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更新日:2018.11.30 / 掲載日:2018.11.30

最新SUVこれがおすすめ!【ジャンル3】本格クロカン

本格クロスカントリー車は踏破性のみならずボディや駆動系のタフさも異次元。もはや趣味性MAXの世界だ。

乗用車的快適性に目をつぶれば新たな世界が

本格オフローダーに重要なのはタフネスと大きなギャップでも接地性を保つ長いストロークが確保されたサスペンションである。前時代的なラダーフレームやリジッドアクスルを採用するのもそのためだ。構造的にはトラックに近く、重量やフレーム剛性では一般的な乗用車型設計に劣り、燃費を含む経済性やスペース効率、走りの質感がハンデとして付きまとう。これはオフローダーであれば頂点クラスでも同じである。

しかし、効率や性能の向上はその弱点を解消していく。乗用車型との格差は相変わらずあるとしても、実用視点ではさほど大きなハンデとしなくなってきた。ハードクロカンの世界も楽しむ気があるなら一考の価値あり、だ。

TOYOTA ランドクルーザープラド

●価格帯:294万9480~498万4200円

2017年10月16日 マイナーチェンジ
●内外装のデザインを変更、グレード体系見直し
●衝突回避支援装備を全車に装備
●一部にトルセンLSDや走行モード機能を装備

【パワートレーン】
・2.8L直4ディーゼルターボ(4WD) ・2.7L直4(4WD)

【CLOSE UP!】本格クロカンが豪華さと充実装備で乗用車的仕上がりに

しっかりした骨格を持つクロカンモデルながら、豪華な内装や装備、衝突回避機能(写真)などを備えることで乗用車寄りのキャラに。悪路走行以外への適応力を高めている。

よりリーズナブルな価格で扱いやすいサイズの「ランクル」だ

上位モデルにはランクル(200型)もあるが、価格もサイズも一般性が低い。そこで街乗りでも無理がなく、価格も上級セダン相応にリサイズしたモデルがプラドである。また、「働く自動車」としての需要も多く、装備や価格で幅広い車種を展開する。

車体は5ドアのみだが2列シートと3列シートが設定され、3列シートのサードシートはダイブダウン格納。格納時はフラットな荷室床面となる。キャビンユーティリティで目立った機能はないが、機能的な設計である。

ACC等の安全&運転支援は旧「トヨタセーフティセンスC」相当を標準装着。車線維持支援は警報のみだが、BSMも採用される。パワートレーンは2.7Lガソリンと2.8Lのディーゼルを用意し、全車6速AT仕様。

4WDシステムはトルセンLSDをセンターデフに用いたフルタイム方式を採用。OPでリヤデフの電動ロック機構を選択することもできる。また、ディーゼル車には4輪を統合制御するアクティブトラクションコントロールが装備される。この他、TZ-G専用機能としてOPでマルチテレインセレクトとクロールコントロール設定。ハードクロカンの運転支援能力の高さは大きな魅力だ。

ハードクロカン向け運転支援充実のTZ-Gを狙いたいところだが、フル装備ではかなり高価。燃費と航続距離からディーゼル車を選ぶにしても、コスパを考えるとTX・Lパッケージがまとまりがいい。

icon 【おすすめグレード】TX“Lパッケージ”(ディーゼル・7人)

■主要諸元(TX“Lパッケージ”・ディーゼル・7人)
●全長×全幅×全高(mm):4825×1885×1850 ●ホイールベース(mm):2790 ●車両重量(kg):2230 ●駆動方式:4WD ●パワートレーン:2754cc直4直噴ディーゼルターボ(177PS/45.9kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●JC08モード燃費(km/L):11.8 ●燃料タンク(L):87(軽油) ●最小回転半径(m):5.8 ●タイヤサイズ:265/65R17
●価格:482万2200円(4WD)

SUZUKI ジムニー

●価格帯:145万8000~184万1400円 ※スズキセーフティサポート装着車は4万2120円高

2018年7月5日 フルチェンジ
●未改良

【パワートレーン】
・660cc直3ターボ(4WD)

タウンカーとしても“アリ”。唯一無二の本格クロカン軽カー

ラダーフレームに前後3リンクリジッドアクスルである。リヤサスはともかく、フロントサスに3リンクリジッドアクスルを採用するのはジムニーくらいだ。4WDシステムも古典的とも言えるパートタイム方式。オンロードを4WDで走らせる気がなければ、デフロック不要のパートタイム方式がいい。最もシンプルなハードウェアでオフロード性能を追求するのは軽乗用らしい経済性の表れだとも言える。

エンジン性能の向上もあって先代よりはオンロード性能も向上。ただし、高速走行も楽になったとはいえ、乗用車系と比べれば加速も燃費も劣るし、高速直進時の据わりも悪い。苦手ではなくなったが得意なわけではない。やはりジムニーはオフロードに入れてこそ映える。軽量小型の車体は狭い林道で取り回しやすく、先進電子制御の助けを借りなくても高い踏破性を発揮してくれる。本格オフローダーとして高い踏破性を持ちながらエントリーモデルとしても勧められる由縁である。ついでに言えばキャビンユーティリティや快適性は低いが、タウンカーとしても悪くない。

これら走行ハード及び性能は全車共通で、グレード展開は内外装と実用装備が基本。全3グレード設定され、AEBSや車線逸脱警報等のスズキセーフティサポートの標準装着はXCだけだが、他グレードでも装着車が設定されている。オートエアコン等の利便快適装備が装着されるXLが一般性が高い。

icon 【おすすめグレード】XL スズキセーフティサポート装着車

■主要諸元(XL スズキセーフティサポート装着車・4AT)
●全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1725 ●ホイールベース(mm):2250 ●車両重量(kg):1040 ●駆動方式:4WD ●パワートレーン:658cc直3ターボ(64PS/9.8kg・m) ●トランスミッション:4速AT●WLTCモード燃費(km/L):13.2 ●燃料タンク(L):40(レギュラー)●最小回転半径(m):4.8 ●タイヤサイズ:175/80R16
●価格:158万2200円(5MT)、167万9400円(4AT)

JEEP ラングラー

●価格帯:459万~530万円

2018年11月23日 フルチェンジ
●未改良

【パワートレーン】
・2L直4ターボ(4WD) ・3.6LV6(4WD)

全面刷新しつつ伝統を継承。現代化しても「ジープ」そのもの

オフローダーの原点とも言えるジープ血統の最新モデルがこのJL型ラングラーである。ドアやルーフは取り外し可能、フロントウインドウは前倒し式。フルオープン時の安全のためにロールバーも備える。もちろん、この状態での公道走行は不可だが、大自然を満喫する機能に溢れている。それらを巧みにデザイン面の個性として使い、「働く自動車」的に見せないのも妙味である。ハードクロカン一直線かと思えばフルタイム4WD走行も可能な4WDシステムや降坂速度制御機能、駐車支援や周辺モニターなど今風の設計も採用される。

V6と新開発の直4ターボが用意されているが、動力性能も十二分で価格と燃費で有利な直4を選ぶのが無難である。

icon 【おすすめグレード】アンリミテッドスポーツ

●価格:494万円

TOYOTA ハイラックス

●価格帯:326万7000~394万7400円

2017年9月12日 復活・フルチェンジ
●未改良

【パワートレーン】
・2.4L直4ディーゼルターボ(4WD)

非乗用車的で先進感はないが、そのスパルタンさが魅力

オフローダーはトラックのようなシャシー……どころか正真正銘のトラックである。4ドア2列シートのキャビンを備えるが、後席は平板な座面に直立したバックレスト。大柄な男性でも乗り込めるが着座姿勢や座り心地から短距離以外は厳しい。

パワートレーンは2.4Lディーゼルターボに6速AT。形式は昨今の乗用車にもありそうだが、騒音はやはりトラック。4WDはパートタイム方式で、上級設定のZにはLSD機能のあるトラクションコントロールを採用するが、運転支援は最小限。職人の道具のようなクルマだが、それが他にはない魅力となっている。

生のままのオフローダーを味わうならXを選ぶのも一興だが、Zでも相当ハードクロカンにのめった仕様である。

icon 【おすすめグレード】Z

●価格:374万2200円




提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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