車種別・最新情報
更新日:2019.06.01 / 掲載日:2019.06.01
TOYOTA シエンタ【ベストグレード一発指南】
※人気グレードランキングは4月中旬時点でのメーカー発表による。集計期間、グレード区分等は各メーカーによる。
●文:川島茂夫
ベストグレード【G(7人)】

シエンタ G(CVT・FF・7人乗り)主要諸元
●全長×全幅×全高(mm):4260×1695×1675●ホイールベース(mm):2750●最低地上高(mm):145●車両重量(kg):1320●駆動方式:FF●パワートレーン:1496cc直列4気筒(109PS/13.9kg・m)●トランスミッション:CVT●JC08モード燃費(km/L):20.2●燃料タンク容量(L):42(レギュラー)●最小回転半径(m):5.2●タイヤサイズ:185/60R15
街乗りも気軽に使える多目的派

基本コンセプトはファミリー&レジャー用途とタウンカーの融合。長距離用途向けの設計ではないのでレジャーと街乗りの比率は街乗り寄りだが、ママさんドライバーやリタイヤ世代など、タウンユースの機会が多いユーザーには最適なバランスだ。
もうひとつの要点は3方面戦略。ひとつは基本コンセプトそのものの具現化で、これはガソリンの3列シート仕様。ハイブリッド車の3列シート仕様はパワートレーンの付加価値で今は消滅したウィッシュの後継。そして2列シート仕様はユーティリティ志向のコンパクトワゴンである。いずれの系統も現実的な用途を前提としたものだ。ハイブリッド車の3列シート仕様が最も適応用途が広いが、経済性も特徴のモデルでもあり、コスパを優先することが重要。必要用途プラスα程度のグレード選びが狙いである。
基本情報まとめ

■現行型デビュー:’15年7月 ■最新改良:’18年9月(5人乗り追加他)

若々しいデザインのコンパクトミニバン

コンパクトなサイズながら最大7人乗りが可能なコンパクトミニバン。「Active & Fun」をキーワードにトレッキングシューズをイメージ、現行型ではエッジの効いたエクステリアデザインになった。’18年のマイナーチェンジ時に2列シート車も設定。
【選び分けのツボ】7人or6人or5人乗り?
座席か駆動方式かラゲッジか、優先するものを明確に
2人掛けセカンドシートはキャプテンシートが一般的だが、シエンタの場合は4WD対応のフロア設計に起因するもので、座面の中央側にトレイを設置し1名分を間引いた設計。2列席仕様はサードシートを省略。3列席仕様もサードシートをセカンドシート下に格納するので、容量のアドバンテージはないが、積載物の収まりを優先。多様性が付加価値だ。
■7人乗り(FF)
■6人乗り(4WD)
■5人乗り(ファンベース)
【選び分けのツボ】ガソリンかハイブリッドか
1.5Lハイブリッドは余裕の走り。価格と使用用途から絞り込むべし
日常用途も高速もゆとりがあり、実用動力性能は2L級に近い。しかも燃費もいいのがハイブリッド車。予算に余裕があれば選びたいが、ガソリン車との価格差は約35万円。車両価格の15%に近く、経済性を軸に選ぶにはハードルが高い。また、シエンタのサスチューンはタウンユース主軸の和み系。走りのキャラから見てもガソリンが標準的である。
■1.5Lガソリン
■1.5Lハイブリッド
【選び分けのツボ】両側パワースライドドアにできるのは?
オプションで追加できないため、グレード選択時に要確認だ

パワースライドドアは閉まり切る前にロックを予約可能。(1)ドア閉作動、(2)キーリモコンで施錠を予約、(3)ドア閉後に施錠完了、となる。
パワースライドドアはミニバン系の長所のひとつ。頻繁な乗降を行うタウンユースではなおさらだ。閉める時の事故予防にも役立つ。助手席側リヤドアは全車に標準装着されるが、両側パワースライドはX系以外に限定された標準設定。歩道側ドアに採用されれば必要最低限がクリアされるが、他の装備も考慮してG系以上を勧める。