車種別・最新情報
更新日:2023.09.21 / 掲載日:2023.09.21
新型アコードの実車を公開! 発売は2024年春

文●ユニット・コンパス 写真●川崎泰輝
ホンダのビッグネームが登場する。ホンダは9月21日に11代目となる新型アコードをホームページで先行公開した。
アコードは、時代とともに進化を続けてきたホンダが誇るグローバルモデルだ。新型では、「人と時代に調和したクルマ」という思想を受け継ぎ、さらに最新の安全技術や先進装備を備えて登場。ホンダによれば、「お客さまがアコードとともにより高みを目指せるようなモデルを目指した」という。
ワイド感を強調したスタイリング


歴史あるモデルらしく、歴代モデルの印象を上手にアップデートさせたデザイン。たとえばフロントマスクは、日本ではビガーとして登場した2代目アコード(北米仕様)を思わせるような造形。薄型ヘッドライトとイメージを同一とするテールランプが印象的で、いずれもプロポーションをワイドに見せる意図がある。
インテリアも同じく横基調のデザインで、すでに登場しているシビックとの関連性を感じさせつつも、さらに上質なフィニッシュとなっており、シンプルでありながらも大人を満足させる出来栄えだ。
見た目の印象を裏切らないのは触ったときの感触で、手が触れる部分にはソフトタッチの素材が使われている。シートも大柄で、伸び伸びとしたスタイルから想像できるとおり後席足元にも十分な空間が用意されている。



ホンダ車トップクラスの先進装備と安全装備
いまや常識となった液晶モーターも、室内中央が12.3インチ、ドライバー正面が10.2インチと大画面。いずれもバイザーレスで先進的な印象だ。また、ヘッドアップディスプレイは11.5インチ相当と大画面で見やすい。
操作系にも新しい試みが投入されている。充実した機能を1つのダイヤルで操作できる「エクスペリエンスセレクションダイヤル」がそれ。車内の機能をカスタマイズして割り当てることも可能なため、慣れればスムーズに機能を使いこなせるようになるだろう。
国内のホンダ車向けとして初となる車載向けコネクテッドサービス「Googleビルトイン」を搭載。Googleアシスタント、Googleマップ、GooglePlayなどといったスマホで馴染みのあるサービスが車内で利用できる。
安全装備についても、国内初の機能が採用された。「Honda SENSING 360」は、従来のHonda SENSINGの機能に加えて、前方交差点車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機構が追加されている。これらを実現するメカもより進化していて、より広範囲で、まさに360度からのリスクを低減してくれる。
ハイブリッドシステムも着実に進化
搭載されるパワートレインも進化している。2L直4エンジンに2モーター内蔵の電気式CVTを組み合わせる「e:HEV」という部分は同じだが、内容をブラッシュアップ。
エンジンは直噴化して燃焼効率を高め、モーターも従来の同軸式から並行軸モーターに進化。CO2の排出量削減に貢献する。
気になる走行時のフィーリングや実力については、今後訪れるであろう試乗の機会が楽しみだ。





まとめ
従来型アコードで好評だったデザインや乗り心地や静粛性を受け継ぎながら、改善点として要望のあったナビゲーションやコネクテッド機能や安全装備を強化。シンプルで上質なセダンというキャラクターをさらに進化させ、従来のホンダファン以外からも支持を受けられる先進的で価値の高いモデルを作り上げた。
また、2025年には次世代型の「Honda SENSING 360」搭載も計画されているという。ホンダにとってアコードが大切なモデルというのが、ここからも伝わってくる。
国内モデル初の技術を多数搭載しているアコードは、まさにホンダの最前線かつトップクラスをいくモデル。2024年春という発売がいまから楽しみだ。