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更新日:2025.10.23 / 掲載日:2025.10.23
来たぞヴェゼルRS! 走りに加えて使い勝手もレベルアップ【ホンダ】

文と写真●ユニット・コンパス
ホンダの人気コンパクトSUV ヴェゼルに待望の新グレード「e:HEV RS」が追加され、10月24日から発売となります。RSといえば、初代モデルでも人気を博したスポーティーグレードです。今回のe:HEV RSは、ヴェゼルの持つ「都会派コンパクトSUV」というキャラクターをさらに強調した、スポーティーな走りとルックスが注目です。
最上級グレード「e:HEV RS」登場!その狙いとは?

RSという名前には、「ロードセーリング」という意味が込められており、心地の良い走りが楽しめるモデルです。「e:HEV RS」は、ヴェゼルのラインナップにおいて最上級グレードのポジションに位置づけられます。価格は2WD仕様が374万8800円、4WD仕様が396万8800円で、シリーズのなかでもっとも高くなりますが、純正ナビが標準装備されるなど装備が充実し、内外装の質感も高い仕上がりになっています。
ヴェゼルはホンダの現行ラインアップにおける中核モデルで、使いやすいボディサイズに充実した先進装備を搭載しています。当初は乗用車的な仕様がメインでしたが、途中からアウトドアを意識した「HuNTパッケージ」を追加するなどキャラクターの幅を広げてきました。



そして今回「e:HEV RS」を加えたことで、ホンダにスポーティイメージを期待するユーザーや最上級モデルを求めるニーズに応えた形になります。とくに、ジェイドやフィットシャトルといった従来ホンダが得意としていた背の低いショートワゴン的なモデルに乗っていたひとたちにとっては、待望の「使い勝手が良くて、ホンダらしく気持ちよく走る」ヴェゼルとなっています。
「e:HEV RS」は、「ワイド&ロー」を強調した専用デザインを採用しています。グリル、フロントバンパー、リアバンパー、サイドスカートのアンダー部分を専用パーツにすることで、ワイドでスポーティーなイメージを表現。さらに18インチホイールの表面の仕上げをベルリナブラック+ダーク切削クリア仕上げにすることで、引き締まった印象を与えています。

ローダウン+アンテナ変更のあわせ技で立体駐車場にも対応

「e:HEV RS」では、専用ローダウンサスペンションを採用、さらに電動パワーステアリングのセッティングを専用のものにすることで、高速道路ではより安定感があり、ワインディングでは軽快な走りを実現。
今回は試乗することができませんでしたが、開発エンジニアは、「ハンドルを切ったらクルマがスッと動くような、そうした意のまま感を大切にしました」とコメント。スポーティといっても、ヴェゼルに求められる快適性や使い勝手はそのままに、運転したときの気持ちよさを追求したそうです。
そしてもうひとつ「e:HEV RS」だけの特徴があります。それが立体駐車場への対応です。従来のヴェゼルは全高が1590mm(Zグレード)あったため、一部の立体駐車場には入庫できませんでした。
「e:HEV RS」では、ルーフのアンテナをシャークフィンタイプからガラスプリントアンテナへ変更。専用ローダウンサスペンションと合わせて全高を1545mmに収めました。しかも、実際の最低地上高は15mmしか下がっていないため、使い勝手を損なうことなく立体駐車場への入庫を可能としています。
RSのねらいはあくまでも走る楽しさの追求ですが、立体駐車場にも対応することで、ヴェゼルが目指す「都会型SUV」というコンセプトがさらに強化される結果となりました。
赤と黒で統一された「運転に集中できる」インテリア

インテリアも、RSの名にふさわしいスポーティーな空間が演出されています。ステアリングやシフトノブといった手の触れる部分には、本革パーツを採用。ルーフライニングまで含めてブラックで統一し、差し色に赤を使うスポーティな仕立てで、運転にもより集中できる空間となっています。




まとめ:所有する喜びが増した最上級グレード

新型ヴェゼル e:HEV RSは、街中の交差点で曲がるだけでもクルマとの一体感が味わえ、より遠くに出かけたくなるようなホンダらしい走りのキャラクター。そして、同じヴェゼルと並んだときに、最上級モデルであることがひと目でわかる専用デザインにより、所有することの喜びが増したグレードと言えるでしょう。初代でも人気を博したグレードだけに、「待ってました!」というユーザーも多いのではないでしょうか。