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更新日:2025.03.20 / 掲載日:2025.03.20
ジムニーノマド徹底ガイド【2】エクステリア&パッケージ
《SUV最前線》噂の5ドア仕様が正式発表!
海外で話題を集めていた、ジムニー5ドアモデルの国内導入を1月30日に発表。発売は4月3日からとなるが、そのサブネームにはスズキが大事に温めていた「ノマド」が与えられるなど、その期待の高さは明らか。ジムニー&ジムニー シエラと同様に相当な人気を集めるのは必至。大ヒット間違いなしの注目車の全貌をお伝えしよう。
●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之
新型ジムニー ノマド《エクステリア&パッケージ》

譲れない部分はそのままに、乗用車ライクを巧みに融合
ノマドのプロポーションの特徴は、前後のオーバーハングをシエラと共通としたことだ。これにより全長を340mm拡大したにもかかわらず、悪路踏破性の指標となるアプローチアングルとデパーチャーアングルはシエラと共通になっている。ランプブレークオーバーアングルは、ロングホイールベース化の影響は避けられないが、それでもシエラの28度に対してノマドも25度を確保。車体サイズの拡大や重量増もあって、シエラ対比では悪路踏破性が多少低下しているものの、同等の範囲に収まると考えていいだろう。
プロポーションはホイールベースの延長分だけロングキャビンとなったが、ボクシーなスタイルを継承しているためジムニーらしい機能感溢れた外観も健在。5ドアになり適応用途を広げても、ジムニーが培ってきた本格オフローダーの哲学は不変という訳だ。
ただし、ジムニー最上位モデルとしての演出も少ないながら施されている。5スロットのラジエターグリルはメッキの縁取りを加え塗装仕立てとするなど、真正面から見ても黒の樹脂肌で飾り気のないシエラとは一目で判別がつく、デザインにしている。
これに対してリヤビューは、シエラとほとんど変わらない。5ドア化に伴いピラー周りのパネルの変更とリヤフォグが追加されているが大きな違いはそのくらいだ。もちろん、リヤゲートは右ヒンジの横開きになる。
リヤクオーターウインドウも含めて四角をモチーフとした6ライトウインドウ。この辺りはハスラーにも似た印象を受ける。5ドア化に適応用途の拡大を考えれば、オフローダー志向でハスラーからステップアップを考えているユーザーにも対応できるスタイルとも言えるだろう。本格派ながらマニア限定と言うほどに濃い味でないことは、ノマドのコンセプトをよく表している部分だ。









