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更新日:2025.07.21 / 掲載日:2025.07.20

新型リーフ詳報〜3代目の進化度は?〜

2010年に登場した日産リーフは、初代&2代目の累計販売台数は約70万台、その総走行距離は280億kmにも及び、19億kgの二酸化炭素削減に貢献したBEV。そんな実績十分のリーフがまもなくフルモデルチェンジを実施する。ここでは3代目となる新型の進化ぶりを解説しよう。

●文:川島茂夫 ●写真:日産自動車株式会社

この記事の目次

NISSAN 新型リーフ詳報

3代目はクロスオーバー風にイメージチェンジ!

国内も2025年度中の発売が有力

システムから車体まで高効率追求の全方位進化
新型リーフの開発では、高効率の追求が大きなテーマになっている。具体的には電費や航続距離の改善ということだが、システムのアップデートだけではなく、車体設計やパッケージングなど車両のあらゆる部分に手が加えられている。
新型の車体寸法は、現行型よりも全長が120mm短くなり、全幅は20mm拡大。全高は10mm低下している。ホイールベースも10mm短くなっているが、大径タイヤ(標準215/55R18)の採用を考えればフロントタイヤ以降の長さは同等。全長の違いはフロントオーバーハングの短縮にと考えていい。

クーペライクなボディでも使い勝手の良さは健在
新型は、キャビン後半部がファストバッククーペ風に仕立てられるなど、空気の抵抗減を狙ったスタイリング。ただし、エアロパーツや造形的に余計なものを入れ込んで、煩いデザインとしないことも特徴で、そのためにリヤウインドウ傾斜の最適化や、車体後端部の流れを上手に剥離させる工夫が施されている。ちなみにCd値は0.25を達成。100km/h時の走行抵抗の削減率は10%ほどで、走行速度域が高まるほど、現行型との差は拡大するという。
ファストバックデザインを採用したことで気になるのは、後席や荷室のスペース容量への影響だ。見た目では現行型よりも窮屈になったと感じてしまうが、後席ヘッドルームは同等で、レッグスペースや座面高設定も大差ない。また、車体後端部は現行型よりも高く、リヤウインドウの干渉が少なくなるため、有効荷室高も拡大している。
さらに前席のフットスペースの余裕も、キャビン実用性の要点となる。新型はエアコンユニットをモータールーム内に移動することで、インパネ下のスペースが拡大し、さらにインパネのボリュームも減少させている。
インパネは、大型ディスプレイを2つ並べ操作パネルを配したシンプル&クリーンなデザイン。未来的なイメージながらインフォメーション表示や操作の勘所を押さえているレイアウトだ。
外観はかなりのショートノーズプロポーションだけに、そこによくエアコンユニットを配置したもの、と感心させられるが、それを可能としたのが小型化されたパワートレーンユニットだ。現行型も小型化が図られていたが、新型はインバーター/モーター/減速機を一体化させることで、10%の容量削減を成している。

進化した動力性能と電費。600km超の航続距離も実現
BEVの性能を左右する動力性能と電費の向上に関しては、新型は搭載バッテリー容量52‌kWh仕様と75‌kWh仕様が用意される。75‌kWh仕様の満充電航続距離は、600km以上が目標とのこと。現行型の大容量仕様が60‌kWhで450kmなので、単純計算では75‌kWh仕様は航続距離で150km以上の延伸、電費で6.5%以上は向上したことになる。
さらに急速充電の高率化もトピックのひとつ。指定した充電ポイントに向けバッテリー温度などの状態を急速充電に適した状態とすることで、充電時間の短縮を図る改良も加えられており、北米75‌kWh仕様では150‌kW充電器で15分の充電をすると、約210kmの回復航続距離が得られるという。
走行性能に関しては、快適性と質感の進化が見どころ。最近の日産の電動車は、モーターの駆動トルクを細かく制御することで、車体の揺れを上手に収束。走りの質の向上を図ってきたが、新型リーフでは磁極端境でのトルク変化を滑らかにするためにローターの磁石を輪切り状とし、位相を多少ずらした斜め構造配置を採用。これによりモーター特有の微小なトルク変動を抑えている。ほかにも高剛性モーターマウントブラケットなどで、BEVの強みである静粛性と滑らかさを一層磨き込んでいる。
シャシー面でも走りのグレードアップが図られた。リヤサスに、アリアやエクストレイルにも採用されているマルチリンク式独立懸架を採用。トーションビーム式を採用する現行型からクラスアップし、シャシー設計はアリアのダウンサイジング版といった成り立ちといっていい。
この他、前走車に追従して停車までサポートするインテリジェントディスタンスコントロールや、車外給電機能の充実なども図られているなど、細かなところもきっちりとアップデートが施される。サイズこそコンパクトだが、機能装備は最新を名乗るにふさわしい。さらなるBEVの普及に貢献するのは間違いなさそうだ。

Aピラーからリヤハッチにかけてのウィンドウラインのアクセントは、日本刀(カタナ)からインスピレーションを得たデザイン。個性豊かな種類のエクステリアカラーコンビネーションが展開される予定。(撮影車はシーブリーズ ブルーパール)
余計な装飾を削ぎ落としたすっきりとしたデザインを採用することで、空気抵抗係数0.26(米国・日本)、0.25(欧州)を実現。
米国仕様の75kWhバッテリー搭載モデルは、最大303マイル(日本と欧州はWLTC基準で600km以上)の航続距離を実現。最大150kWの急速充電に対応する急速充電ポートは、急速充電器を使えばわずか14分で最大250kmの走行が可能。BEVとしての使い勝手も大きく向上する。
見る角度によって奥行きが変化するホログラムのような効果を生み出す「LED 3Dホログラフィック コンビネーションランプ」を採用。
快適性と機能性を考え抜いて設計された広々としたキャビン空間。インパネには横に広がるフローティングデザインを用いることで、未来感も上手に楽しませてくれる。
レザー巻きで握りやすいステリングの中央部には、日産の新しいロゴが配置。左右には各種操作スイッチが直感的に配置され、運転中の快適性と操作性を両立する。
電子調光技術を用いることでガラスの透明度を調節できる調光パノラミックサンルーフを採用。ガラス部には赤外線反射コーティングを用いることで、高い遮熱性能も確保されている。
インパネには、12.3インチまたは14.3インチのデュアルスクリーンを統合したシステムを設置。グーグルビルトイン機能が組み合わされるインフォテイメントシステムが採用される。純正ナビにはルート上の充電スポットが表示される新機能「インテリジェントルートプランナー」も搭載される。
モーター、インバーター、減速機を一体化した新型3-in-1パワートレーンを日産車として初採用。独自のモーター制御技術により、静粛性の向上とよりスムーズな走行性能を実現している。
プラットフォームはCMF-EVをベースに開発。フロントサスはストラット式、リヤサスはマルチリンク式を採用。強化されたボディの横方向剛性は現行型よりも66%向上。
空調ユニットをモータールームに移設したことで、フロントキャビンに余裕を確保。開放感ある前席の足元空間を実現している。
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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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