新型車情報
更新日:2020.01.29 / 掲載日:2020.01.29
BMW 1シリーズ フルモデルチェンジ

「FRっぽさ」を感じさせる設計 操舵はキレ良くスポーティ
●発売日:8月29日●価格:334万~630万円●輸入元:ビー・エム・ダブリュー●問い合わせ先:0120-269-437BMWのエントリーシリーズ、「1」がフルモデルチェンジ。大きなトピックはFRからFFへの変更だ。3代目の進化度、そしてFFの走りのインプレッションをお届けしよう。主要諸元(118i プレイ)●全長×全幅×全高:4335×1800×1465mm●ホイールベース:2670mm●車両重量:1390kg●駆動方式:前輪駆動●パワートレーン:1499cc 直3DOHCターボ(140PS/22.4kg・m)●トランスミッション:7AT●JC08モード燃費:16.8km/L●最小回転半径(m):5.4●タイヤサイズ:205/55R16
FF化により居住性など 実用性が向上されている
新型では先代までFRだった駆動方式をFFに変更。FRは1シリーズの売り物だっただけに乗り味の変化が気になる。新1シリーズの妙味もまさにそこだ。
うねり路やコーナリングなど様々な状況でリヤが沈むような挙動を示す。ちょっと腰を落とすような感じだ。これが「FRっぽい」のだ。沈み込みを意識させるストローク制御は乗り心地の質感向上にも繋がるが、リヤ周りの挙動はFR車の乗り味の要点でもあり、これをFFで再現したわけだ。リヤサスに一般的なトーションビームではなく、独立懸架を奢った理由も納得できる。
もちろん、パワードリフト云々というようなFRの攻めの走りは無理だが、他のBMW車同様にとてもキレのいい操舵初期反応もあって、スポーティな味わいが継承されている。
搭載エンジンは1.5Lターボ。最高出力は控え目だが、1500回転から広範囲で22.4kg・mの最大トルクを発生。巡航回転数は1500~2000回転。巡航ギヤ維持能力も高く、加速も多くの場合は1段ダウンシフトで済ませてしまう。山岳路も高速もゆとりを持って過ごせる。
キャビンスペースはFF化の恩恵もあって大柄な男性の4名乗車にも十分な居住性と実用的な荷室を備えている。ファミリーユースにも対応した設計だ。
なお、試乗車には装備されていないが、OPによりACCの装着も可能。走りの嗜好でも使い勝手でもBMW車を味わうエントリーに相応しいモデルである。

大型化した新世代のキドニーグリルやくっきりとしたLEDライトが特徴。リヤビューは低重心なシルエットとなるように設計。新しいL字のテールライトが目を引く。
5.1インチのメーターパネルディスプレイ、8.8インチのコントロールディスプレイが標準。オプションで10.25インチのコントロールディスプレイ+フルデジタルメーターとなるBMWライブコックピットも用意。
FF化したことにより、後席足元のスペースは約40mm広くなっており、乗降性も向上している。
最新世代の直3/直4エンジンを搭載。エンジンフードにはアルミを採用。エンジンコントロールユニットで直接スリップを検知するARBにより、FF特有のアンダーステアを抑制。
FF化によりラゲッジルームは20L拡大し、380Lに。後席を倒せば最大1200L。
電動パノラマサンルーフをオプションで用意。キーで車外から開閉させることが可能。