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更新日:2022.07.21 / 掲載日:2022.07.21
ホンダ 新型「シビック タイプR」初公開 2022年9月発売予定

ホンダは7月21日、新型「シビック タイプR」を世界初公開した。同モデルは2022年9月に日本国内で発売予定。
グランドコンセプトは「Ultimate SPORT 2.0」 速さと走る喜びを極めたピュアスポーツ性能めざす

新型シビック タイプRは5代目に当たるモデルで、シビックの50周年およびシビック タイプRの30周年という節目を飾る。先代モデルのコンセプトであった「Ultimate SPORT」をさらに進化させるという想いを込めて、グランドコンセプトには「Ultimate SPORT 2.0」が掲げられた。スポーツモデルの本質的価値である“速さ”と官能に響く“ドライビングプレジャー”の二つをタイプRの提供価値として見定め、それらの両立を実現するピュアスポーツ性能を実現するモデルとなっている。
【デザイン】ローアンドワイドなパッケージを追求


デザインは現行型シビックをベースに、タイプRとしての走行性能を高めるため、さらにローアンドワイドなパッケージを追求。また、広い水平視野角を持った視界とすることで、高い車速域においてもドライバーに情報がダイレクトに伝わることが目指された。
エクステリアデザインでは、ボディーと一体となったワイドフェンダーをサイドパネルから美しく流れるような造形とするとともに、フロントからリアに抜ける一連の空気の流れをコントロールすることで空力性能を向上。エクステリアカラーには、タイプRの象徴的なカラーであるチャンピオンシップホワイトに加え、新色としてソニックグレー・パールを追加し、圧倒的な速さと美しさを兼ね備えたデザインを表現した。
インテリアデザインは、ドアを開けた瞬間に気持ちが高ぶるような赤いシートとフロアカーペットを採用、インテリアパネル周りは運転に集中できるようノイズレスなブラック基調とした。
フロントシートは、サーキットでの限界走行時においても安心して身体を委ねられるよう多面体の3D形状で身体をサポートするとともに、摩擦係数の高いスエード調の表皮を採用し、コーナリングや急な加減速時などの高G状態での身体の滑りの低減を図った。
メーターのデザインには、通常の表示に加え+Rモードの専用デザインを設定。サーキット走行などにおいて、ドライバーが必要な情報をいかに瞬間認知できるかを重視し、上部にはエンジン回転数やレブインジケーター、ギアポジションなどを配置し、下部をマルチインフォメーションディスプレーとすることで車両情報を任意に表示できるようにしている。また、レブインジケーターは、注視しなくても感覚的に認識できる点灯式を採用し、瞬間的に情報を視認でき、気持ちが高ぶるデザインを採用した。


【ダイナミクス】3つのキーワードを掲げ圧倒的な速さを追求 専用車載アプリ導入でパフォーマンスを視覚化

ダイナミクスにおいては、圧倒的な速さの追求と運転時のあらゆるフィーリングを磨き上げてFF最速を目指す“Fastest(ファステスト)”、痛快なドライビングフィールで運転することに夢中になる“Addicted Feel(アディクテッド フィール)”、高速安定性と信頼感に満ちた“Secure Feel(セキュア フィール)”という3つのキーワードを掲げ、理想のピュアスポーツ性能を追求した。
Fastestの実現に向けては、タイプR専用の2.0L VTEC TURBOエンジンの改良に着手。小型軽量化し回転レスポンスを向上した新開発モノスクロール・ターボチャージャーを投入し、出力・トルクを引き上げ、鋭く吹け上がるエンジンを実現した。
Addicted Feelを叶える要素では、思い通りに操ることを目指したハンドリングや、足裏に吸いつくようなスロットルワークによるドライバビリティーを磨き上げ、さらに6速MTの操作感とレブマッチシステムを進化、痛快なドライビングフィールを追求した。
Secure Feelの実現においては、洗練されたデザインとさらなる空力進化の両立を図り、前後バランス良いダウンフォースの発生と、空気抵抗の低減を実現。さらに、軽量かつ高剛性のボディーにより、高速走行時における安定性を向上させている。
また、車載ナビにタイプR専用データロガーアプリ「Honda LogR(ホンダ ログアール)」を標準装備。これによって、リアルタイムにクルマの機械的な運動情報や自分自身の運転操作による車両の挙動などを知ることができ、ドライビングスキルの向上や走行映像のシェアなどといった走る楽しみに活用可能。ドライバーと車両がひとつになったドライビングプレジャーをドライバーに提供する。
なお、同アプリはスマートフォン用も併せて提供される。

内外装の主な専用装備








シリアルナンバー入り アルミ製エンブレム
偏光ガンメタリック塗装のインストルメントパネルに配されるエンブレム。全世界共通で5ケタのシリアルナンバーが刻印される。
Honda CONNECTディスプレー
9インチワイドディスプレーを備えたナビゲーションシステム。タイプR専用データロガーアプリ「Honda LogR」を標準搭載。
左右独立温度コントロール式 フルオート・エアコンディショナー
運転席/助手席それぞれで温度設定が可能。ローレット加飾を施したダイヤルなど、こだわりのデザインにも注目。
Honda タイプRシート(フロント)
ドライバーの気持ちを高ぶらせるレッドのデザインが印象的。サーキットでの強烈なGからドライバーの操縦姿勢を保持する形状や素材の採用、密着部分の通気性などといった機能性にも配慮。
6速MT/アルミ製シフトノブ
シフトノブは正確な操作を叶えるアルミ削り出しのティアドロップ形。高剛性6速MTは専用リンク機構によって、ダイレクトで滑らかなシフトフィールを実現している。
19インチリバースリムアルミホイール +265/30ZR19 93Y スチールラジアルタイヤ
タイヤはタイプR専用開発の265mm幅ワイドを採用。19インチホイールは優れた接地性を叶えるリバースリム構造の軽量・高剛性。
トリプルエキゾーストシステム
迫力の排気原音に加え、アクティブ・エキゾーストバルブ機構が回転数に応じて開度をチューニング。さらに、アクティブサウンドコントロールが室内音をブーストし、アクセルを踏むほどに湧き上がるエキゾーストサウンドを実現。
タイプR専用リアスポイラー +アルミダイキャストステー
タイプRのシンボルともいえるリアスポイラーは、翼断面形状と迎角を徹底的に追求。アルミダイキャスト製の軽量ステーを採用し、強大なダウンフォースと低ドラッグを実現する。
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