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更新日:2019.05.06 / 掲載日:2019.05.06
TOYOTA C-HR【ベストグレード一発指南】
※人気グレードランキングは4月中旬時点でのメーカー発表による。集計期間、グレード区分等は各メーカーによる。
●文:川島茂夫
ベストグレード【G-T・4WD】

C-HR G-T(CVT・4WD)主要諸元
●全長×全幅×全高(mm):4360×1795×1565●ホイールベース(mm):2640●最低地上高(mm):155●車両重量(kg):1470●駆動方式:4WD●パワートレーン:1196cc直列4気筒直噴ターボ(116PS/18.9kg・m)●トランスミッション:CVT●JC08モード燃費(km/L):15.4●燃料タンク容量(L):50(レギュラー)●最小回転半径(m):5.2●タイヤサイズ:225/50R18
“スペシャリティ”でも実用面の犠牲を抑えたい

スペシャリティカーは欲しいが2ドアクーペでは汎用性が低く不便。そんなジレンマを解決するひとつのジャンルがスポーツ&スペシャリティ志向のSUVであり、その代表的なモデルがC-HRだ。SUVに分類されてはいるが、最低地上高は最大155mmでしかない。しかも、看板車種のハイブリッド車は2WDしか設定されていない。デザインも車体も後席や積載性を重視した設計ではなく、アウトドア趣味を楽しむというより、SUVモチーフのスポーツハッチと言えるモデルだ。
つまり、基本的な選択の考え方はC-HRならではのスペシャリティ感覚を軸に、副要件として走行性能や駆動方式を加えるといい。SUVらしさも含めるなら4WDで、プレミアム感を高めた内外装と言うのがC-HR的ウェルバランスだが、プリウスに代わるエコ・スペシャリティとしてハイブリッド車もありだ。
基本情報まとめ

■現行型デビュー:’16年12月 ■最新改良:’18年5月(4WD追加他)
独特なデザインが特徴、トヨタのTNGA第2弾

現行型プリウスに続きTNGAを採用した、トヨタの新世代SUV。キャビンスペースよりもクーペライクなデザインを優先した、都市型クロスオーバーだ。ガソリンターボとハイブリッドモデルがあり、4月16日には中国向けながらEV仕様も発表されている。
【選び分けのツボ】ターボかハイブリッドか?
ターボ車は非プリウス的でスポーティな楽しみも

4WDを選択すると自動的にターボ車となってしまうが、ドライブフィール面では小気味よいスポーティな味わいが魅力。ハイブリッド車は燃費で大きく上回るが、パワーフィールは基本的にプリウスと同じ。先進感重視ならハイブリッド車だが、若々しくスポーティなドライブフィールを好むならターボ。FF車ならハイブリッドより約32万円も安価だ。
【選び分けのツボ】4WDのアドバンテージは?
オンロード四駆的だが、操縦安定性は確かに良くなる

ターボ車に採用される4WDシステムは最近では標準的な電子制御カップリング型を用いる。滑りやすい路面での踏破力と操安性、燃費を軸に開発されている。オフロード向けではないが、シャシー設計からすれば妥当な機能である。オンロードでも操安性向上効果はあるが、それが必要ない場合には、雪路を走る機会が多いなどの事情がなければ必須ではない。
【選び分けのツボ】先進安全装備をフル装着するなら
RCTAなどの車体周辺監視は「G」グレードに限定される

走行軌跡を制御するLKAは未採用だが、トヨタセーフティセンスが全グレードに標準装着される。ただし、後側方監視システムやクリアランスソナー、RCTA(リヤクロストラフィックアラート)は上級グレードに限定されている。すべて装備したいところだが、GとSの価格差は30万円を超えるのが悩ましい。装備の費用対効果を考えると無理に装着を勧めるのも躊躇してしまう。