車種別・最新情報
更新日:2023.11.01 / 掲載日:2023.10.31

《国産EV&PHEV大図鑑-6》三菱/アウトランダーほか

《ブランド別》国産EV&PHEV大図鑑全紹介

充電してモーターで走ることを基本とするプラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)は、今や軽自動車のサクラ/eKクロスEVから新型センチュリーまで多様なモデルが揃う。注目ジャンルの国産PHEVとEV(商用車を除く)を一挙に紹介しよう!

●文:川島茂夫

★走行距離はWLTCモードの値。充電規格/V2Hへの適合にはオプションの充電ケーブル等の使用を含む。

MITSUBISHI

 2006年に量販BEVの先駆となるi-ミーブを発表。現行BEVラインナップはi-ミーブのシステムを継承した軽商用のミニキャブ-ミーブとニッサンと共同開発のeKクロスEVの2モデルとなる。ミツビシ電動化の主力モデルは先代アウトランダーから展開するPHEV。モーター駆動のポテンシャルの高さを活かしたスポーティな走りも積極的にアピールしている。

アウトランダー

●発表年月(最新改良):’21年10月(’22年12月)
●価格:484万1100〜570万5700円

【PHEV】等価EVレンジ:83〜87㎞
【充電規格】普通(~200V)/急速(チャデモ)
【V2H】○

急速充電にも対応するPHEV一般化の立役者
 先代アウトランダーのHEVからPHEVを採用。新設計になるものの現行型が採用するシステムの基本は共通している。HEVシステムは高速巡航時のみ稼働するパラレル機構を備えたシリーズ/パラレル切替式。外部充電機構は普通充電と急速充電に対応。満充電EV航続距離は99㎞であり、充電頻度は高くなるが準EV的な運用も可能である。また、駆動力配分により操安性をアシストするミツビシ4WD制御システムのS-AWCがもたらした操縦性もセールスポイントのひとつだ。

2.4ℓガソリンエンジンに85&100kWの前後モーター、20kWhの電池で構成される。

エクリプス クロス PHEVモデル

●発表年月(最新改良):’20年12月(’22年11月)
●価格:386万3200〜465万800円

【PHEV】等価EVレンジ:57㎞
【充電規格】普通(~200V)/急速(チャデモ)
【V2H】○

先代アウトランダー譲りのシステムを搭載。スポーツ走行もこなす
 大まかに言えばアウトランダーのPHEVシステムを移植したエクリプスクロス。ただし、モーターもバッテリーも先代アウトランダーベースであり、満充電EV航続距離は57㎞である。車体サイズも車重も1クラス下であり、コンパクトSUVに分類される。PHEVのスペックについては1世代前の印象も受けるが、エクリプスの名を冠した車名のとおりPHEVを活かしたスポーティなキャラが見どころ。電動ならではの精密制御と瞬発力がS-AWCの効果を引き上げている。

車両運動統合制御システムを表すS-AWCは、トルク即応の電気モーターとの相性抜群だ。

eKクロスEV

●発表年月(最新改良):’22年5月(未実施)
●価格:254万6500〜308万1100円

【EV】一充電走行距離:180㎞
【充電規格】普通(~200V)/急速(チャデモ)
【V2H】○

日産・サクラと同様に、軽らしからぬ高い走行性能を発揮
 車名のとおりeKクロスをBEV化。ベースモデルは日産のデイズと姉妹車の関係にあり、eKクロスEVもまた日産・サクラと同様の関係だ。パワースペック及び満充電航続距離もサクラに準じている。BEVの航続距離も軽乗用の主戦場となる生活用途ではあまりハンデにならず、優れたキャビン実用性と軽乗用の域を超えた良質な走行感覚はタウンカーにプレミアム性を求めるユーザー向けだ。なお、価格はサクラよりも多少高いが同等の範疇なのでデザインの好みで選び分けてもいい。

ガソリン車と同様にスリップ抑止のグリップコントロールが標準。サクラにはない機能だ。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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