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更新日:2025.09.04 / 掲載日:2025.09.04
「ポロ」が電気自動車に? フォルクスワーゲンが新たな“戦略”を発表

フォルクスワーゲンが大胆な新戦略を打ち出した。現地時間の9月3日、フォルクスワーゲンが2023年に発表したコンセプトカー「ID.2all」の市販化モデル名を「ID.Polo(ID.ポロ)」とすることを発表。併せて、同ブランドの電気自動車ブランドである「ID.ファミリー」についての新たな命名戦略を明らかにした。
ハイテク機能の搭載と手ごろな価格帯の両立を目指して開発された「ID.2all」

「ID.2all」は、フォルクスワーゲンが2023年3月に発表したコンセプトカーで、様々なハイテク機能と最大450kmの航続距離といった性能を擁したコンパクトEV。当初から2025年の市販化モデル発表が予定されており、スタート価格は25,000ユーロ(日本円で約431万円)以下に設定されると明らかにしていた。
そんなID.2allが新たにID.ポロの名を冠し、市販化へ歩みを進めることとなった。
EVと内燃機関の世界を統合し、ユーザーの理解促進を図る

フォルクスワーゲンでは今後、これまで慣れ親しんできた内燃機関モデルの名称をID.ファミリーへ継承していくという。同社ブランドCEOのトーマス・シェーファー氏は以下のように語る。
「フォルクスワーゲンのモデル名は人々の心に深く根付いています。これらは強力なブランドを象徴し、品質、時代を超えたデザイン、すべての人に向けた技術といった特性を体現しています。だからこそ、我々はこれらのよく知られた名称を未来へと引き継ぐのです。ID. ポロは始まりに過ぎません」。

従来モデルの名称は今回のID.ポロのようにID.ファミリーの新型モデルに継承されていくが、同時に従来モデルの全車両は名称を変えることなく継続販売される。フォルクスワーゲンではEVと内燃機関の世界を統合することで、将来的にユーザーがブランド製品群をより容易に理解できるよう支援するとしている。
「ID.GTIコンセプト」は「ID.ポロ GTI」に。「T-クロス」に対応するBEVも発表へ

今回の発表では、2023年9月に発表したコンセプトカー「ID.GTI コンセプト」を「ID. ポロ GTI」の名称で市販化することも明らかにした。同モデルは2026年に発売予定としている。

カムフラージュペイントを施したID.ポロとID.ポロ GTIは、ドイツ・ミュンヘンで9月8日より開催されるIAA モビリティにて世界初公開される。その前日には、電気式コンパクトSUVのコンセプトカー「ID. CROSS Concept(ID.クロス コンセプト)」を世界初公開するという。このID.クロス コンセプトは、T-クロスに対応する新型BEV「ID.クロス」として2026年末に発売予定となっている。
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