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更新日:2018.11.06 / 掲載日:2018.10.26
BMW X4<最新輸入プレミアム速攻試乗>
’14年に初代がデビューしたX4が、今回モデルチェンジを果たした。プレミアムなSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)がどんな進化を遂げたのか。3L直6のM40iに試乗した。
●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之
BMW X4

BMW X4[ニューモデル]
●発売日:’18年9月6日
●価格:764万~977万円
●輸入元:ビー・エム・ダブリュー
●問い合わせ先:0120-269-437
主要諸元(試乗車:X4M40i)
●全長×全幅×全高(mm):4760×1940×1620●ホイールベース(mm):2865●車両重量(kg):1870●駆動方式:4WD●パワートレーン:2997cc直6DOHCターボ(360PS/51.0kg・m)●トランスミッション:8AT●JC08モード燃費(km/L):10.9●燃料タンク容量(L):65[プレミアム]●最小回転半径(m):5.7●タイヤサイズ:F=245/40R21R=275/35R21●価格:977万円※オプションを含まず
スポーティな走りのクーペながら実用性も十分
BMWの偶数シリーズはスペシャリティ系であり、X4も5ドアボディながら「クーペ」に分類されている。ただし、見た目にクーペ的センスを入れても実用性は犠牲にされていない。後席頭上は標準的なセダンと同等以上の余裕があり、深さに余裕を持たせて荷室容量もたっぷり。サブトランクとして使える床下収納スペースも備える。4名乗車を前提に選んでも不足ないキャビンだ。
走りは過剰なまでの高性能。これはX4のキャラではなくM40iのグレードによるもの。3L直6ターボは360PS/51・0kg・mを発生。回転を抑えて悠々と走るのも得意だが、全開時の速さは格別だ。その強烈な動力性能を受け止めるため相応に硬められたサスチューンを採用。短いストロークながら急激な荷重移動を抑えた制御が巧み。中立からの回頭反応は鋭いのに定常円旋回への移行は実に滑らか。重さと重心高を意識させない信頼感ある操縦性だ。
なお、ドライブモードはエコプロ/コンフォート/スポーツ/アダプティブの4モード設定。エコプロとスポーツはカスタマイズが可能だ。各モードの選択時に特徴を伝える一言が表示されるのも気が利いている。また、メーター表示もモードによって変更。エコプロでは常時表示される速度計が130km/h以下となる。燃費重視なら飛ばすな、というわけだ。
これほどの高性能がSUVに必要かは別として、破綻なくまとめたのは感嘆に値する。超高性能についてもBMWらしい真面目さを感じさせてくれた。

先代モデルから、ホイールベースを55mm延長し、よりクーペラインの優雅さを際立たせている。専用設計されたLEDリヤ・ライトに、大胆かつ力強く彫り込まれたテール・ゲート、両サイドに装備されたリヤ・エキゾースト・テール・パイプにより、パワフルなリヤデザインが印象的。

シフト・パドル付のマルチファンクションMスポーツ・レザー・ステアリング・ホイールはスポーティなフォルムと機能性を兼ね備える。ガルバニック加工のボタン類の質感も極めて高い。
フロントは乗員をしっかりホールドする電動調節式のサイドサポート付のスポーツシート。フロント、リヤともにシートヒーティングを装備。シートカラーは5色から選択可能。
トランク容量は525L。リヤシートのバックレストは4:2:4の3分割で倒して使えるので、多様な収納ニーズに対応できる。

トランク容量は525L。リヤシートのバックレストは4:2:4の3分割で倒して使えるので、多様な収納ニーズに対応できる。

マルチ・ディスプレイ・メーター・パネルは、選択したドライブモードに合わせて表示が変更される。

ホイールは21インチのライト・アロイ、ダブルスポークを履く。
提供元:月刊自家用車