車種別・最新情報
更新日:2025.07.14 / 掲載日:2025.07.14
アストンマーティン 新型「ヴァンテージS」 クラス最高の走りを追求した高性能モデル

アストンマーティンは現地時間の7月9日、フロントエンジンのスポーツカー「Vantage(ヴァンテージ)」の高性能モデル、新型「Vantage S(ヴァンテージS)」を発表した。現在オーダー受け付け中で、デリバリーは2025年第4四半期に開始予定。
ハイパフォーマンス「S」モデルの血統を継ぐ最新作

同モデルは、アストンマーティンのハイパフォーマンス「S」モデルの血統を継ぐ最新モデル。出力アップとさらに優れた動的性能、エクステリアとインテリアに加えられた個性的な新要素とともに、定評あるアストンマーティンのフロントエンジンのスポーツカーに、新しいベンチマークを打ち立てる。
パワートレインは、4.0リッターV8ツインターボエンジンのアップグレード版を搭載。クラスの基準を塗り替える680PSに出力アップ、最大トルクは3000rpmと6000rpmの間で800Nmを発揮し、即時のインギア加速を実現。フロントエンジンのラグジュアリースポーツカーの分野においてアストンマーティンが誇るパフォーマンスの優位性をさらに押し上げる。

ドライビングの愉しさとパフォーマンスのフィールをさらに高めるため、スロットルペダルの重みとレスポンスで「S」の特性に合わせた改良、調整を行った。「S」専用のドライブバイワイヤのスロットルマップに合った抵抗を用意し、ドライブモードごとにチューニングを施した。
パワートレインのキャリブレーション変更も行われ、ローンチ・コントロール・システムの最適化で0-60mph(97km/h)加速は3.3秒、0-124mph(200km/h)加速は10.1秒、最高速度は202mph(325km/h)に達する。

ビルシュタインDTXアダプティブダンパーのハードウェアのチューニングとソフトウェアのキャリブレーションによってフロントエンドのフィールとレスポンスを向上させる一方で、リアスプリングエイドの剛性を下げることで圧縮と反発のバランスをとり、低速走行時の乗り心地を向上させた。
トランスミッションマウントの剛性は10%下げてボディとシャシーに対するパワートレインの動きをコントロールできるようにし、車両の動きを路面に調和させてさらなる洗練をもたらしている。
独特の個性を持つエクステリアとインテリア

エクステリアでは、フロントに印象的な新しいボンネットブレードを装着。グロスブラック仕上げ、または2×2ツイルカーボンファイバー仕上げで、より主張の強いデザインとなっているだけでなく、「ホットV」構成のV8エンジンの熱気排出も最適化する。

真鍮鍛造のフロントフェンダーの「S」バッジは、一つ一つがハンドメイド。赤のエナメルガラスを充填した「S」の枠は、ユーザーが選んだアストンマーティン・ウィングバッジの色に合わせ、ブライトクローム加工またはダーククローム加工が施される。

車幅いっぱいに広がるデッキリッドスポイラーは、デザイン的な主張という視覚要素にとどまらず、最高速度時のリアのダウンフォースを44kg増加させ、全体で111kgの最高速度時のダウンフォースに大きく貢献。安定性を高めながら全体的なダウンフォースのバランスをフロントエンドに傾け、優れたターンインのレスポンスと高いコーナリンググリップを生み出す。

インテリアにおいては、独特のアルカンターラとレザーの「Accelerate」を組み合わせ、サテン2×2ツイルカーボンファイバー製トリムインレーを備える。ヘッドレストにはアストンマーティンのアイコニックなウイングが刺繍され、エンボス加工とデボス加工の両方を用いた業界初の手法によるウイングもオプションで選択可能だ。

このほか、ヴァンテージモデルの中で最もスポーティーなバージョンであることを強調できる、独特のインテリアオプションパッケージも用意。ドライブモードを選択するためのローレット加工された金属製ロータリースイッチはレッドまたはシルバーの陽極酸化仕上げを選べる。
ラグジュアリー感をより一層高めたいユーザーには、「Inspire Sport」インテリアも用意され、セミアニリンレザーのみ、またはセミアニリンレザーとアルカンターラの組み合わせで提供され、モノトーンとデュオトーンのいずれかを選ぶことができる。

アストンマーティン 公式HP:
https://www.astonmartin.com/ja/
【あわせて読みたい】