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更新日:2020.04.21 / 掲載日:2017.06.08

【ニューモデル速報】日産 エクストレイルが魅力的に進化

文と写真●ユニット・コンパス

 日産のミドルクラスSUVエクストレイル(X-TRAIL)がマイナーチェンジを受け、6月8日(木)から全国で販売が開始された。同時に、日産の関連会社であるオーテックが手掛けた「モード・プレミア」と「エクストリーマーX」、福祉車両の「助手席スライドアップシート」(7月下旬発売)も発表された。

 今回の改良の大きなトピックとなるのは、「プロパイロット」をはじめとする先進の安全装備が充実したことだろう。「プロパイロット」とは日産が開発した同一車線自動運転技術で、高速道路や自動車専用道路において車間距離をキープしながら自動でステアリング制御を行う機能。スイッチをプッシュするだけで簡単にセットできるのもポイントで、長距離走行や渋滞している道路においてドライバーの負担を大きく軽減してくれる。そのほか、ハイビームとロービームを自動で切り替えるハイビームアシスト、後退時車両検知警報(RCTA)、車線逸脱防止支援システム(インテリジェントLI)など、数多くの安全技術が新型エクストレイルに盛り込まれている。また安全装備だけでなく、便利機能も進化した。今回は、ハンズフリー機能付きのリモコンオートバックドアの採用が新機軸となる。これまではバックドア開閉の際にナンバープレート部に手を添える必要があったが、新型はI-Keyを持っていれば車体下部に足を抜き差しするだけで開閉できるようになった。両手が塞がっている状況などで大いに役に立つ装備である。

より精悍になったエクステリア

写真はハイブリッドモデル

ボディカラーは鮮やかな「プレミアムコロナオレンジ(PM)」

Vモーショングリルがさらに強調されたフロントビュー

テールランプも先進的なデザインに

ハイブリッドにはドアにクロームモールディングが与えられる

 エクステリアは、日産ブランドを象徴する「Vモーション」が大きくなり、フロントグリルからエンジンフードまで連続するキャラクターラインが強調された。SUVらしいタフネスを表現しつつも、より都会的で洗練されたルックスに生まれ変わっている。ヘッドライトとリヤコンビランプは、ハイビーム/ロービームともにプロジェクターを採用したほか、ブラックハウジングで輪郭を強調させて精悍さをアップ。さらにシャークフィンアンテナを採用することで、よりスタイリッシュな佇まいとなった。ホイールは17インチ、18インチのふたつのサイズが設定されるが、どちらもデザインをリニューアル。スポーティテイストを前面に押し出した形状となり、足もとを引き締めている。一方、ハイブリッド車のサイドドアにクロームモールティングが装着され、ひと目でハイブリッドと識別できるようになったこともトピックである。

 今回のマイナーチェンジでは、ボディカラーも大幅に増えている。太陽の紅炎のような力強い発色が特徴の「プレミアムコロナオレンジ(PM)」、鮮やかでフレッシュな印象の「オリーブグリーン」をはじめとする新色が6色加わり、全12色の設定となった。エクストレイルにぴったりの遊び心あるカラーが増えたことで、多くのユーザーに歓迎されるはずだ。

ワンランク上の質感を実現したインテリア

 エクステリアと同様、インテリアのデザインも一部リニューアルを受けた。ステアリングがDシェイプ形状になり、乗降性を改善。それに加えてインパネまわりのデザインも一新され、さらにドアフィニッシャーカラーがアップグレードされた。またコンソールリッドのステッチラインも変更されている。なお、インテリアカラーは「チャコールレザー」と「チャコールクロス」のふたつの仕様が設定される。乗車定員は従来と同じく5名(2列シート)と7名(3列シート)。2列シート仕様(ハイブリッド車を除く)には、今回新たにシートリクライニングおよびスライド機構が備わったのがトピックである。リヤシートを200mm前方にスライドさせることで、室内長は900mmから最大1100mmに拡大され、そのおかげでラゲッジ容量は550Lから565Lへと増量している。この数値は、ミドルクラスSUVのなかでトップクラス(2017年6月現在)。アウトドア用品をたくさん積んで、フル乗員で出かけるというSUVに要求される本来の用途に、いままで以上にしっかり応えてくれる1台となった。なお、リヤシートは4:2:4分割で倒すことができる。これにより、たとえば後席に乗員を乗せつつ、超尺物を積載するという使い方も可能となった。

ハイブリッドモデルの燃費を改善

 エンジンラインアップは、従来と同じく2.0L 直列4気筒DOHCと、同ハイブリッドの2タイプ。後者は、空力性能を高めるアイテムの装着や、アクセルオフ時のエネルギー回生量を増やす制御を施したことで、JC08モード燃費は従来の20.0km/Lから20.8km/Lへと向上。また全グレードにおいて「平成32年度燃費基準+20%」を達成し、2017年度の減税措置が適用された。

NISMOやオーテックが手掛けた特別仕様車

オーテック仕様の「モードプレミア」

オーテック仕様の「エクストリーマーX」

 スタンダードなエクストレイルのほかに、さまざまなバリエーションが選べることにも注目したい。NISMOパフォーマンスパッケージでは、モータースポーツ活動を行うNISMOが手掛ける専用フロント&アンダースポイラーが装着されるほか、新デザインのアルミホイール(ディーラーオプション)を採用し、スポーツ志向のユーザー向けの1台に仕上げられている。一方、日産の関連会社であるオーテックからは、「モード・プレミア」と「エクストリーマーX」のふたつのモデルが登場。前者は高級感を高めたインテリアが特徴となっており、上級サルーンやミニバンからの乗り換えユーザーをターゲットにしている。こちらはエクストレイルのラインアップで唯一の本革シート(ブラック)を採用するほか、シートやステアリングをストーンホワイトとブラックでコーディネートした「ハイコントラストインテリア」を設定し、好みに応じた仕様にすることが可能。さらにボディ下部がフルカラードになるほか、19インチホイールも装着される。「エクストリーマーX」はSUVらしいタフギアを求めるユーザー向けのモデルで、ボディ下部をガードするパーツが与えられるのが特徴。これに加えブラック基調のエクステリアパーツや、ワイルドなデザインの専用18インチホイールが採用されている。

 さらに今回のマイナーチェンジで、現行エクストレイルでは初となる福祉車両「助手席スライドアップシート車」も選べるようになった。これは助手席が電動で回転・昇降する機能が搭載されており、車いすの方がスムーズに移乗することができる。車いすの高さまでシートが下降するため、フロアが高いSUVでも安心して乗れる。なお、シートの回転・昇降はワイヤレスリモコンで操作が可能となっている。

【日産 エクストレイル 20X HYBRID 4WD(CVT)】
全長         4690mm
全幅         1820mm
全高         1730mm
ホイールベース    2705mm
重量         1640kg
エンジン       直列4気筒DOHC+モーター
総排気量       1997cc
エンジン最高出力   147ps/6000rpm
エンジン最大トルク  21.1kgm/4400rpm
モーター最高出力   41ps
モーター最大トルク  16.3kgm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前/後    Vディスク
タイヤ前後      225/65R17
販売価格       219万7800円~309万8520円(全グレード)
※オーテックバージョンを除く

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グーネットマガジン編集部

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