新型車情報
更新日:2019.12.27 / 掲載日:2019.12.27
RENAULT MEGANE R.S. TROPHY メガーヌルノー・スポールトロフィー

サーキットでの限界走行をも思い描いた通りにこなしてくれる
●発売日:10月31日
●価格:489万-499万円
●輸入元:ルノー・ジャポン
●問い合わせ先:0120-676-365
ニュルブルクリンク、FF最速。そのDNAを受け継ぐ新しいメガーヌのルノー・スポール トロフィーが登場。サーキットで試したその実力を解説しよう。
主要諸元(ルノー・スポール トロフィー EDC)●全長×全幅×全高:4410×1875×1435mm●ホイールベース:2670mm●車両重量:1470kg●駆動方式:前輪駆動●パワートレーン:1798cc 直4DOHCターボ(300PS/42.8kg・m)●トランスミッション:6AT●WLTCモード燃費:12.4km/L●最小回転半径(m):5.2●タイヤサイズ:245/35R19 ※一部は参考値
ターボにはF1でも使用されているセラミックボールベアリングシステムを取り入れた。任意のエンジンサウンドを選択できる、アクティブバルブ付きスポーツエキゾーストが採用されている。
スポーティな加飾がほどこされたインテリア。ステアリングホイールにはグリップ感に優れたナッパレザーと、滑りにくいアルカンターラを採用。
RECARO製のフロントバケットシート(アルカンターラ表皮)を採用。一脚23.5kgで、車両の軽量化にも貢献している。
メガーヌ R.S.史上もっともパワフルなエンジン。なお6MT車のトルクは40.8kg・m。
ワンメイクレース用に開発されたレーシングカー「R.S. 01」のデザインを採用した19インチアルミホイール。
トップクラスの実力で 正統派スポーツを楽しむ
全開アクセルからフルブレーキング。クリッピングポイントに向かい転舵と連携して徐々に制動を抜いていく。クリップを抜けてからは旋回半径を拡げながらアクセルを入れていく。サーキット走行ならではの限界走行を思い描いたとおりに苦もなくこなせるのがメガーヌR・S・トロフィー。
実用型上級5ドアHBのメガーヌをルノー・スポールの手で性能志向のスポーツモデルに仕立て直したのがR・S・。さらに限界性能の向上を図ったのが同車である。
ただし、この「限界性能の向上」はクルマ単独の話ではない。300PS/42.8kgmの1.8Lターボに特別仕立てのブレンボ製ブレーキ、装着タイヤは245/35R19。スペックを見ても只者ではないが、トロフィーの高性能の本質はその引き出しやすさだ。
制動を残しながらのラインコントロールとか加速しながらのコーナーからの脱出時の前輪の逃げ制御等々でセオリーに則ったドライビングだけで無駄なくこなせるのだ。これには4コントロールと命名された電子制御後輪操舵機構やトルセンLSDの手助けも大きい。4コントロールは低速域では後輪逆位相操舵で初期回頭を補助するが、すぐに中立から同位相のスタビリティ重視に移行。限界走行では切れ味よりも弱アンダーステアを維持する据わりのいいコントロール性が印象的。コントロール性の精度は選択モードで異なるが、限界域での基本特性は大差ない。内外問わずとも正統派のスポーツドライビングを楽しむにはトップクラスの実力を備えている。