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更新日:2023.04.26 / 掲載日:2023.04.26
実用コンパクトの傑作 トヨタ アクアでハイブリッド車入門!
【今、本当に乗りたい&買いたいクルマ】2023年春、狙うべき実力モデルはこれだ!
装備充実かつ走りも上々というのが、最近のクルマ選びのトレンド。実際、ライバルより一歩秀でた魅力を持つモデルは、このあたりをしっかりとおさえていることが多い。今回はそんな独自の魅力を持つ、“乗りたい&買いたい”オススメ車をお届け!
●文:川島 茂夫
TOYOTA アクア

【PROFILE】
現行型は先代以上に使い勝手のいいスモールコンパクトに進化。世界最高水準の燃費に下支えされた長距離適性と日常用途での使い勝手の良さは、このクラスのモデルの中では突き抜けた存在だ。内装まわりの仕立てはそれなりだが、ダウンサイザーにとっても必見の1台だろう。
■主要諸元 (Z 2WD)
●全長×全幅×全高(㎜):4050×1695×1485 ●ホイールベース(㎜):2600 ●車両重量(㎏):1130 ●パワーユニット:1490㏄直3DOHC(91PS/12.2㎏・m)+モーター(59kW/141Nm) ●WLTCモード総合燃費:33.6㎞/ℓ ●タイヤ:185/65R15


室内の広さは想像以上
ハイブリッドも最新仕様
国内のトヨタ車ラインナップでは、ヤリスと横並びの最小クラスとなるアクア。車格的にはヤリスと被っているが、対応できる用途がかなり異なる。
前席優先のキャビン設計が与えられているヤリスに対して、アクアは全長とホイールベースを長く取ることで後半部のキャビンスペースを大きく拡大。さらに後席の頭上空間もルーフ後端の絞り込みを抑えたキャビンデザインのおかげで、サイズ以上の広さがある。少し乱暴に言ってしまえば、アクアはヤリスのショートワゴン仕様と理解してもいいだろう。
パワートレーンはヤリスハイブリッドと同じ1.5ℓをベースとしたものだが、アクアの駆動バッテリーは最新設計の積層電池を採用。このバッテリーはニッケル水素型ながらリチウムイオン型並みの充放電損失や大容量放電性能を獲得していることが特徴だ。ヤリスハイブリッドの同等グレードと比べると、アクアは約100㎏ほど車両重量が重くなるため、カタログの燃費数値はわずかに及ばないが、リアルワールドで比べると差はない。ヤリスと共に実燃費は国産車最高水準の実力を持っている。
さらに長距離適性が高いことも、アクアの見逃せない美点のひとつ。動力性能は1.5ℓ級相当だが、癖がなく扱いやすい。ハンドリングの操縦性も良好で、さらに運転支援機能の充実もあって、スモールクラスながら長距離ドライブをした時の運転ストレスがかなり少ない。ロングドライブが多いユーザーには、経済性の高さはもちろんのこと、優れた運転感覚を持つことはありがたいはずだ。
ハイブリッド車が本格普及したことで、”ハイブリッド専用モデル”という存在意義は薄れてしまったが、タウン&ツーリングを高い次元で両立できるバランスの良さは、アクアならではの武器。半自動化された駐車支援機能のトヨタチームメイトなど、生活領域で役立つ機能が充実しているなど、コンパクトクラスに求められるニーズをリーズナブルに狙えることも魅力だ。


【だから乗りたい!】