車種別・最新情報
更新日:2022.07.26 / 掲載日:2022.07.26
キャデラック コンセプトカー「セレスティック」 米国で内外装公開

キャデラックは現地時間の7月22日、次世代フラッグシップEVセダンのショーカー「セレスティック(CELESTIQ)」を米国で公開した。
キャデラックの伝統を新しい技術で実現

セレスティックは、キャデラックの新たなフラッグシップセダンに位置付けられるモデル。キャデラックのEVの未来をリードするために考案され、また、ブランドの120年の伝統からインスピレーションを受けて開発が進められてきた。その過程において、デザインとエンジニアリングを担ったチームは、戦前のV16エンジンを搭載した「コーチ」や、1957年にハンドビルドで作られた「エルドラド・ブロアム」など、キャデラック初期のセダンを特徴づける職人技とカスタマイズの技術に没頭。それらを革新的な生産方式と新しい技術で実現した集大成が、今回のセレスティックであるという。

また、アメリカで1940~50年代に活躍した建築家エーロ・サーリネンのクラシック建築や、アメリカを代表するデザインなどにもインスパイアを求め、車両と人との繋がりを大切にし、乗車体験が感動を呼び起こすためのキュレーションとして働く車両を作り上げたという。セレスティックについて、あるスタッフは「最高のラグジュアリー体験を提供するセダンである」と語り、また別のスタッフは「機能美とフォルムの美を融合させた」と述べている。

スマートガラスルーフをはじめとした先進技術を多数搭載

セレスティックには、業界初となる技術を含めた様々な装備が採用されている。
スマートガラスルーフはSPD(Suspended Particle Device)と呼ばれる技術を用いて、4つのゾーンで透明度を変更でき、各席で快適な明るさを得られるというもの。
ダッシュボード一帯に広がる55インチ対角のアドバンストLEDディスプレイは、アクティブプライバシー技術である電子デジタルブラインドを採用した助手席用ディスプレイを備え、ドライバーがほかのディスプレイに注意が逸れるのを防ぐ。後席にも個別に高解像度のディスプレイが備えられ、エンターテインメントを楽しめる。また、前後席のセンターコンソールにもそれぞれディスプレイ付きのコントロールシステムを設置し、空調や後席リクライニングなどを操作できる。
さらに、キャデラックが次世代のハンズフリー運転技術に位置付けしている「ウルトラクルーズ」も搭載予定としている。


市販モデルの発表は2022年中を予定

セレスティックのベースには、GMが開発したEV専用プラットフォーム「アルティウム」が採用される。これら最先端の技術・装備を導入したセレスティックは、キャデラックにおける最も先進的な市販モデルになるとしている。なお、市販モデルの発表は2022年内に行われる予定だという。