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更新日:2024.07.30 / 掲載日:2024.07.30
トヨタ・RAV4「ここがピカイチ!」
今回は新車購入に際して「コレを選べば間違いない!」とオススメできるモデルを“鉄板モデル”としてセレクト。いずれも弱点が少なく平均点の高いモデルが揃う車種について、平均点を超える“ピカイチ”な部分にフォーカスしてその魅力を紹介していこう。
●文:渡辺陽一郎
TOYOTA RAV4 (SUV)

●価格:293万8000〜563万3000円
●発表年月:’19年4月(’22年10月)
【2ℓガソリン FF/4WD】【2.5ℓハイブリッド FF/4WD】【2.5ℓプラグインハイブリッド 4WD】
SUV本来の用途に忠実な優良モデル
RAV4はミドルサイズのSUVで、プラットフォームはホイールベースの数値を含めてハリアーと共通だ。
しかし車両のデザインや雰囲気は、ハリアーとは異なる。RAV4は前輪駆動をベースにした4WDを搭載するシティ派SUVだが、フロントマスクなどを見ると、ランドクルーザーのような悪路向けのSUVに近い。
パワーユニットは、ハリアーと同じく直列4気筒2ℓのノーマルガソリンエンジン、2・5ℓをベースにしたハイブリッドとプラグインハイブリッドだが、RAV4のグレード構成は4WDが中心だ。前輪駆動の2WDは、価格が最も安いXだけに用意される。そしてノーマルガソリンエンジンと4WDを搭載するアドベンチャーとG・Zパッケージには、後輪左右の駆動力配分を積極的に変化させるダイナミックトルクベクタリングAWDを採用した。悪路、舗装路ともに、カーブを曲がる時には外側の後輪に高い駆動力を伝えて、高重心のSUVでも旋回軌跡を拡大させにくい。この機能はハリアーには用意されず、RAV4の性格を表現する装備になる。
ノーマルエンジンは2ℓだから、パワー不足を感じる場面もあるが、走行安定性が優れ運転感覚は楽しい。


《ココがピカイチ》2ℓエンジンは少し非力だが運転感覚は楽しい
今はヴェゼル、CX-60、ハリアーなど、都会的な雰囲気のSUVが大幅に増えた。SUVというより、少し背の高いワゴンという印象だ。その反動もあり、一部のユーザーは、ジムニー、ランドクルーザー、輸入車ではジープラングラーなど、悪路向けのSUVに目を向ける。RAV4はハリアーと基本部分を共通化しながら、外観が野性的で、ダイナミックトルクベクタリングAWDによってスポーティな走りも楽しめる。少しパワー不足の2ℓエンジンに、上質なメカを組み合わせて、テクニックによって速く走らせる。この醍醐味が一番の魅力だ。
