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更新日:2023.04.28 / 掲載日:2023.04.28

日産サクラでEV時代を先取り!電気自動車のパワフルな走りを体感

【今、本当に乗りたい&買いたいクルマ】2023年春、狙うべき実力モデルはこれだ!

装備充実かつ走りも上々というのが、最近のクルマ選びのトレンド。実際、ライバルより一歩秀でた魅力を持つモデルは、このあたりをしっかりとおさえていることが多い。今回はそんな独自の魅力を持つ、“乗りたい&買いたい”オススメ車をお届け!

●文:川島 茂夫

NISSAN サクラ

●価格帯:254万8700〜304万400円

【PROFILE】
デイズをベースに開発された軽乗用BEV。ミツビシからは姉妹車としてeKクロスEVも発売されている。満充電航続距離は180㎞だが、タウンコミューター用途が主となる軽自動車の使い方には適している。ニッサンの電動駆動制御技術を活かした滑らかなドライブフィールも大きな魅力だ。

■主要諸元 (G) 
●全長×全幅×全高(㎜):3395×1475×1655 ホイールベース(㎜):2495 ●車両重量(㎏):1080 ●パワーユニット:モーター(47kW/195Nm) ●駆動用バッテリー:リチウムイオン電池・20kWh ●一充電走行距離:180㎞ ●タイヤ:155/65R14

EVの本到来を告げる
先駆者になり得るモデル
 電力インフラや急速充電スタンドなど重要議題の未決。さらに航続距離の問題もある。稀少な資源の調達課題を含めてBEVが一般化するにはまだまだ時間が掛かりそうだ。

 ただ、サクラへの期待値は高い。長距離用途への適性はBEVにとって大きな問題だが、軽自動車クラスの主戦場はタウンユースあるいは近距離移動がメイン。BEVとタウンユースは相性が良く、そのニーズに対して大きなクルマや、タウンコミューターとして高価であっては、あまりにもアンバランスといえる。

 その点、サクラはコンパクトで価格もそれなりに手頃。100㎞/日くらいの運用ならば航続距離も十分であり、毎日充電できるなら給電スタンドに寄る必要もない。使い方によっては内燃機車より手間要らずである。

 サクラはデイズをベースに開発され、バッテリーも含めた駆動系はすべてボンネット内とキャビン床下に配置される。キャビンスペースはデイズと大差なく、ハイト系らしい居住性と積載性が確保されており、男性の4名乗車でも不足ない。キャビン実用性でBEVのハンデはほとんどないといっていい。

 モーターの最高出力は業界の自主規制により47‌kW。これはガソリンのターボ仕様と共通だが、注目は最大トルク。ターボ車の約2倍となる19.9㎏mで、これは2ℓ級モデル並みのトルクだ。その恩恵は乗ればすぐ体感できるはずだが、少々乱暴なペダル操作でも荒い反応はなく、力強くかつ滑らかで扱いやすい。

 高速域になると大トルクのアドバンテージは目減りしていくが、それでも軽ターボ車以上の余力がある。最高出力は同等でも実力は一枚以上上手で、腰の据わった乗り心地や操縦性なども含めて軽自動車とは思えない良質な走りを楽しませてくれる。

 現時点では補助金なしでは割高感も強く、先物買いの印象は否定できないが、街乗り用のセカンドカーとして気になる人にはとても欲しい1台であることは間違いない。

プロパイロットパーキングなど軽自動車クラスとしては破格の上級装備が備わることもサクラの魅力。小さな高級車的な楽しみも味わうことができるダウンサイダーにもオススメできる1台だ。
急速充電にも対応。駆動用バッテリーの容量は小さめの20kWhということもあって、約40分で80%まで充電することが可能だ。

【だから乗りたい!】

EVならではの力強い走り。街中中心ならば航続距離も問題なし

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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