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更新日:2023.06.20 / 掲載日:2023.06.20
ルノー “疾風”の名を冠する新型クーペSUV「ラファール」欧州発表

ルノーは現地時間の6月18日、フルハイブリッドの新型SUV「ラファール」を発表した。フランスでの発売は2024年春を予定している。
ルノーの歴史に残る航空機にインスパイア

車名の「Rafale」はフランス語で疾風、突風を意味する言葉。フランスが現在有する多用途戦闘機と同じ名前だが、新型車の由来は、ルノーが鉄道や飛行機用の内燃機関も製造していた1930年代に遡る。
この時代にルノーは航空機メーカーのコードロン社を買収、コードロン・ルノーとして風にちなんだ名前の航空機を多数開発した。その中の一つにあった、時速445km/hの性能を持っていたという航空機「ラファール」が車名の由来であるという。
新たな要素をふんだんに取り入れた大胆なクーペデザイン

車両サイズは全長4.71m×全幅1.86m×全高1.61mで、Dセグメントに分類される。ホイールベースは2.74mで、今年3月に発表した新型エスパスと同サイズだという。
長いホイールベースを活かし、ルーフシルエットはクーペスタイルに。リアウインドウは17度の傾斜が与えられている。


フロントグリルは、ブランドロゴを中心に据えたダイヤモンドパターンを採用。角度によってブルー/グレーに見える配色を施し、個性を主張する。
シグネチャーライトにもダイヤモンド型を採用し、車両の力強さを表現した。
一方でリアライトは複数の四角形や三角形を組み合わせたタングラムのようなデザインを採用し、車両のワイド感を強調する。
また、ボディカラーはルノーブランドで初採用となるアルペンブルーや、ホワイトパールサテンなど全5色をラインナップ。新色のアルペンブルーはアルピーヌ・A110よりも深みのある色合いになっているという。
E-Tech ハイブリッド パワートレイン搭載 200馬力を発揮

新設計となったラファールは、アライアンスのCMF-CDプラットフォームを採用。パワートレインは1.2L ガソリンターボエンジンと2台の電気モーターから成るE-Techハイブリッドシステムを搭載し、最高出力200馬力を発揮する。
これに加えて2kWh/400Vのリチウムイオンバッテリーも備え、電気走行も可能とする。
また、四駆システム「4CONTROL アドバンスド」を装備し、低速でのハンドリング性能や高速走行時の敏捷性に寄与する。
4パターンで操作できる電子パノラマガラスルーフ採用 新要素がちりばめられたインテリア

ルーフにはフランス・サンゴバン社が開発した、1470mm×1117mmのソーラーベイ・パノラマガラスルーフをブランド初採用。
Googleアシスタントの音声認識機能で操作を可能とし、全面の明暗を切り替えられるほか、前席部のみ・後席部のみを明るくするなど、4パターンで切り替えができる。

インテリアは、裏面に34%のリサイクル素材を含むという素材を採用。2024年までに動物性皮革の使用を廃止するという目標に基づき、サステナブルな素材を取り入れつつ上質感のある内装に仕立てた。
運転席には12.3インチのディスプレイ、ダッシュボード中央には12インチのタッチスクリーンを装備。タッチスクリーンにはGoogleが組み込まれ、ナビゲーションなどの各種機能を使用できる。さらに、9.3インチの大型ヘッドアップディスプレイも搭載している。

300馬力の高性能モデルも開発中!

新型ラファールは現在、300馬力を発揮する高性能モデルについても開発が進められていることを明らかに。
こちらもハイブリッド仕様となるが、これまでのルノーのラインナップでは見られなかったドライビングプレジャーとパフォーマンスレベルを目指して設計されているという。
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