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更新日:2019.04.09 / 掲載日:2019.04.09

今、買うべき1台はこれだ!平成最後のSUV王座決定戦【カテゴリーC】

SUBARU フォレスター

走りの楽しさを狙った 独自思想のハイブリッドが 上手な価格設定もあってランクイン

e-BOXERや専用内外装、ドライバーモニタリングシステムを備えつつも、価格を抑えたことが高評価の理由。4割近くのフォレスターユーザーに選ばれている人気グレードでもある。

カテゴリー1位 パワートレーン&駆動方式 2Lハイブリッド4WDモデル 152/180点

●フォレスター (2Lハイブリッドモデル) グレードバリエーション

チェックポイント1 熟成された ハイブリッドの走りは NAモデルとは明らかに違う

  • e-BOXERは2Lベースのパラレル式。モーターは小型ゆえに出力は10kW/65Nmに留まるが、加速時に巧みなアシストを行うことで、動力性能向上も狙ってくる。

  • 2.5L・NA車とは違った伸びやかな加速感を楽しませてくれる。

採点チェック

  • 【川島茂夫】最新技術が惜しみなく注がれる スバルの“最新”イメージリーダー

     スバルXVにも搭載されているe-BOXERを採用するハイブリッドSUV。ただXVでは採用されていない顔認識機能などの新技術を導入するなど、スバルの先進性を示すイメージリーダー的な役割も与えられたSUVだ。ただし、その基本性能や適応用途は2.5L・NA車と大きくは変わらない。走行性能も燃費やドライバビリティの面で多少のアドバンテージはあるものの、高速性能などは2.5L・NA車に分がある。先進プレミアムを楽しみたいユーザー向けだ。

  • 【山本シンヤ】良質仕立ての内外装も見逃せない 間違いなくフォレスターのベストバイ

     スバルのハイブリッドモデル第2弾。先代スバルXVに搭載されていた2L直噴NA+CVT内蔵型モーターが踏襲されたが、制御系の改良&バッテリーのリチウムイオン化により、応答性の良さやモーターの力強いアシストが際立つようになった。実用域に限るが「電動ターボ」と言ってもいい。フットワークは車両重量増が功を奏し、シットリとした乗り味が魅力。最上級グレードと言うこともあり内外装の仕立てもよく、総合的に見てもフォレスターのベストである。

MAZDA CX-8

この価格帯では 2.5L・NAモデルが中心だが その実力はベーシック仕様と侮れない

当初はディーゼルターボ車のみだったが、昨年秋にガソリンの2.5L・NA車と2.5Lターボ車を追加しバリエーションを強化。2.5L・NA車は車格と性能を考えればバーゲンプライスかも。

カテゴリー2位 パワートレーン&駆動方式 2L・NA+FFモデル 146/180位

●CX-8(2.5L・NAモデル)グレードバリエーション

チェックポイント1クラストップの広々キャビン 豪華仕様すら十分に狙える

広々キャビンと3列シートを備えるCX-8は、ミドルSUVの上のアッパーミドルSUVクラスのモデル。NA車でも車格はこの価格帯のライバルよりも明らかに上だ。本革仕様のLパッケージ車も選ぶこともできる。

チェックポイント2 ターボ勢には 及ばないが 2.5L・NAエンジンも 実力十分

ターボ車勢に注目が集まり、NA車は非力と誤解されがちだが、190 PS/25.7kg・mと十分なスペック。エンジンは回し気味が好きならこちらが好みかも。

採点チェック

  • 【まるも亜希子】2.5L・NA車でも過不足ない動力性能 普通に使うなら不満なし

     この価格帯で狙えるのは2.5L・NA車のみで、7人フル乗車となるとディーゼルターボ車の方が余裕はあるが、日常的な使い方なら2.5L・NA車の方が扱いやすい。キャビン性能は、3列シートを持つSUVの中では優れた居住性と乗り心地を持つ。サードシートも狭いながらも巧みな設計で大人でも収まることができ、マツダ独自の衝突安全テストで3列目の安全性が高いことも証明されている。ラゲッジもサードシート格納時は完全にフラット。ミニバン並みの運用も可能だ。

  • 【山本シンヤ】ディーゼルターボ車の約50万円安の設定は まさにバーゲンプライス

     マツダが新たに提案する3列シートSUV。基本コンポーネントはCX-9がベースだが、全幅は日本での取り回しを考慮しCX-5と同じ1840mmとしている。エクステリアは伸びやかさと落ち着き、インテリアは本杢パネルやピアノブラック/金属調加飾などの採用でプレステージ性をアップ。商品改良時に追加された2.5L・NA車は発進や再加速時に若干重さを感じるが、必要十分のスペックはある。同グレードのディーゼルターボより約50万円安い価格は正直お買い得だ。

MAZDA CX-5

主力3タイプの パワートレーンが選べる CX-5の花形価格帯

昨年秋の改良時にパワートレーンを拡大。ただCX-8に比べるとグレード設定に制限があり、普通に選ぶならディーゼルターボが最も選びやすい。

  • CX-3ほどではないが、ドライバー優先のキャビンレイアウトであることが採点が伸び悩んだ理由。キャビンの質感や装備水準は間違いなくトップクラスだ。

  • 注目すべきはガソリン車の4L・V8モデル級に匹敵する45.9kg・mの分厚いトルク。低速域からの強烈な加速フィールは病みつきものだ。

カテゴリー3位 パワートレーン&駆動方式 2.2Lディーゼルターボ+4WDモデル 143/180点

チェックポイント1 最新仕様の上級Dターボを 最もリーズナブルに狙える

2.2Lディーゼルターボは、マツダを代表する主力エンジン。ガソリンエンジンに比べると高めであることが弱点だが、それでCX-5は比較的廉価で楽しむことができるモデル。これ目当てでCX-5を選ぶのはアリな

  • 【川島茂夫】ディーゼルターボ車は高くても それに見合う走りが楽しめる

     同車格のライバル車と比較するとキャビン&ラゲッジがウイークポイントだが、大荷物の積載を諦めるならば問題はない。走行性能は扱いやすさ、馴染みやすい運転感覚が特徴であり、どのパワートレーンもタウン&ツーリングを得意としている。中でもディーゼルターボ車は車両価格こそトップレンジになってしまうが、高速や山岳路での余力感と燃費面に優れることは大きなアドバンテージ。走行距離が多いヘビーユーザーほど、あえて選ぶ価値はあるだろう。

  • 【まるも亜希子】ホワイトレザー内装は プレミアム派には一見の価値あり

     2.5Lターボ車の背中を押されるような加速フィールも捨てがたいが、低回転からモリモリとトルクが押し寄せ、高回転までスルスルと滑らかに吹け上がるマツダ独特のディーゼルターボは一度は味わって欲しい。市街地でのストップ&ゴーもラクになる、日常使いに優しいエンジンだ。さらに上級グレードのキャビンも見所十分。モダンかつ上質な素材感はなかなか味わえない。特にホワイトレザーは、他社モデルではなかなか選べないお洒落なものだ。

  • 【山本シンヤ】走りに特化したミドルSUV どのパワートレーンもハズレなし

     2016年に登場した2代目は深化した魂動デザインを初採用したモデルだが、メカニズムに関しては初代のアップデート版。とはいえ、これまでに2回の商品改良が実施され、特に走りに関しては積極的で、2.2LディーゼルターボはCX-8から、2.5LガソリンターボはCX-9から水平展開済みだ。基本的にどのパワートレーンを選んでも相応の走りを楽しめるが、やはりオススメはディーゼルターボ車。分厚いトルクが生み出す走りは他モデルでは味わえない格別なものだ。

この価格帯はCX-5を選びたい放題

パワートレーンと駆動方式を細かく分けていくと、6つのクラスに分けることができるCX-5。最も評価が高いのは2.2Lディーゼルターボの4WDモデルだが、クラス間の差はごく僅か。検討時には3タイプあるパワートレーンを乗り比べることをオススメしたい。

MITSUBISHI デリカD:5 (従来型)

  • 従来型はガソリン車のみの設定。この価格帯では2.4Lの4WD車が対象になるが、ラフロードや悪路の走破性は未だにトップクラス。選ぶ価値は大いにある。

  • インパネ周りの仕立てや装備類などは、さすがに設計時期の古さを否めない。このクラスのライバル勢と比較すると、明らかに見劣りしてしまう。

カテゴリー8位 パワートレーン&駆動方式 2.4L・NA+4WDモデル 136/180点

●デリカD:5(従来型) グレードバリエーション

  • 【まるも亜希子】基本設計の古さはあるが 唯一無二の魅力は未だ健在

     新型はひとまずディーゼルモデルのみで、ガソリンを選ぶと従来型のみとなる。だが、堅牢なボディによる安心感、剛性感はまったく劣らない。ただインテリアの質感、走行中の静粛性に関しては、やや設計の古さが露呈されるかも。また安全装備や快適装備も手薄に感じる部分だが、とはいえオフロード走破性の信頼感、室内のゆったりとしたスペースはデリカD:5ならでは。キャンプやスキーなど、アクティブに出かけるには適役だ。

  • 【川島茂夫】新型より圧倒的に安い価格設定 圧倒的なコスパの良さは見逃せない

     ビッグマイナーされたディーゼル車とは安全&運転支援機能で大差がある。走りの質感や燃費、余力でも及ばない。それでも1BOX型SUVとしての魅力はかなり高い。広大なキャビン空間とオフロード性能がこの価格帯で狙えるのは、十分魅力的だ。適応用途も他のモデルでは代替は利かない。ディーゼル車よりも圧倒的に買い得な価格設定を考えるなら、従来型の継続生産モデルであっても、デリカD:5を選ぶ理由は健在だ。

HONDA CR-V

  • パワートレーンは1.5Lターボだが、車格設定はミドルSUV。導入に際して徹底的に走りの質感を高めてきたというだけに、巡航時の余力感と伸びやかな加速感のバランスの良さはお見事だ。

  • 1.5Lターボはステップワゴンと同じVTECターボ+CVTの組み合わせだが、190PS/24.5kg・mと出力特性は大幅に向上している。

  • サードシートは、大人が座るにはセカンドシートを前方にズラす必要があるが、全長約4.6mのミドルSUVとしては合格点。ただ、基本的には窮屈でロングドライブは少々厳しい。

カテゴリー4位 パワートレーン&駆動方式1.5Lターボ+FFモデル 141/180点

●CR-V (1.5Lターボモデル) グレードバリエーション

  • 【川島茂夫】1.5ターボ車も余力十分 山岳路や高速も苦にしない

     ミドルサイズのSUVとしては最大級のキャビンスペース。ガソリン車は3列シート仕様も選べるが、サードシートは手狭とはいえ、全体的にはトップレベルのゆとりを持つ。フットワークは減衰感のある重質な味わいを特徴とし、操安面の安心感や扱いやすさもあって走りの質感も良好。1.5Lターボは過給器ならではの大トルクで山岳路も高速も余裕がある。全車速ACCと軌跡制御型LKAも全車標準。FF車では本格悪路は厳しいが、オンロード中心なら問題なしだ。

  • 【まるも亜希子】広大なキャビン&ラゲッジ アクセス&アレンジも極めて良好

     現行型は先代よりもやや立派なサイズとなったが、その分キャビンスペースはゆったりとしており、ガソリン車は3列シート仕様も選べるようになった。リヤドアも約90度と大きく開くことや、ワンアクションで2列目シートが前倒しできるなど、3列目へのアクセスやラゲッジのアレンジもしやすくなっている。1.5Lターボ車は出足からしっかりとパワーが感じられ、爽快な走りを楽しめる。ホンダセンシングも上位機能が備わる上級仕様だ。

  • 【山本シンヤ】内装の質感に不満はあるが 性能&機能は合格点

     2016年に国内販売を終了したが、昨年2年ぶりに復活。エクステリアは4代目の正常進化だがボディサイズは拡大。インテリアは大陸系の匂いが残り質感は同クラスのライバルに対してやや劣る。パワートレーンは1.5L直噴VTECターボ+CVTの組み合わせ。過不足ない性能を備えるが、CVT制御にややルーズさを感じることもあり、ツーリング性能はやや大味。フットワークはスポーティさを前面に出さず、SUVらしさを重視したクルーザー的な乗り味だ。

カテゴリーC 300万円~350万円クラス 採点結果

このクラスのSUV、私はこう評価する!

  • 【川島茂夫】残るモデルは実力派ばかりだが レジャー適性を強めに評価した

     この価格帯以上は、SUV本来の性能も不可欠。つまりレジャーワゴンとして十分な機能を備えていて欲しい。そんな理由もあって、車格や豪華さを求めるユーザーにはオススメしにくいが、最も評価したのは従来型が継続販売されるデリカD:5のガソリン車。走りや装備面で不満はあるものの、この価格帯で広大なキャビンや本格4WDを持つモデルを選べることは大きい。ちなみにマツダのCXシリーズ2車が伸び悩んでいる理由も、その評価基準からだ。

  • 【まるも亜希子】満足できる性能を持つ 一芸に秀でたSUVを高く評価

     ミニバン的要素を多分に備えたデリカD:5が1位となったのは、やはりキャビンの広さと快適性が秀でていることが大きい。そしてダカールラリーの伴走車としても活躍した、確かなオフロード性能。このクラスでそんなことができるのは、従来型とはいえデリカD:5だけである。2位のCX-8は使い勝手、安全装備、コスパの3項目を10点で評価。低全高でデザインコンシャスな3列シートSUVとしては、現時点で最もバランスが良く、走りも優秀だ。

  • 【山本シンヤ】CX-8は3列シートが必要ない ユーザーにもオススメできる

     ミドルクラスがメインとなる価格帯。フォレスターe-BOXER車はガソリン車よりも未来感のある走りや先駆性を評価し1位としたが、濃いキャラは万人向けとも言い難い。そういう意味では3列シートが必要ない人でも2位に評価したCX-8をオススメしたい。ベーシックな2.5L・NA車しか選べないものの、動力性能は大きな不満がなく、個人的には満足度はCX-5より高い。3列シートもスマートに格納できるなど、ステーションワゴン的な使い方も可能だ。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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