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更新日:2022.12.07 / 掲載日:2022.11.24

新型スバル クロストレックの最新メカニズム&装備を大解剖!

いよいよ、11月に予約受注開始となった新型クロストレック。
最近のスバル車は走りのアップデートが著しいこともあって、
注目しているユーザーも多いはずだ。
コンパクトSUV選びに大きな変化が出るの間違いなさそうだ。

●文:川島茂夫/月刊自家用車編集部 ●写真:SUBARU/澤田和久

【CROSSTREK/新型クロストレック】メカニズム&装備

e-BOXER

スバルXVも改良時に専用制御のe-アクティブシフトコントロールが採用されているが、クロストレックはそのシステムをベースに、エンジン始動やペダルブレーキ操作感の向上などの改良で中庸域の汎用性が向上している。モーターアシストは軽自動車1台分の最大トルク相応で、パラレル式ハイブリッドとしてはパッケージ寸法がコンパクト。居住性や荷室積載性に大きな影響を与えないことも美点の一つになる。

リニアトロニックはガイドロット部や出力クラッチバッフル部の設計を見直すことでチェーンやフリクションの音.振動を抑制した改良仕様を搭載。

SGP(フルインナーフレーム構造)

SGPは従来型から採用されているが、クロストレックでは骨格部を先に接合することでフレーム剛性を向上させた第2世代にアップデート。組立工法を変更することで、基本骨格を変更することなくフルインナーフレーム構造へと進化している。操縦安定性を向上させるだけでなく、快適な乗り心地も手に入れている。

フロントサスペンションクロスメンバーやリヤサブフレーム、フロントシート取り付け部の結合方法を見直すことで、シートやサスペンションの取り付け剛性を強化。
パネル振動の解析により、制振材の配置を見直し。同時に塗布型サイレンサーの膜圧も最適化することでロードノイズの低減と重量軽量化を達成している。
従来型では操作軸と同軸だった電動アシスト機構を分離。操作軸を独立させたことで操保舵力を抑えながら路面からの反力をより自然にドライバーに伝え、操舵の手応えを向上させ、心地よい運転感覚を高めている。
ボディ形状の改良に加えて、空気の流れや量をコントロールするダクトや整流効果のあるテクスチャーを採用することで、空力性能を向上。横風に対する耐性や燃費、高速走行時の安定性が高まっている。

11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ

クロストレックは縦長の11.6インチモニター仕様が標準仕様車にOP、上級グレード車に標準装備される。スマホとの連携も可能で、Apple CarPlayはワイヤレス接続にも対応している。ちなみにナビシステムはOPの独立型の選択ができるようになっているなど、タッチパネルのデザインも含めて、他モデルとのシステムとは世代が変わったことを実感できる。

アイサイト

ステレオカメラをアウトバックなどで用いられたものを採用するなど、ハードも機能も最新仕様に更新されているが、注目は新たに追加された広角単眼カメラ。国内モデル初採用で、ステレオカメラよりも広い視野角を備え、車両近辺の人や二輪車の検知能力を向上させている。また、ドライバー異常時対応システムも導入し、総合的な安全性が高まっている。

【CROSSTREK/新型クロストレック】まとめ

ユーザーが望む基本性能を徹底追求!
正しいキープコンセプトのお手本だ
 車両型式を見れば、一目でフルモデルチェンジと分かるのだが、車体の基本骨格やパッケージングなどの多くを先代から継承している。とはいえ、XVはインプレッサスポーツの良いところをSUV用途に落とし込んだモデルであり、SUVパッケージングでないからこその良さがある。そこをしっかりと継承すれば大きな変化を不要とするのも理解できる。
 それだけならビッグマイナーチェンジでも良さそうだが、そうしなかったのは試乗時に理解できた。車体構造から伝わる振動や騒音まで含めた乗り味が大きく改善されており、ドライバーのストレスを軽減するドライバビリティやハンドリングも明らかに良化。スペックに表れない部分の洗練度の向上は想像以上だった。
 e-BOXERのパワーはクラス標準レベル。欲を言うなら上級設定としてさらにゆとりのあるパワートレーンが欲しくもなるが、車格に対して必要十分な性能。コスパ良く質を上げることがフルモデルチェンジの目的だったと考えるならば納得の選択といえる。
 また、2WD車の設定も興味深い。クロストレックのコンセプトに相応とは言い難いが、オンロード主体ならば検討の価値はあるだろう。

【CROSSTREK/新型クロストレック】主要諸元&主要装備一覧

【CROSSTREK/新型クロストレック】ボディカラー全9色

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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