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更新日:2023.08.09 / 掲載日:2023.08.09

新型アルファード/ヴェルファイア どう変わった?エクステリアデザイン大研究!

ミニバン界のビッグネーム「アルファード&ヴェルファイア」が待望のフルモデルチェンジ。従来以上にプレミアムキャラを追求した新型は、これまでの高級車のあり方を変えていきそうな見逃せない一台だ。一新されたエクステリアをじっくり見てみよう。

●文:川島 茂夫 ●写真:奥隅 圭之

TOYOTA 新型アルファード/ヴェルファイア・エクステリア大研究

曲線を上手に活かすことでスタイリッシュさを強化
 従来型と比べると、新型は全長が長くなっていることを除けば同等サイズ。キャビン周りの側面形などのプロポーションは、従来型のイメージを踏襲している。寸法諸元でもシルエットでも大きな変化はないのだが、実車を見ると新旧の差は明らか。直感的に全体的に滑らかさが増し、スタイリッシュな佇まいになっている。

 新旧の違いで目に付くのはボンネット周りとベルトラインの魅せ方の違い。従来型はキャビンと一体となったワンモーション的な造形だが、新型はボンネットの傾斜を浅くすることで2BOX的な雰囲気が強まった。短いノーズなので1.3BOXとでも言いたくなるが、新型はボンネットの存在感が高まったのは間違いない。

 ボンネット傾斜が減少したことでカウルトップ部も下がって見える。横長のシャープなヘッドランプとの整合性も良くなった。ちなみにデザインの大きなポイントになるのがヘッドランプグラフィック。アルファードとヴェルファイアの基本形状は同じだが、下部のデイライトデザインをグリルデザインに合わせて変えている。

 ただ、両モデルともフロントマスクは甲冑でいう「面頬」を彷彿させる造形を採用しており、特にヴェルファイアは従来型から大きく印象が変わっている。新型のフロントマスクはどちらかと言えばアルファードをベースに発展させた印象が強いため、従来型と比べるとアルファードとヴェルファイアの見た目の印象は、さらに縮まったといえるだろう。

 ベルトラインは従来型のフェンダー周りの造形を側面パネル全体に展開し、なおかつ彫りを深くしたような印象。センターピラーからリヤエンドへと下がっていくラインは、新型アル&ヴェルの独自性を感じさせてくれる。

 前面と側面の魅せ方を比べると、後面のデザインは相対的に大人しく見えるが、この辺りは1BOX型のコンセプトや使い方を考えれば大きな変化がないのも当然だ。

 デザインの評価は個人的な嗜好による部分が多く、新旧のどちらが優れているとも言い難いのだが、アル&ヴェルの基本コンセプトを違えることなく、新旧をこれほどに判別しやすくしているのは驚き。従来型からの買い替えを考えているユーザーにとっては、大きなポイントになるだろう。

【新型アルファード】エクステリア

■主要諸元(アルファード Executive Lounge 2WD) ●全長×全幅×全高(㎜):4995×1850×1935 ●ホイールベース(㎜):3000 ●車両重量(㎏):2230 ●パワーユニット:2487㏄直4DOHC(190PS/24.1㎏・m)+モーター(134kW/270Nm) ●トランスミッション:電気式CVT ●WLTCモード総合燃費:17.5㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:225/60R18
アルミホイールはスーパークロームメタリック塗装が奢られたトリプルスポーク形状を採用。タイヤサイズは225/60R18と、ミニバンとしては相当な大径サイズだ。

【新型ヴェルファイア】エクステリア

■主要諸元(ヴェルファイア ハイブリッド Z Premier 2WD) ●全長×全幅×全高(㎜):4995×1850×1945 ●ホイールベース(㎜):3000 ●車両重量(㎏):2190 ●パワーユニット:2487㏄直4DOHC(190PS/24.1㎏・m)+モーター(134kW/270Nm) ●トランスミッション:電気式CVT ●WLTCモード総合燃費:17.7㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:225/55R19
ヴェルファイアのタイヤサイズは225/55R19。アルファードと比べると低扁平となるため、タイヤの接地面積が増すことでグリップの向上が期待できそうだ。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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