車種別・最新情報
更新日:2022.09.28 / 掲載日:2022.09.28

トヨタ カローラクロス 知りたい内装/燃費/走り 人気の秘密とは

多ジャンルの人気車をセレクトし、決め手のポイントをズバリ解説!
その車がもたらす価値に要注目だ。

●文:川島茂夫

TOYOTA カローラ クロス

SUV 1.8ℓ・FF 1.8ℓハイブリッド・FF/4WD

ハイト系実用ワゴンとしても優秀だ

●価格:199万9000〜319万9000円
●発表年月(最新改良):’21年9月(未実施)

■主要諸元(ハイブリッド G・4WD) ●全長×全幅×全高(㎜):4490×1825×1620●ホイールベース(㎜):2640 ●最低地上高(㎜):160 ●車両重量(㎏):1490 ●パワーユニット:1797㏄直列4気筒DOHC(98PS/14.5㎏・m)+モーター(72PS/16.6㎏・m) ●トランスミッション:電気式無段変速 ●WLTCモード総合燃費:24.2㎞/ℓ ●タイヤ:215/60R17

こなれたメカニズムを用い
実用性とコスパを追求
 ヤリスとヤリス クロスが典型だが、SUVパッケーシングでキャビン実用性が改善されるモデルが増加している。発想はハイト系ワゴンと似ているが、スペース効率に偏らず、雰囲気も含めてレジャー志向を強化したのが特徴。カローラクロスもキャビン実用性改善志向のコンパクトSUVだ。
 カローラ系プラットフォームを用いるが、FF車にはトーションビーム式リヤサスを採用するなど、購入予算をカローラらしく収めるべく、実用車としてのコスパを重視した設計である。一方、走行性能面の適応用途の拡大は抑制気味。4WDはハイブリッド車のみの設定で、後輪駆動用に小出力モーターを用いた生活四駆型E-Fourを採用。最低地上高は160㎜であり、悪路対応力は一般的な乗用車を多少上回る程度。ハイブリッドシステムはFF/4WDともに他のカローラ系と共通している。
 アウトドア趣味を楽しむためのSUVとしては中途半端な印象もあるが、カローラ系でも最も穏やかなフットワークと汎用性の高いキャビン設計、充実した安全&運転支援機能は走りではタウン&ツーリング、実用性ではファミリー&レジャー向けであり、汎用性の高さがカローラらしい。

多機種展開のカローラシリーズの中にあって、もっとも大きな室内空間を獲得。カローラ スポーツと同様に、趣味性を感じさせるデザインを採用して所有欲を刺激する。
タフさもプレミアム感もことさらに強調せず。DAの存在感が先進性を感じさせるものの、実用性&機能性を主眼とするキャビン設計だ。

【ココが決め手】SUVルックのハイトワゴンで汎用的優等生

 車格感も含めてコンパクトSUVでは平均点の高いモデルである。ただし、「SUVらしい踏破性を求めなければ」が前提である。オススメでは4WDを選択したが、これもリヤサスの独立懸架がもたらす乗り心地の質感が半分である。
 イチオシのポイントは高さで容量を稼いだキャビンスペースとケレン味なく短距離から長距離まで安心感と快適性をもたらした走り。カローラ系でも一番のウェルバランス型。ユーザーニーズの最も一般性が高い要素を揃えた感じ。価格はちょっと高めだが、ワゴンの代替にも最適だ。

プリウスに由来するハイブリッドシステムは熟成の極み。新味はないが信頼度抜群だ。
≪オススメグレード≫ ハイブリッド G(4WD)
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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