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更新日:2022.07.01 / 掲載日:2022.07.01
BMW 新型7シリーズ発表 電気自動車「i7」もラインアップ導入

ビー・エム・ダブリューは7月1日、ラグジュアリー・セダン「BMW 7シリーズ」の新型モデルを発表、同日より全国のBMW正規ディーラーにて販売を開始した。納車は2022年第4四半期を予定し、メーカー希望小売価格帯は14,600,000円~16,700,000円(消費税込)。
圧倒的な存在感を放つラグジュアリーセダンの7代目 フルEVをシリーズに初導入

BMW 7シリーズは1977年に初めて登場、それ以来、その時代における究極のラグジュアリーセダンを自負し、最高峰の品質、最新技術を取り入れて進化を続けてきた。今回で7代目を数える新型7シリーズは、ラグジュアリーの新たな定義として「人」中心の考え方を掲げ、人の意識や欲求、感情を重視し、存在感や優美さ、そして特別な上質さを示すプレミアムな品質だけでなく、イノベーション、広範なコネクティビティ、サスティナビリティを特徴とする先進性を提供するという。
また、今回発表のラインアップには、7シリーズ初となる電気自動車「i7」を導入。卓越したドライビング・エクスペリエンスとインテリアの快適性を最大限に追求し、一貫したサスティナビリティとの両立を実現したモデルであるとしている。
約600kmの航続距離を誇る新型i7 システムトータルでの出力は544PS

電気自動車のBMW i7 xDrive60は、最高出力258PS(190kW)を発揮する1つの電気モーターを前輪に、最高出力313PS(230kW)を発揮する1つの電気モーターを後輪に備える4輪駆動モデル。システムトータルでの最高出力は544PS(400kW)、最大トルクは745Nmで、0-100km/h加速は4.7秒。ボディ床下に総エネルギー量101.7kWhのリチウムイオンバッテリーを収納し、一充電での走行可能距離は約600kmとしている。
i7は最新の充電テクノロジーを採用し、普通充電と急速充電(CHAdeMO)に対応。6.4kWのウォールボックス(200V/32A)の利用では、約17時間で0-100%の充電を可能としている。急速充電(CHAdeMO)においては90kW充電器の場合、約60分で0-80%の充電が可能。10分の急速充電を行うと、最大約80km程度の航続可能距離を伸ばすことができるという。また、BMW店舗に設置を予定している150kW急速充電器を利用の場合では、約50分で0-80%の充電ができ、10分の急速充電で最大約130km程度の航続可能距離を延ばすことが可能としている。
このほかの7シリーズラインアップでは、BMW 740iとBMW 740dを用意。
BMW 740iは、最新型の3.0L直列6気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンに8速オートマチックトランスミッションと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、システムトータル最高出力380PS(280kW)、同最大トルク540Nmを発揮する。
一方のBMW 740dは、最新型3.0L直列6気筒BMWツインパワーターボディーゼルエンジンに8速オートマチック・トランスミッション、4輪駆動システムxDrive、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、システムトータル最高出力300PS(220kW)、同最大トルク670Nmを発揮する。
洗練性を押し出したエクステリアデザイン “光るキドニーグリル”を採用




フロントデザインでは、ラグジュアリーかつブランドの存在感を示すBMW伝統の大型キドニーグリルと、BMWデザインの意匠の1つである環状のシグネチャーを2回繰り返す「ツインサーキュラー」を進化させた、スワロフスキー製のクリスタルヘッドライトが印象的。夜間にはキドニーグリルの縁を点灯させることができる。
サイドデザインはロングホイールベース仕様とすることで、優雅で伸びやかなデザインを実現しながら後席の居住性能を向上させた。また、ドアハンドルをドアパネル内蔵型のすっきりとしたデザインで、空気抵抗の低減化を図った。
リヤデザインは、BMW伝統の水平基調とL字型リヤコンビネーションライトを踏襲。ガソリン&ディーゼルエンジン搭載モデルにおいては、テールパイプをリヤバンパー内に収めたデザインで洗練されたイメージを高め、ラグジュアリー感を演出している。
このほか、BMW量産モデルでは初となる「2トーン塗装」がオプションで選択可能となった。



クリスタルで高級感を演出したインテリア



インテリアでは、12.3インチのメーターパネルと、14.9インチのコントロールディスプレイを一体化してドライバー側へ湾曲させたカーブド・ディスプレイが、圧倒的な存在感を放つ。コックピット周辺のスイッチ類を極力減らし、クリスタルを多用することで、高級感を高めた。ルーフは先代モデル比で約40%ガラス面積を増やしたパノラマガラスサンルーフを標準装備し、自然光を取り込める空間に。オプションのスカイルーフを選択するとガラス面が後席までおよび、開放感を高めるとともに、内蔵のLEDによって夜間には幻想的な室内を演出できる。
また、左右のリヤドアはそれぞれタッチパネルを装備し、各種機能を操作可能としている。さらに全ドアに自動開閉機能も備え、ラグジュアリー感が高められた。



快適な運転を支援する装備・機能が充実 完全自動駐車を可能にする「パーキング・サポート・プロフェショナル」を標準装備

新型7シリーズには全車に「オートマチック・セルフレベリング・コントロール付きアダプティブ2アクスルエアサスペンション」と「電子制御ダンパー付きアダプティブサスペンション」を標準装備。サスペンションへのエアの供給はホイールごとに個別に調整され、不均衡な積載状態を補正。あらゆる速度域で常に最適な車高を提供し、快適で安全なハンドリングに貢献する。
また、卓越性とハンドリング快適性を高める電動パワーステアリング「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」、俊敏性やハンドリング精度を向上させ、特にダイナミックなコーナリング時に効果を発揮する「エグゼクティブ・ドライブ・プロ」、直進走行時の快適性向上に寄与する「アクティブ・ロール・スタビライザー」、さらに7シリーズでは初採用の「アクティブ・ロール・コンフォート機能」など、最新テクノロジーを多数採用し、日常的な走行の快適性やロングドライブでの快適性を向上させた。
運転支援機能では、高速道路での渋滞時にドライバーの運転負荷を軽減するのに役立つ「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を搭載。さらに、高性能カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力で精度と正確性を高めた最先端の運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を標準装備する。
駐車支援機能には、時速35km以下で車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることができるリバース・アシスト機能を採用した「パーキング・アシスタント」、自宅や勤務先など日常的に使用する駐車場を車両に登録しておくことで、駐車スペースが近づくと自動で駐車を行う「パーキング・サポート・プロフェッショナル」が標準装備となっている。
車内でシアター体験を実現する「BMWシアター・スクリーン」採用 コネクティビティも充実

予告アナウンス時から高い注目を集めていたBMWシアター・スクリーンは、8K対応の31インチのタッチ・スクリーン・ディスプレイ、Bowers & Wilkinsのサラウンド・サウンド・システム、オプションで装備可能なシート内のサブ・ウーファー、ドアのコントロール・パネル「タッチ・スクリーン・リモート(BMWタッチ・コマンド)」、そしてBMWシアター・スクリーンがオンになると自動で後部座席のシェードが閉じるシステムなどを搭載。車内空間をさながら映画館のように変身させる。同システムにはAmazon Fire TVを搭載し、別途契約を行うことで、人気のアプリのコンテンツを4K/UHDの解像度で視聴できる。
このほか、音声認識でナビやAppleCarPlay、Spotifyなどを操作できるBMWコネクテッド・ドライブや、対応のスマホ/スマートウォッチでロック解除やエンジン始動が車両付近の距離で行なえるBMWデジタル・キー・プラス、もしもの時に車載通信モジュールでドライバーやクルマと情報をITネットワークで繋ぐBMWコネクテッド・ドライブなども標準装備として備えられている。
主な車両諸元(ヨーロッパ仕様値)
BMW 740i
全長5,391mm、全幅1,950mm、全高1,544mm、ホイールベース3,215mm、車両重量2,090kg、排気量2,998cc、直列6気筒ガソリン・エンジン、システム・トータル最高出力380PS(280kW)、システム・トータル最大トルク540Nm。
BMW 740d
全長5,391mm、全幅1,950mm、全高1,544mm、ホイールベース3,215mm、車両重量2,090kg、排気量2,993cc、直列6気筒ディーゼル・エンジン、システム・トータル最高出力300PS(220kW)、システム・トータル最大トルク670Nm。
BMW i7 xDrive60
全長5,391mm、全幅1,950mm、全高1,544mm、ホイールベース3,215mm、車両重量2,640kg、最高出力544PS(400kW)、最大トルク745Nm、リチウム・イオン電池容量280.8Ah、総エネルギー量101.7kWh、一充電走行距離約600km。
メーカー希望小売価格一覧
モデル | メーカー希望小売価格(消費税込) |
クリーン・ディーゼル・エンジン搭載モデル(マイルド・ハイブリッド・システム搭載) | |
BMW 740d xDrive Excellence | 14,600,000円 |
BMW 740d xDrive M Sport | 14,600,000円 |
高効率ガソリン・エンジン搭載モデル(マイルド・ハイブリッド・システム搭載) | |
BMW 740i Excellence | 14,900,000円 |
BMW 740i M Sport | 14,900,000円 |
電気自動車 | |
BMW i7 xDrive60 Excellence | 16,700,000円 |
BMW i7 xDrive60 M Sport | 16,700,000円 |
上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格。
すべて右ハンドル、AT仕様。