車種別・最新情報
更新日：2019.03.04 / 掲載日：2019.03.04
実力ナンバー1モデルはこれだ！ ジャンル3【コンパクト&ミドルミニバン】
●コンパクトSUV 2018年 登録台数ランキング
ヴォクシー三兄弟は圧巻だがライバル勢も侮れない
ヴォクシー三兄弟は総合でも3位となる国産車随一のビッグネーム。さらにセレナも10万台超え、ステップワゴンも5万台を超えるなど、2018年もミドルミニバンは売れに売れたことが分かる。今年もこの3車が販売をリードしそうだ。また1つ下のコンパクトミニバンもなかなか熾烈な争い。2番手のフリードは2列仕様のフリード+と足すと合計8万4119台とシエンタに肉薄。急遽シエンタも2列シート仕様を追加する結果になったほど、2車の争いは激しい。
本格ハイブリッドの投入で 強力ライバルに肉薄中
導入当初は1.5Lターボ車のみしか選べなかったこともあり、ハイブリット車が選べるライバル2車の後塵を拝していたが、2017年のマイナーチェンジで待望のハイブリッド車を追加。真っ向勝負が挑めるようになった。キャビンユーティリティの使い勝手や安全&運転支援の充実など、ライバルに明らかに勝る部分も多い。これから人気が出てくる可能性も大だ。
運転を楽にしてくれる 支援系機能も充実
ホンダセンシングがもたらす運転支援機能や車庫入れの際に重宝する全周囲モニターなど。
ドライバーの負担を減らす装備の充実ぶりは頼もしい部分だ。
使える機能もてんこ盛り ユーティリティも優秀
セカンド／サードシートも広々。
ミニバンらしい巧みなキャビン設計も見所の一つ。
リヤゲートに備わる独自機能の「わくわくゲート」など、随所に使いやすさが盛り込まれている。
ハイブリッド車の走りは クラストップレベル
スパーダ系のみしか選べないが、ハイブリッドの走りは1ランク上。燃費面も明らかに有利だ。
価格は高くなってしまうが、そのコストアップに見合う性能を持つ。
川島茂夫&山本シンヤのイチオシ！
【川村茂夫】現代のミニバンに求められる全ての要素が揃っている
クラストップレベルの燃費と動力性能のハイブリッドもあるし、ACCとLKAも全車に標準装着。キャビン機能も乗り味も、ファミリー&レジャー向けで全方位型優等生である。
【山本シンヤ】走りの純度を増したモデューロXも魅力
パワートレーンもフットワークも安全装備も隙がない、総合性能の高さがマル。さらにノーマルで物足りない人向けに走りの純度を高めた「モデューロX」が選べることも評価したい。
NISSAN セレナ
価格帯:233万1720～340万4160円
本格ハイブリッドも投入 隙の少ないモデル設計も見逃せない強み
初期に設定されていたハイブリット車は、小型モーター仕様の簡易的なハイブリッド車だったが、2018年にリーフ譲りの電動技術が注がれた本格ハイブリッド車「e-POWER」を設定。ラインナップを強化してきた。定評のあるキャビン設計や先進の安全&運転支援機能「プロパイロット」など、秀出た武器が多いことも大きな強みだ。
実生活で重宝できる便利な工夫はありがたい
オートスライドドアなどの利便装備が充実するだけではなく、リヤゲートのガラスが開閉するハーフバックドアなど、実用的な機能が備わっていることは本当にありがたい。
スライド機構も備えるサードシートはしっかりとした造り。格納手順もスマートで、ラゲッジスペースを拡大したい時は簡単に格納することができる。
プロパイロットも設定 走りにも自信あり
看板のプロパイロットは上位グレードにOP設定のみで対応。やや装着の敷居が高くなってしまう。実用性に優れた使える装備だけに残念だ。
エンジンで発電した電気でモーター駆動を行うe-POWERは、シリーズ式のハイブリッドモデル。独自の電動走行感覚はなかなか新鮮。ミニバンの世界に新風を呼び込んだ。
まるも亜希子のイチオシ！
【まるも亜希子】ミニバンのキャラにあった実生活で便利な機能が満載
「プロパイロット」を最初に搭載したインパクトも大きかったが、ミニバンユーザーがずっと抱えていた「荷物の出し入れ」「乗り降り」の際の不満を取り除いたこともオススメの理由。
実力ナンバー1モデルはこれだ！
性能はステップワゴンがナンバー1 ただ、「いい物」が売れるわけではない
ノア／ヴォクシー／エスクァイアの三兄弟が登録台数1位を獲得するが、これはトヨタの販売力だけでなく「価格」と「性能」のバランスに優れているからだろう。ただ、絶対的な性能で言うならば、2モーターのスポーツハイブリッド「i-MMD」に、ハンドリングと快適性の高バランスの走り、機能も豊富な「ホンダセンシング」を備えたステップワゴンのほうが優れる。ただ価格がライバルよりも少々高めの設定であることが難点。このクラスは「いい物だから売れる」ではないのだ。
実力モデルが揃うミドルミニバン 使い勝手でセレナが1歩リード
室内の広さや運転しやすさ、安全装備で比較すると、ヴォクシー三兄弟とセレナ、ステップワゴンに大きな差はない。そこで現役ママとして、乗降性の便利さ&多彩さ、荷室の使いやすさを優先して選ぶと、1位はセレナとなる。狭い場所や子供を抱いたままで荷物を出し入れするのに、リヤゲートの上半分だけ開閉できるのが本当に便利なのだ。2位はステップワゴン。縦開きドアがあるのでいざという時に荷室側からも乗り降りできることは魅力だ。
誰もが認める定番ミニバンに ACC&LKAが無いのは大問題
登録台数ナンバー1に君臨するヴォクシー三兄弟は、リピートユーザーも多い定番ミニバンの代名詞的存在。正常進化を果たした現行型が首位にあるのは十分納得できる。しかし、運転支援機能において直接のライバルとなるステップワゴンとセレナとは決定的な差がある。走行性能やキャビン&ラゲッジの実用性などミニバンの主要機能は3車に大きな差はないのだが、ACCやLKAが設定されていないのはやはり大きな問題と言わざるを得ない。
1番売れているヴォクシー／ノア／エスクァイアの実力は？
低床パッケージや本格ハイブリッド車の素早い投入など、ミニバンの基本性能は間違いなくトップクラス。ACCやLKAは未対応だが、1月に歩行者検知機能を追加するなど、安全機能は言われるほど遅れているわけではない。
ミニバンとしての基本性能は ライバル以上。極めて優秀だ
低床パッケージや本格ハイブリッド車の素早い投入など、ミニバンの基本性能は間違いなくトップクラス。ACCやLKAは未対応だが、1月に歩行者検知機能を追加するなど、安全機能は言われるほど遅れているわけではない。
トヨタセーフティセンスは改良時に歩行者検知機能にも対応。ACCやLKAなどは未対応だが、衝突軽減性能などは、相応にレベルアップを果たしている。
執筆陣はこう評価する
バランス感はお見事 売れるのは当然だ
正直言ってしまうと、これと言った突出した部分はないものの、かと言って不満はない。これが特徴と言えるのかも？ 性能と価格のバランスが優れていることはお見事だ。
装備やユーティリティには まったく不満無し
1月の改良で安全運転支援技術が手厚くなり、快適装備や室内空間にもまったく弱点はなく、ハイブリッドの認知度も高いので人気は当然。特に3列目の跳ね上げ操作は最もラクだ。
安全&運転支援の弱さは 本当にもったいない
実用機能と豊富なバリエーションを考えれば、運転支援が弱くても売れるのは当然だが、最新トヨタ・セーフティセンスが装備されたら名実ともにトップになれるのに残念だ。
ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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