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更新日:2025.08.29 / 掲載日:2025.08.29
ロールス・ロイス「スペクター」 やわらかな“春色”まとうビスポークモデル「プリマヴェーラ」

ロールス・ロイス・モーター・カーズは現地時間の8月26日、春の儚い美に着想を得た、ビスポークシリーズ「スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ(Spectre Inspired by Primavera)」を発表した。
春を異なる角度から表現した3つのビスポークモデル

スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラは、「エヴァネッセント(Evanescent、儚さ)」「レヴェリー(Reverie、幻想)」「ブロッサム(Blossom、花)」の3つのモデルで構成され、それぞれが春という季節を異なる解釈で表現したビスポークシリーズ。
3つの異なるカラーの各モデルには、それぞれ春の象徴である桜のモチーフがあしらわれている。これらの花の要素は、ロールス・ロイスのビスポーク・デザイナーによって一つひとつ手描きされ、その後デジタル化されてエクステリアとインテリアのディテールとして取り入れられた。


それぞれのエクステリアを際立たせているのは、満開の桜の枝を描いたコーチライン・モチーフ。また、このシリーズのために新たに精緻にデザインされた23インチのアロイホイールは、咲き誇る花の様子を表現したという。流れるようなフォルムは、花びらが徐々に開き春の光を迎える姿を連想させるもので、自然の生命力をさりげなく表現している。

桜のモチーフはインテリアにも引き継がれている。イルミネーテッドトレッドプレートには、「SPECTRE Inspired by Primavera」の名が刻まれ、ヘッドレストには花びらの形状を捉えた彫刻的なシルエットを基調とした刺繍技法が施されている。
ブラックウッドのフェイシアとセンターコンソールには、大きく枝を広げ咲き誇る桜のモチーフが刻まれている。この繊細な表現は、37種類の異なるレーザー密度が試され、ディテールを損なわずに仕上げを保つことができる特別な研磨工程の開発により実現したという。

また、各モデルには、北半球の春に移り変わる星座にインスピレーションを得て、牛飼い座、獅子座、乙女座からなる「春の大三角形」が描かれている。1台につき4,796個のイルミネーションを手作業で配置したスターライトドアと、5,500個を超える星々を抽象的に表現しSPECTREのロゴを際立たせるイルミネーテッドフェイシアが備わる。
エヴァネッセント(儚さ):輝く美


エヴァネッセントという名は、「春の儚さと美しさ」が由来で、車両デザインは野生の花々の奔放な美しさから着想を得たという。クリスタル・オーバー・アークティック・ホワイトのエクステリアの仕上げは、コーチライン、桜のモチーフ、ピンストライプのホイールセンター、トゥルケーゼ(ターコイズブルー)のブレーキキャリパーによって引き立てられている。トゥルケーゼはインテリアにも続き、グレース・ホワイトのレザーに鮮やかなアクセントを加える。
レヴェリー(幻想):自然の目覚め


レヴェリーは、春の精神的な意義を探求し、新たな始まり、生命力、そして再生とのつながりを表現。エクステリアはダックエッグ・ブルーで仕上げられ、コーチラインと桜のモチーフはフォージ・イエローで手描きされており、ブレーキキャリパーやピンストライプのホイールセンターと調和している。インテリアは純粋さを追求し、グレース・ホワイトとチャールズ・ブルーのレザーに鮮やかなフォージ・イエローのアクセントを組み合わせる。
ブロッサム(花):再生の季節


ブロッサムは、早春に咲く花々の豊かさと希少性を表現したというヴェルヴェット・オーキッド・メタリックのボディカラーを採用。ショルダー・コーチラインと花のモチーフ、フォージ・イエローのブレーキキャリパーとピンストライプホイールセンターを備える。インテリアでは、グレース・ホワイトのレザーに鮮やかなピオニー・ピンクのアクセントが組み合わされ、フォージ・イエローのパイピングが施されている。
なお、スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラは、2026年初旬まで注文可能で、同年春に納車が開始される予定となっている。
ロールス・ロイス 公式HP:
https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/home.html
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