機に2.5Lボクサーエンジン搭載車を1グレードに一本化。
4代目レガシィ ツーリングワゴン
2003年ー2009年 試乗グレード:2.0R
NAエンジンの2.0Rのほか、ターボの2.0GTの試乗車も用意されていた。
2006年の改良では、2Lターボ/3L車に3つの走行モードを楽しめるSI-DRIVEを設定。2008年には安全運転支援システム「アイサイト」を装備。
5代目レガシィツーリングワゴン
2009年ー2014年 試乗グレード:2.5i アイサイト Sパッケージ
安全運転支援システム「アイサイト」の設定を順次拡大。ボディサイズも海外市場に対応し歴代最大サイズに。
エンジンも2Lが廃止され、ツーリングワゴンは2.5L/2.5Lターボの2タイプに。
レヴォーグ
2014年ー2019年 試乗グレード: 1.6GT-S アイサイト
4代目レガシィツーリングワゴンのボディサイズに1.6Lと2Lのターボエンジンを搭載。その走りはデビュー以来着実に進化し、最新型は熟成の極み。
全天候型グランツアラーとして 新型レヴォーグの進化に期待
「500miles a day」SVX登場時にTV・CMで流された映像にこそスバル車の神髄と目指す道がある、と考えている。すなわち全天候グランツアラーだ。このイベントでは歴代のレガシィ・ツーリングワゴンとともにその後継車として誕生したレヴォーグに試乗し、そして次期レヴォーグにも託されるであろう全天候グランツアラーの魅力を知るのが目的である。
試乗モデルはツーリングワゴンが初代と4代目、レヴォーグが1.6Lと2LのSTIスポーツの4車。新旧交互試乗で700km近い行程を2日で走る。
グランツアラーとワインディングスポーツの間で揺れ続けたのがツーリングワゴンの歴史だな、というのが正直な印象。元々アンダーステアの強い4WDを軽快に回頭させる。トラクションを掛ければ安定するが、普通に走らせている時や減速時は前サス周りの挙動が落ち着かない。グランツアラーに求められる揺るぎない安定感とは異質。この軽快感と安定性のバランス点を探り続けてきたわけだ。
誤解なきように付け加えるなら、不快と言っているのではない。中立付近は曖昧だが操舵復元力の強い操舵感や急加速ではダウンシフト必須のパワートレーンなど懐かしくもあり、何の不安感もなく楽しくツーリングできた。
現行レヴォーグは軽快感寄り。車体サイズをコンパクトにすれば当然だが、キャラも4WDスポーツの印象が強く、WRXの姉妹車ならば納得できる。それでもグランツアラーとして新旧比較すれば、圧倒的にレヴォーグが頼もしい。
実用動力性能の余裕も利いているが、何と言ってもアイサイトである。試しに高速道路でLKAをオフにして走らせたが、途端に保舵の緊張が高まる。きっちり真っ直ぐ走らせるためには微小修正を頻繁に行う必要もある。アイサイトとの二人三脚走行はグランツアラーの資質を一気に高めるのだ。そして次期モデルにも荒天時でも安心、快適、楽々の全天候型グランツアラーとして基本性能の大幅向上を期待したい。