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更新日:2019.03.03 / 掲載日:2019.03.03

実力ナンバー1モデルはこれだ! ジャンル1【コンパクトSUV】

実はC-HRの人気は失速気味 勢力図が変わりそうな気配も

 順当にC-HRとヴェゼルが上位を占めるが、実は2017年も同じ順番。ただ登録台数はC-HRは11万7290台に対して、ヴェゼルは6万4332台と5万台を超える差があった。それが2018年は2万台を切るところまで縮まっているのだ。ヴェゼルツーリングの投入でどうなるか? 興味深い。また、その他のモデルで注目したいのは、昨年11月に発売されたレクサスUXの存在。発売1か月後に発表された受注台数は8800台もあり、2019年は大きな飛躍が確実。クラス唯一のプレミアムモデルの動向に注目したい。

HONDA ヴェゼル

価格帯:207万5000~292万6000円

すでに5年以上売れ続けている コンパクトSUVのビッグネーム

 2018年のマイナーチェンジで内外装の意匠を一新。今年も最新ターボを搭載するツーリングを投入するなど、積極的なアップデートが続くヴェゼル。すでに登場から5年以上になるが、今でも一線級の実力を保ち、2018年11月の時点の累計販売台数は36万台超。街中からレジャーシーンまで、幅広く使える万能タイプのSUVだ。

川島茂夫&まるも亜希子のイチオシ!

【川島茂夫】バランスの良さは随一 強力な運転支援も心強い

新規設定のツーリングはスポーツ志向が強いが、他はコンパクトSUVとしてバランスがいい。1.5Lエンジンはハイブリッドでも非力感があるが、運転支援の充実でカバーできる。

【まるも亜希子】価格面のみならず性能&機能のバランスも優秀

デザインや走りの良さ、後席とラゲッジの広さ、先進安全技術、そして順当な価格設定と、ヴェゼルにはユーザーに響く魅力がたくさんある。このクラスはヴェゼルを基準に考えれば問題なし。

キャビン設計も優秀 多人数乗車も得意

  • キャビン設計もゆとり十分で、後席もしっかり寛げることも魅力。

ユーティリティの 高さも人気を支える 理由のひとつ

  • ラゲッジはフラット広々空間が広がる。開口部もこのクラスとしては最大級。

  • シート格納のダイブ式で段差なども無し。考え尽くされた設計だ。

  • パワートレーンは3タイプから選べるが、主力の1.5直4+モーターのハイブリッドは、パワーと燃費のバランスの良さも魅力。

  • 減衰ダンパーの積極採用など、走りも侮れない実力を持つ。

MITSUBISHI エクリプスクロス

価格帯:253万9080~310万7160円

今の販売実績はかなり意外 PHEVモデルの投入が待ち遠しい

 昨年春に発売されたエクリプス クロス。クーペグラフィックなスタイリングとは裏腹に中身は硬派なメカニズムが注がれる。ミツビシご自慢の四輪制御技術「S-AWC」がもたらす走破性能は、このクラストップの実力を持つ。パワートレーンは1.5Lターボのみだが、当初投入が予告されていたPHEV車が出てくれば、もっと注目を集めることは間違いない。

山本シンヤのイチオシ!

【山本シンヤ】重厚かつ骨太な走りはもっと評価されていい

スタイリッシュな見た目とは裏腹に骨太な走りを備える実力モデル。目玉のS-AWCはビギナーには安心感、上級者には自在性を与えてくれることもポイントだ。もっと評価されていい一台だと思う。

レスポンスの良い走りは 走る場所を選ばない

  • 搭載される1.5Lターボは150PS/ 24.5kg・mを発揮。低回転域での粘りに優れ、俊敏な加速フィールを楽しめる。刺激十分の走りはライバル勢に勝る部分も多い。

  • 三菱伝統の本格4WD機構が採用されていることも強み。デモコースのような急坂路を登る機会は無いだろうが、路面を選ばない走破性能の高さは大きな武器だ。

運転する気を掻き立てる キャビン設計も見所

内装の仕立てもクラス平均を凌駕。インフォテインメント系に荒さはあるが、適度な包まれ感のあるコクピットや収まりの良いシートなど、運転する喜びも十分楽しめる。

実力ナンバー1モデルはこれだ!

  • 山本シンヤ

    C-HRはオンロード志向が強すぎエクリプス クロスがベストバイ

     C-HRの人気の原動力は、保守的なトヨタとは思えない攻めたスタイリングと、世界の道で徹底的に鍛えた走りだが、パワートレーンに物足りなさが残る点と、オンロードに振りすぎたキャラクターは気になってしまう。そういう意味では登録台数では7位になるが、エクリプス クロスは、オン/オフ問わない走行性能にランエボ譲りのS-AWC制御など、十分なパフォーマンスを備えると思う。クロスオーバーSUVとしての総合性能は高いと感じている。

  • まるも亜希子

    広々キャビンのヴェゼルはボリューム層のニーズに最適の存在

     コンパクトSUV購入を検討するボリューム層の一つは、「2世代同居の家族」と考えている。その使い方を想定すると、デザインや走りの良さに定評あるC-HRでは、後席や荷室がややタイトに思える。その点、ホンダ独自の低床設計で広い後席空間を実現しているヴェゼルや、200mmの後席スライド&リクライニングでゆったり座れるエクリプス クロスが優位だ。独身やカップルでアウトドア好きなら、3ドアだが高い走破性を持つジムニーシエラも面白い存在だ。

  • 川島茂夫

    尖ったクルマよりも万能選手を評価実用性にも優れるヴェゼルが一番手

     段使いのクルマとして選ばれることが多いカテゴリー。さらにサイズ的にも4名乗車での居住性や荷室容量を考慮したモデルも多い。これで十分と考えるユーザーが増えた結果とも言えるが、それゆえ万能モデルを上位に見たい。そういう点を踏まえて考えると、スペシャリティと実用性のバランスが良いヴェゼルが1番手になる。また汎用性や機能に優れるスバルXVも僅差の存在。登録台数ナンバー1のC-HRは、キャラが尖りすぎに思えてしまう。

1番売れている C-HRの実力は?

走りの実力は健在だが そろそろ新たな武器が欲しい

  •  流麗なスタイリングとニュルで鍛えた足回りがもたらす上質な走りは魅力だが、さすがにこれだけでは苦しい。月別の販売台数でライバルに1位を譲るシーンも。トップを守り続けるにはそろそろ改良が必要かもしれない。

  • キャビン空間、特にリヤシートの手狭な設計を敬遠するユーザーも多いだろう。クルマの出来は良いだけに、しばしば、もう少し広ければ……という思いを抱いてしまう。

執筆陣は こう評価 する

  • パワートレーンに不満あり 走りを売りにするだけに残念

    人気の理由は見た目と走りだが、残念なのはパワートレーンに物足りなさがあることと、パワートレーンで駆動方式が決まってしまうこと。そこが解消されればさらに売れるはず。

  • 手狭なキャビン&ラゲッジは SUVとしては大きな弱点

    発売当初は個性的なデザインや走りの良さが際立っていたが、3年目となってライバルたちが追いついてきた。タイトな後席や、ファミリーにはやや小さいラゲッジはネックだ。

  • アリといえばアリだが SUVキャラではない

    セリカを現代の風潮とか売れセン市場で再構築したと考えるべきモデル。あるいはプリウススポーツでもいい。つまり、魅力の多くがSUV機能と無関係なのである。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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