新型車情報
更新日:2020.01.27 / 掲載日:2020.01.27

SUZUKI 新型ハスラー完全読本 最終結論

基本的なキャラクターは従来型と大きく変わらない。ならば安全&運転支援機能を重視しないならば、従来型でも十分と思ってしまうかもしれないが、それは大きな間違い。目指す方向性は同じであっても、新型と従来型の差は想像以上で、カバーできるレンジが大きく異なる。

ひとつは走りの質感向上。まだ未試乗だが、設計要点と撮影時の場内移動の感触からしてかなり期待できる。安全&運転支援機能やインフォテイメント、ユーティリティなど総合力で評価するなら、ハイト系軽自動車の中でトップクラスの魅力を備えている。

また4WD性能に物足りなさを感じても、ジムニーを除けば軽自動車としては悪路対応力は高い。当然、アウトドアユースにも高い適性を示しており、ミニSUVとしての魅力も拡大した。コスパ最優先で選ぶモデルではないが、タウン&レジャー適性は極めて優秀。個性の面がクローズアップされがちだが、実践的な設計や工夫、さらには先進性など、今の軽自動車に必要な要素をバランス良く取り入れた優等生モデルであるのだ。

オススメグレードはHYBRID Gターボ

HYBRID Gターボ

アウトドアレジャーでも使いたいならば、高速走行での余裕や運転支援機能を考慮してターボ車から選ぶべき。予算に余裕があれば上級のXでもいいが、Gを選んで浮いた予算をOPの純正ナビや魅力的なドレスアップパーツに回してみる

カスタムパーツも充実の内容 ドレスアップ派は注目すべし

デビューに合わせて4つのテーマで仕上げられたスタイルパッケージも用意される。ハスラーの世界観をより楽しむことができる純正ディーラーOPが充実する。

ハスラーにジャストフィットするカータープも純正アイテムとして用意。他にもサイクルキャリアやルーフラックなどアウトドア系アイテムも設定されている。

●新型ハスラー グレード別 主要諸元&装備

ボディカラーは全11色を設定 ※1=4万4000円高 ※2=2万2000円高

  • バーミリオンオレンジ ガンメタリック 2トーン ※1

  • デニムブルー ガンメタリック 2トーン ※1

  • アクティブイエロー ホワイト2トーン ※1

  • ブリスクブルー メタリック ホワイト 2トーン ※1

  • チアフルピンク メタリック ホワイト 2トーン ※1

  • フェニックスレッド パール ガンメタリック 2トーン ※1

  • シフォンアイボリー メタリック

  • クルーカーキ パールメタリック

  • オフブルー メタリック

  • ピュアホワイト パール ※2

  • ブルーイッシュ ブラックパール3

VS. 注目ライバル4モデル

出し惜しみなく最新の技術&装備が採用されたことで、大きくレベルアップした新型ハスラー。そうなると気になるのはライバルたちとの位置関係。従来型でもいい勝負をしていただけに、大進化を遂げた新型はどこまで引き離すのか? 気になるライバル4モデルと比べてみたい。

  • VS1. SUZUKI従来型 ハスラー

    走行&運転支援機能は大きな差 走り重視なら新型が明らかに上

  • VS1. SUZUKI従来型 ハスラー

    デザインテイストは変わったが、ユーティリティ面に限れば新旧の差はそれほどない。使い勝手重視ならば買い換えを検討するほどではないだろう。

    ただ走行性能まで視野を広げれば、新旧の差は明らかだ。特に4WD車はスノーモードの採用もあって、実用性や走行性能の改善が見込まれる。さらにターボ車にはACCとLKAが採用された。ロングドライブで距離を延ばすユーザーならば、新型のターボ車を買い換えてもいいだろう。

完全にフラットになる防汚仕様のラゲッジなど、従来型もユーティリティ面はかなり優秀。道具として使いたいならば従来型も十分あり。

  • VS2. SUZUKIクロスビー

    登録車のメリットは大きいが 運転支援機能に弱点あり

  • VS2. SUZUKIクロスビー

    クラス上の登録車だけに、キャビンもラゲッジも一回り余裕がある。同じ3気筒でも1Lターボの恩恵は大きく、高速域での余力感も加速性能も上回る。快適性もクラス上なりの差はあるだろう。

    ただし、クロスビーは運転支援機能で新型ハスラーに大差を付けられている。ACCもLKAも設定されず、車線維持支援も逸脱警報のみ。動力性能の余裕があっても運転支援で劣り、それがロングドライブ適性に影響してくるだろう。ハスラーの走りの出来次第では下克上になる可能性も十分ありえる。

運転支援機能は非装着。事故防止に効果的な逸脱防止機能も警告止まりになるなど、最新機能と比べると見劣りしてしまう。

  • VS3. SUZUKIワゴンR

    タウンカーの優等生は 価格と性能のバランスが良い

  • VS3. SUZUKIワゴンR

    ハスラーをタウンユース主体のハイト系軽自動車として考えるならば、スズキの大看板であるワゴンRもライバルになってくる。コスパの面ではワゴンRの方が優れているため、利便性と経済性を重視するならば、わざわざハスラーを選ぶ必要はない。

    ただワゴンRにはACCとLKAは設定されていないので、ロングドライブ適性は新型ハスラーの方が明らかに上だろう。走りを含んだ総合力なら最新設計の分だけ新型ハスラー、コスパ重視ならばお値ごろ感のあるワゴンRに軍配が挙がる。

ラゲッジは防汚仕様ではないが、広々としたキャビンや積載性の高さなど、ハイト系軽自動車に求められる要素はしっかりと押さえている。

  • VS4. SUZUKIジムニー

    オフロード重視ならば ジムニーにもワンチャンスあり

  • VS4. SUZUKIジムニー

    悪路走破性を第一とするなら、ジムニーはSUV全体でもトップクラス。悪路適性を多少向上させても新型ハスラーの及ぶところではない。

    しかし、職人の道具のようなジムニーは走りの質感や経済性、キャビン実用性などの乗用車に求められる一般的な性能や機能は見劣りしてしまう。さらに運転支援機能も及ばない。オフロードを楽しむための趣味のクルマとして選ぶには構わないが、乗用車としての汎用性や使い勝手まで考えればハスラーが上だ。

卓越したオフロード性能はジムニー最大の武器。新型ハスラーもスノーモードを追加するなど強化してきたが、ジムニーと比べるのは酷。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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