新型車情報
更新日:2020.01.27 / 掲載日:2020.01.27
SUZUKI 新型ハスラー完全読本 キャビン&ラゲッジ

カラフルなインパネは新型のアイデンティティの一つ。縦型のエアコン吹き出し口や、メーター/ディスプレイ/グローブボックスのプロテクションフレームやシートパイピングなど、細部までハスラーらしい遊びココロに溢れている。
アウトドアギアを彷彿させる 先進感溢れるデザインに
乗り込んだ時のインパネの印象がとても新鮮である。メーターパネルやセンターディスプレイ、グローブボックスのそれぞれが、鮮やかなオレンジのモールで縁取られている。カラー液晶を採用したメーターや情報パネルとのコンビネーションもいい。
従来型でも4色の塗装加飾を採用していたが、新型では縁取りのアクセントとして用い、従来型以上に機能感を出している。こういった演出はドアトリムやシート周りにも施される。機能感と言っても道具然とした味気ないものではなく、インテリア全体が最近のスポーツギアやデザインにもこだわった工具のような雰囲気だ。ちなみにこの内装のアクセント色はオレンジに加え、ブルー系とホワイト系も用意されている。アクセント色の選択はボディカラーとの組み合わせになるが、OPで好きな色を選ぶこともできる。
もうひとつ、キャビンの変化で目立つのは前席だ。従来型は左右独立式のベンチシート仕様だったが、新型は完全なセパレートシートとなり、中間スペースにはトートバッグなどを置けるスペースも確保されている。
ポケッテリアの設定は従来型とほぼ共通だが、テーブルとして使えるグローブボックス扉をサイズアップ。閉めた状態ではアクセサリーのカラーコードを用いればバインダーとしても使える。もちろん、スズキ軽自動車の得意技である、助手席下の着脱式バケットも採用されている。
後席は乗員数と積載性のアレンジに大きく役立つスライド&リクライニング機能を継承しているが、ラゲッジ側からもスライド&前倒操作が可能になった。床下収納もサブトランク並みの容量を持つ大型バケットを設置。バケットはプラスティックの一体成型で外して丸洗いすることができ、タライやバケツのような使い方も可能。アウトドアユースで便利に使える機能も一工夫している。

スピードメーターの右下にはスズキ軽初となる4.2インチカラー液晶メーターを採用。クルマが発する各種情報がより分かりやすく確認できるようになった。


前席も後席も適度な硬さがある座面のおかげもあって座り心地は良好。天地左右のスペースも十分に確保されるなど、実用車としても優秀。便利な道具というキャラは変わっていない。

後席は5:5左右分割式のスライドシート。スライド幅は約16cm確保されるなど、最も後方にスライドした時の足元の余裕は、軽自動車とは思えぬほどだ。

ナビ/車両情報/オーディオの機能を備えるスマートフォン連携機能付きのナビシステムをメーカーOPで設定。最新インフォテインメントが選べることも新型の強み。
9インチ液晶ディスプレイはタッチパネル式。ナビや車両情報、全方位モニターの表示方法も一新されており、より直感的に状況を把握することができるようになった。
スタート時はアイドリングストップやLKA、EPSなどの利便系機能は標準でオン状態になるが、運転席右手にはそれらの機能をレス状態にするスイッチが配置されている。
X系グレードのステアリングは本革巻き仕様。左側にオーディオ操作やハンズフリー応答などのインフォテイメント系機能、右側がACCなどの運転支援系機能が集約される。
ディスプレイ下にはインパネシフトやエアコンコンソールスイッチ、ヒルディセントコントロール/グリップコントロール/スノーモードの切り替えスイッチが配置される。
小物を収納するのに便利な助手席下のアンダーボックスはスズキ車の定番アイテム。なおこの下にはマイルドハイブリッド用のバッテリーが設置されている。
助手席前のグローブボックスは、開口時にはミニテーブルのように使うことができる。またX系グレードの助手席背面には、ドリンクホルダー付きの折りたたみ式パーソナルテーブルも装着される。
ラゲッジフロア下には、小物の収納に便利なアンダーボックスが設置される。このアンダーボックスは取り外しも可能で、汚れたら水洗いすることが可能。
ラゲッジ床面は汚れに強い防汚タイプ。前倒式ながら床面は完全にフラットな状態にすることができる。ちなみに新型はシートスライド&格納操作をラゲッジ側のスイッチでも行えるよ