新型車情報
更新日:2020.01.27 / 掲載日:2020.01.27
SUZUKI 新型ハスラー完全読本 エクステリア

SUZUKI新型ハスラー
ハスラーらしい道具感は踏襲しつつも、新型はスクエアな基本骨格を採用し、タフさ力強さをスタイリングに落とし込むことでギア感をより強調するデザインに仕上げている。
イメージは踏襲しているが 細部の見せ方は大きく変化
規格枠一杯まで使って設計される軽自動車ゆえに、全長と全幅は従来型と変わっていないが、ホイールベースは35mm延長された。これによりキャビンスペースは拡大され、僅かながらアプローチ&デパーチャアングルも増加している。
見た瞬間にハスラーと分かるエクステリアは健在だが、細部を見ていくとかなり変わっていることが分かる。従来型はSUVを丸っこくアレンジすることで可愛らしくし仕上げたデフォルメ・ミニカーのようなデザインだったが、従来型と比較すると新型は角張った印象が強まった。面取りをしっかり見せる親しみやすいデザインであることは変わらないが、ボンネットから続く直線的なベルトラインや、矩形のサイドウインドウグラフィックはジムニーとも共通する機能感溢れるデザインだ。ラゲッジ上部の空間スペースの拡大など実用面でのメリットもあるが、6ライトウインドウによりキャビン後半のボリュームを演出する役割も持たされている。
フロントマスクやランプグラフィック、前後バンパーやテールランプでも新旧の差は明確だが、中でもヘッドランプは新型の大きなアイデンティティの一つ。丸いベゼルの中心から僅かにずらした位置にランプを配したまなざしは、新型ハスラーの欠かせないチャームポイントだ。
車体色はモノトーン5色、2トーン6色の設定。2トーン色はリヤピラー/クオーターウインドウまでルーフ色と同色となり、従来型よりも印象深い色調が楽しめる。
さらにオフロード感のタフさや、クールで都会的なスタイリッシュなど、4つのテーマで構成されたドレスアップ用純正アクセサリーも用意される。ハスラーの個性をより楽しめる工夫も見所だ。
パワーユニットは、NA車もターボ車もマイルドハイブリッドを全グレードに採用。主力を担うターボ車は、エンジン出力は64PS/10.0kg・m、モーターは2.3kW/50N・mを発揮。

ヘッドライトは、新型のデザインアイコンの一。上位のX系グレードは、LEDヘッドライトとフォグライトが標準装備となる。

リヤコンビライトもスクエア形状。細部意匠でも新旧の差を明確に主張する。モデルネームの下にはマイルドハイブリッドのプレートが配置。ハイブリッド車としての資質も高くなっている。

ラゲッジ付近のサイド側後端はCピラーを直立させたほか、リヤクオーターウインドウが設けてることで6ライトウインドウも実現。2トーンカラー車は塗り分けにより、存在感がさらに高まる印象を受ける。

フロントグリルは上下2段デザインに変更。形状もエクステリア同様にスクエアさを強調する意匠になった。全方位カメラパッケージ装着車には、下グリル付近にカメラが装着される。

5本のY字形状でデザインされた15インチのアルミホイールは、上位のX系グレードに標準装備。タイヤサイズは全グレードとも165/60R15と、街乗り重視の選択。

従来型は生産時期によって前方検知方式が異なっていたが、新型は最新のステレオカメラ式を採用。夜間歩行者にも対応するなど、スズキ車トップレベルの安全も手に入れた。