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更新日:2024.03.04 / 掲載日:2024.03.04
ロールス・ロイス “地上の楽園”にちなんだオープンカー「アルカディア・ドロップテイル」披露

ロールス・ロイス・モーター・カーズは現地時間の2月29日、3作目のコーチビルド・コミッションとなる「アルカディア・ドロップテイル(Arcadia Droptail)」を発表した。

同モデルは、ロールス・ロイスがオーナーの希望に沿ってこの世に一台だけのラグジュアリーカーを製作する「コーチビルド」によって誕生したロードスターモデル。2019年に初めて提示された手描きのスケッチに基づいて製作された。
車名の「アルカディア」は、古代ギリシャ神話に登場する“地上の楽園”として描かれた伝説の世界に由来。素材の深みと触感を特長とし、慌ただしいビジネスライフからの隠れ家のような、無駄を削ぎ落とした平穏な空間を目指して作られたという。

ボディのメインカラーには、アルミニウムとガラス粒子を混ぜたソリッド・ホワイトを採用。光が当たることによって発泡するようなきらめきを放ち、深みが感じられるような印象を与える特徴がある。車体下部はシルバーカラーで塗装し、しなやかでダイナミックな印象を強調する。
グリル・サラウンド、ベーン・ピース、22インチ・アロイ・ホイールは鏡面研磨を施した。

インテリアは、世界各地の住居やビジネスの空間などを反映し、オーナーの美意識を深く映し出したものに。なかでも木材は極めて重要視され、ロールス・ロイスに使用される全材種の中で木目が最も細かいものの一つであり慎重な取り扱いが要求されるという柾目のサントス・ウッドを使用。リアデッキには76ピース、車両全体では233ピースのウッドピースを使用し、複雑な形状を構成した。
ウッドピースの保護コーティング開発と合わせた製作時間は8000時間以上になるという。
そのウッドカラーと対を成すレザーは、メインにビスポーク・ホワイト、コントラスト・カラーにビスポーク・タンを採用した。

ダッシュボードには、開発に2年以上、組み立て作業に5か月を要したというタイムピース(時計)を装着。幾何学的ギョーシェ彫りという技術を用い、119のファセットが施されている。
インストルメント・ダイアルはタイムピースと共通の素材、技術、仕上げ方法を採用し、統一感が演出されている。




ロールス・ロイス 公式HP:
https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/home.html
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