車種別・最新情報
更新日:2025.07.29 / 掲載日:2025.07.29
ロールス・ロイス 敦煌の風薫る、特別カラーとアートが優美なビスポークモデル公開
ロールス・ロイス・モーター・カーズは現地時間の7月24日、中国・敦煌(とんこう)の古代壁画からインスピレーションを得た「ファントム・エクステンデッド」「ブラック・バッジ・カリナン」「ブラック・バッジ・スペクター」3台のビスポークモデルを公開した。

公開された3モデルは、ロールス・ロイスのプライベート・オフィス・上海を通じて製作。1000年以上前の敦煌の洞窟壁画からインスピレーションを受けた独自のディテール、特別に用意された新しいビスポークのエクステリアカラーを特徴とする。

ファントム・エクステンデッドは、万里の長城のかなたに広がる深い紫色の空をイメージしたという「ニンイェ・パープル」と、「イングリッシュ・ホワイト」のツートーンカラーを採用。Cピラーには「シルケン・スピリット」と名付けられたデザインモチーフがニンイェ・パープルで手描きされ、グレースホワイトのコーチラインを完成させる。

インテリアの中心となる手描きで仕上げられたビスポークギャラリーアートワークは、ブラックのレザーをキャンバスに風景画が描かれている。このアートワークには、同じ版木を使って絵の具の層ごとに再彫刻しながら、段階的にキャンバスへ転写していく「減版印刷」と呼ばれる中国の技法が取り入れられている。
この技法を手作業で再解釈し、版木の代わりに細いセーブルの筆を使用して、すべての色を個別に塗り重ねることで表面にイメージを浮かび上がらせる。あえて塗らずに残したレザーの小さな部分が、彫り出された版画のような効果を生み出しているという。

ブラック・バッジ・カリナンは、「ダンチアン・ピンク」で仕上げられ、23インチのブラックバッジ鍛造ホイールのセンター部分にも同色が施されている。ツインコーチラインとCピラーにあしらわれたシルケン・スピリットのモチーフはブラックで表現した。

フロントシートはブラッシング・ピンクのレザー仕上げ。ビスポークのスターライト・ヘッドライナーには、イルミネーテッド・グラフィックで抽象的に表現されたシルケン・スピリットのモチーフが柔らかなブラッシング・ピンクの光を放ち、ホワイトの流れ星がその輝きを引き立てる。

ブラック・バッジ・スペクターは、敦煌の壁画に描かれた山々の青と草木の緑から着想を得たという「チンシャン・ブルー」を採用。アッパー部分と、Cピラーおよびコーチラインに配されたシルク・スピリットのモチーフは、対照的なダイヤモンド・ブラックで仕上げられ、トゥルケーゼで彩られたイルミネーテッド・グリルが、エクステリアに一層の存在感をもたらす。

フロントシートは、トゥルケーゼとブラックのレザー、リアシートはブラックに映えるホワイトのステッチとパイピングを施し、レザーのセンターコンソールとラムウールのカーペットにもこのスプリットデザインが採用されている。
ロールス・ロイスはこの3モデルを通じて、古代の芸術的遺産の重要性と、現代のラグジュアリー表現を生み出すインスピレーションの源としてのヘリテージの共鳴を称えるとしている。
ロールス・ロイス 公式HP:
https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/home.html
【あわせて読みたい】