新型車情報
更新日:2024.10.03 / 掲載日:2024.10.03
新顔登場! N-BOX JOY大解剖
日本で一番売れているクルマが遊び仕様となって登場!
快適遊び仕様でアクティブに!
HONDA N-BOX JOY 大解剖
日本で一番売れているクルマ「N-BOX」をベースに、アウトドアやレジャーを気軽に楽しめる遊び仕様の「N-BOX JOY」が登場。エクステリアが変更され、インテリアにはアウトドアシーンでの使用を想定した撥水布を装備するなど実用性が向上。ここではその注目ポイントを見ていこう。
●文:川島茂夫●写真:澤田和久

アクティブな個性をさらに求めるユーザーに、純正アクセサリーを装着するアクティブフェイスパッケージが用意されている。
ターボも用意されるよくばりモデル
SUVルックのスーパーハイト系ミニの元祖となったスペーシアギアが2018年に登場し、タントの同系バリエーションとなるファンクロスが2022年、eKスペースから発展したデリカミニが2023年に登場。SUVルックのモデルはカスタム系と並びスーパーハイト系の付加価値仕様の柱に成長しつつある。そして真打ち登場とばかりに誕生したのがN-BOX JOYである。
シャシーや走行ハードウェア関連は既存のN-BOX系と共用。悪路やアウトドアレジャーのための性能変更は加えられていない。見た目だけSUV的にしたと言えばそれまでだが、実車を見るとSUVらしさを追求したデザインとも言い難い。どちらかと言えばタフネスも含めて演出少なく機能感を打ち出した印象が強い。その一例はホイール設定で、14インチのスチールホイールのみの設定。カスタム系では14/15インチのアルミホイールも設定されるがJOYの純正アルミホイールはホンダアクセスからリリースされる。しかも、この標準装着スチールホイールがよく似合っている。SUV感覚も道具感も程よく控え目にしたことがオーナーとその生活のよりよき支援者(車)としてのキャラをJOYに与えた。
とはいえデザイン違いだけでは嗜好的満足度が上がるだけだが、ちょっと実利を加えているのがミソ。具体的にはシート地や後席バックレスト背面から荷室床に続くマットに用いられた撥水加工布や荷室フロア下収納である。
撥水布はインテリアデザインの要点にもなっているのだが、カジュアルな雰囲気と質感が見所。ジェンダーレスデザインの印象もあり、標準系ともカスタム系とも異なった印象を覚える。
後席収納やポケッテリア等の基本的なキャビン機能は共通するので標準系でも適応用途に大きな違いはなさそうだが、標準系と大きく異なるのがパワートレーン設定。標準系はNA車のみの設定だが、JOYはカスタム系同様にターボ車も用意される。ターボの採用が快適な速度域増と距離の延伸に有効なのは言うまでもなく、高速や山岳路の走行も考えてターボは欲しいがカスタムは趣味に合わないというユーザーの新たな選択肢にもなっている。
キャビン実用性に優れたスーパーハイト系で、過度な加飾を抑えながらもちょっとオシャレな実用志向のデザイン。ターボも用意され、運転支援装備も充実。軽市場での有力モデルとなるだけでなく、スモール2BOXからのダウンサイジングでも魅力的なモデルだ。
エクステリア
スチールプレス面の変更はないが、フロントマスク周辺の樹脂パーツは新設。標準/カスタム系ではバンパーエアダムを一体部品としているが、JOYは上下二分割とし下部を樹脂地の黒としている。無骨さの強いデザインながら意外とコストが掛かったエクステリアだ。押しつけがましさもなく、SUV感もそれほど強くないので、穏健路線の見栄えを好むユーザーにも受けそう。ジェンダーレス時代のスタイリングと捉えてもいいだろう。





純正コーディネートも!




インテリア
撥水布のこだわりが凄い。単純なチェック柄ではなく色調あるいは風合いが独特。写真では分からないかもしれないが青とオレンジが不規則に表れる撚糸を織り糸に用いるなど、織り方も糸も他車では中々見られないもの。また、一目では滑りやすそうな感じだが、程よい密着感がある。
その他のインテリア全般の他N-BOX系との違いはカラーコーディネイトくらい。JOYではチェック柄シート地だけでなく、トリムや加飾パネルにも汚れや傷が目立ちにくい色や処理を施した樹脂を採用。気軽に気楽に存分に遊ぶために、気苦労を最小限にしたインテリアが狙い。結果的にアースカラーのアウトドア風な内装色になっている。








