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更新日:2018.11.10 / 掲載日:2017.05.31

「優雅」と「最強」。新型Eクラスクーペ/新型メルセデスAMG E63を追加

文●ユニット・コンパス  写真●川崎泰輝

 魅力的な新モデルを立て続けに導入、2017年1月から4月までの累計販売台数も2万1000台を超えて、2015年から続く「輸入車ナンバー1」に今年も着実と向かっているメルセデス・ベンツ

 今回行われた新型Eクラス追加モデルの発表会においてメルセデス・ベンツ日本代表取締役社長の上野金太郎氏は、メルセデスの好調を支えているのは人気のSUVモデルとCクラス、Eクラスといった基幹車種の一新、そしてSUVであるGLCおよびGLEにも追加されたクーペモデルのような、ライフスタイルを刺激するラグジュアリーモデルの充実にあると分析。日本における新型導入からすでに1万台以上を販売した人気モデルであるEクラスにバリエーションを追加することで、ブランドとしてさらなる飛躍を目指す。

美しさに加えて実用性を大幅に高めた「Eクラス クーペ」

「Eクラス クーペ」と上野金太郎氏

 Eクラス クーペは、1968年からおよそ50年もの歴史を持つ高級4シータークーペ。特徴は、セダンをベースとしながらより流麗な車体デザインを持つことで、流れるようなルーフライン、サッシュレスウインドウ、Bピラーレスという歴代モデルに共通するデザイン言語を新型にも受け継いでいる。
 新型ではさらに、従来のクーペで特徴としていたリヤホイールアーチまで長く伸びる「ドロッピングライン」を、よりなだらかな面構成として表現。あわせてベルトラインも控えめとすることで、シンプルでありながらも陰影による強いコントラストを生み出す彫刻的なスタイリングを実現した。

 このような美しいシルエットはEクラス クーペのチャームポイントではあるものの、新型ではデザイン以外の機能性や使い勝手も追求。とくに後席を中心にスペースを拡大したインテリアは大きな見所で、大人4人がどのシートに座しても快適なドライブを楽しめるようになったという。
 また、Eクラスですでに定評がある先進装備や安全性についてもさらに磨きがかけられた。先行者との距離だけでなく、車両が周囲の交通状況をつねに監視することで、ステアリングアシストの作動範囲はさらに拡大。また、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合には、30秒以内であれば自動再発進も可能となり、渋滞時のドライバーの負担をさらに低減するという。走行中にドライバーが意識を失うなどの万が一の場合には、車線を維持しながら緩やかに減速、停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載されている。

 ラインアップは、2L 4気筒ターボを搭載する「E 200 クーペ」、「E 200 クーペ スポーツ」、「E 300 クーペ スポーツ」。3L V6ツインターボを搭載する「E 400 4MATIC クーペ スポーツ」の4モデル。価格は682万円~1037万円。

「ドリフトモード」を搭載する最強のEクラス

「メルセデスAMG E63 S 4MATIC +」

 そして、AMG創立50周年という記念イヤーに登場したのが、Eクラスのシリーズ最強モデルである「メルセデスAMG E63 S 4MATIC +」。

 搭載されるエンジンは、メルセデスAMGが完全自社開発した「メルセデスAMG GT」と基本設計を共通とする4L V8ツインターボ。気筒休止機能など最新テクノロジーによって高性能と高効率を両立、従来の63モデルに比べて排気量を1.5Lダウンサイジングしながら、最高出力612馬力(+27馬力)、最大トルク86.6kgm(+5kgm)を発揮。0-100km/h加速は3.4秒とセグメントトップの俊足を誇る。

 メカニズム面でのハイライトとしては前述のエンジンに加え、ドリフトモードを搭載するスポーツ4WD機構「AMG 4MATIC +」、シリーズ初の9速トランスミッション「AMG スピードシフト MCT」などハイパワーモデルならではの機構が挙げられる。
「AMG 4MATIC +」は、メルセデスAMG開発による4WDシステムで、前後のトルク配分を前後50対50から0対100の範囲で可変させるというもの。ハイパワーを四輪へ最適に配分することで、高性能を安心して楽しめることに加えて、「ドリフトモード」では駆動力を100%後輪に振り分けることで、ドライバーは意のままの走りを楽しめる。また「AMG スピードシフト MCT」は、通常のトルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用することでダイレクト感のある素早いシフトチェンジを実現。シフトダウン時の自動ブリッピング機能やシフトダウン時の1速飛ばし変速、自動ダブルクラッチ機能など、スポーツ走行を見据えた内容となっている。

 このように、バリエーションモデルとは思えないほど充実した内容を誇るメルセデスAMG E63だが、スタイリングについてもAピラーより前を専用デザインとすることで、よりスペシャルな装いとなっている。AMGロゴがあしらわれたツインルーバー、ジェット機の翼をモチーフにしたという幅広いフロントエプロンはエンジンの強大なパワーを連想させるとともに、モータースポーツとの関連性も示唆。よりダイナミックで情熱的な印象を見るものに与える。大型ブレーキシステムを収納する20インチのホイールは鍛造でセンターロックデザインもスポーティ。リヤエンドもディフューザー風のインサートを備えたリヤスカートやデュアルツインクロームエグゾーストエンドによる迫力と機能性を備えたものとなっている。

 インテリアについても高級素材をふんだんに採用し、創立50周年にふさわしいモデルに仕上がった「メルセデスAMG E63 S 4MATIC +」。価格は1740万円となっている。

【メルセデスAMG E63 S 4MATIC + 諸元】
◎エンジン
形式 V型8気筒ツインターボ
総排気量 3982cc
最高出力 450kW(612馬力)/5,750-6,500rpm
最大トルク 850Nm(86.7kgm)/2,500-4,500rpm
◎サイズ&重量
全長 4995mm
全幅 1905mm
全高 1460mm
重量 2070kg
価格 1740万円(メルセデスAMG E63 S 4MATICのみ )

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グーネットマガジン編集部

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