アウトドア・キャンプ・車中泊
更新日:2026.02.13 / 掲載日:2026.02.13
JCCS2026で見た、時代の先を行く新型キャンピングカー7選

およそ400台のキャンピングカーが公開されたジャパンキャンピングカーショー2026、多くのビルダーが渾身のニューモデルを持ち込みました。そんな中でも、これまでにないようなハイスペックや時代の一歩先を行くような提案を行っていた珠玉の7台を紹介したいと思います。
- 1. 30Aのオール電化はまさに“第二の自宅”、アールブイビックフット「ACSエテルノオクタビアーノ」
- 2. AT限定普通免許でも乗れるキャブコン、日本特殊ボディー「EXPEDITION STRIKER」
- 3. キャンピングカーにも軽EVが登場、ルート6「シークEV」
- 4. キャンピングカー乗り垂涎のフルコン、トイファクトリー「エトルスコI6900SB」
- 5. 人気の「トライトン」を5人就寝のキャンプ仕様に、MYSミスティック「JキャビンHT」
- 6. 未開の地を制覇する力強さとくつろぎの空間を両立、ダイレクトカーズ「DN-75」
- 7. 270通りのカスタムで自分らしい1台を、レクビィ「プラスリビン」
- 百花繚乱、多様性を強く感じたジャパンキャンピングカーショー2026
1. 30Aのオール電化はまさに“第二の自宅”、アールブイビックフット「ACSエテルノオクタビアーノ」
日本車をベースにしたキャンピングカーの頂点と言えば、バスコン。その高級さと、主力のベース車であるトヨタ・コースターの供給が不安定なことも重なって、近年、あまりニューモデルを見ませんでしたが、アールブイビックフットから登場しました。

よく、高級キャンピングカーは「スイートルームのような」とか「走る別荘」などと形容されますが、その言葉が本当にしっくりくるのが、この「ACSエテルノオクタビアーノ」です。
180Wのソーラーパネルを4枚積み、電装系を充実させたこのキャンピングカーは、オール電化。エアコンも、冷凍冷蔵庫も、電子レンジも、IHコンロも自宅にあるのと何ら変わりのないものを標準装備しています。
アールブイビッグフットの担当者に聞くと、「30A(アンペア)契約のご家庭と同じように家電製品を使えます」と言うから、自宅にいる感覚で家電が使えます。さらに、オプションの非常用電源を付けておくと、屋外でも100vの電源4口が利用可能。アウトドアはもちろん、災害時などにも大いに役立ちます。


常設ベッドは1,800㎜×1,500㎜と広く、デモカーのようにオプションでパネル仕様を選べば、断熱やプライバシー性能がさらに上がって、快適な寝心地。2人旅なら、ベッド展開をせずに、いつでもゆったり寛げます。子供との旅やゲストのいる時にはダイネットのL字型ソファを展開してサブベッドに。合わせて4人就寝が可能です。
ベッドの下には外部からアクセスできる大きな収納があり、長期の旅行やキャンプの荷物にも十分対応。トイレや収納などに使えるマルチルームも完備しており、オプションを何もつけなくても、ラグジュアリーなクルマ旅が楽しめます。


ベースとなっているのは日野・リエッセⅡ(トヨタ・コースターのOEM車)。全長6,255mm×全幅2080mmと大きなボディですが、幼稚園の送迎バスなどにも使われているクルマゆえ、住宅街も走り回れる小回りの良さが特徴。貨物車がベースのバンコンやキャブコンと違い、人を乗せる前提で作られているバスがベースなので、乗り心地も快適です。
乗車定員6人、就寝定員4人。価格は2146万6192円から。
・アールブイビックフット公式サイトhttps://rv-bigfoot.com/
2. AT限定普通免許でも乗れるキャブコン、日本特殊ボディー「EXPEDITION STRIKER」

バンコンのベース車として絶大な人気のトヨタ・ハイエースの供給が不安定な中、近年はコンパクトなキャブコンが脚光を浴びています。
そんな中で登場した日本特殊ボディーの「EXPEDITION STRIKER」は、普通免許、それもAT限定でも乗れる魅力的なキャンピングカー。いすゞの「Travio(トラヴィオ)」をベースとしています。

全長4,950mm×全幅1,800mmというキャブコンとしては小さなボディで市街地走行や狭小地への駐車もしやすく、軽量で高剛性のフルアルミボディシェルによって、定員の7人(就寝定員は6人)が乗った状態でも約540gの荷物が積載できる搭載能力も確保。全高は3,000㎜と高く、立ったまま室内を移動できるというキャブコンならではのメリットも有しています。

真後ろに出入口をもつレイアウトは長尺物の積載も可能で使いやすく、2列目・3列目の対面式シートに補助マットを連結させる事で広々とした寛ぎ空間を実現。キッチンスペースをL字型にし、仕切りのボードの上部に空洞を設けることでダイネットとキッチンでのコミュニケーションをしやすくしている点もユニークです。

家庭用エアコンや冷蔵庫、電子レンジを標準装備。そのためのサブバッテリーなども標準装備していますが、オプションで拡張することも可能です。
走りや乗り心地の面では専用テーパーサス、リヤスタビライザー、ジェネレーター(150A)などのキャンピングカー専用装備を採用し、強化。キャブとシェルを接合せず、蛇腹にすることで悪路での踏破性も高くなっています。

なお、Travioベースのキャンピングカーは、AT限定普通免許で運転できるということもあり、レンタル用などとしても人気上昇中。日本特殊ボディーでは、OEM供給を拡大しており、ジャパンキャンピングカーショー2026の会場でも多くの姉妹車が見られました。
・日本特殊ボディー公式サイトhttps://ntbcamp.co.jp/
3. キャンピングカーにも軽EVが登場、ルート6「シークEV」

ルート6(シックス)から軽EVをベースとしたキャンピングカー「シークEV」が新登場。通常でも2人、オプションのポップアップルーフを使えば、親子4人で寝られることもあって、注目の1台となりました。
ベースはホンダの「N-VAN e:」。低床設計で、助手席側のセンターピラーがなく、各ドアの開口部が広い、という荷物の積み下ろしを考えて作られたクルマですが、この点がキャンピングカーとしても大きな効果を発揮。キャンプギアなどの出し入れがしやすいのはもちろん、就寝時のヘッドクリアランスが確保されて、圧迫感なく寝られるというメリットももたらしてくれます。

フロアベッドは反転させた運転席の背もたれ部分を除けばフルフラットになるので、軽自動車としては広い、2人分の就寝スペースが確保可能(助手席側210cm、運転席側180cm)。ダイネットモードでは4人がテーブルを囲んで対面で座れます。

標準装備となるのは天井断熱、首振りライト×2、収納棚、つり下げフック、ポータブル電源取り込みシステム、テーブル、調光式LEDライト×6、収納ボックス、収納ネットととてもシンプルだから、自分の使い方に合わせていろんなアレンジが可能です。

「シークEV」は電気自動車がベースのため、新車の補助金の手続きの関係から、コンプリートカーの販売ではなく、原則、車両を持ち込んで架装してもらうかたちになります。新車だけでなく、今お乗りの場合や中古車を購入した場合などでも、対応可能。架装代は124万3000円から。
・ルート6公式サイトhttps://route6.jp/
4. キャンピングカー乗り垂涎のフルコン、トイファクトリー「エトルスコI6900SB」

フィアット・デュカトをベースにドイツで作られた「エトルスコI6900SB」は、ジャパンキャンピングカーショー2026に出展された中でも、最高ランクのキャンピングカー。その迫力のボディも、豪華な装備や機能も、すべてが別格のフルコンは、会場でも憧れの的となっていました。
ボディサイズは全長6,950mm×全幅2,320mm×最大高2950mm。まるで大型バスのような姿で、大人4人がゆったりと過ごせるモデルです。


ダイネットは、運転席・助手席をクルッと回転させ、テーブルを設置したら準備完了。キッチンはコンパクトながら3口コンロがついているから、本格的な料理も可能です。


後方の常設ベッドはダブルにもシングル2つにもなる構造で、展開式のベッドにはない、非常に厚いベッドマットは高級ホテルのような寝心地です。
もう1つのベッドは、ダイネット付近の天井にある電動昇降式のものです。ボタン操作だけで、展開の手間がないから、移動やレジャーで疲れた時もラクラク。天井の高さがあるから不使用時もまったく邪魔になりません。
このほか、家具のしつらえや機能性の高い家電、ゆったりとしたレイアウト、どこを見ても、スイートルームのような雰囲気で、特別な旅の時間を演出してくれます。

取り扱いはトイファクトリーが展開する輸入キャンピングカーディーラー「ユーロ・トイ」。展示モデルの参考価格は2237万8870円。
・ユーロ・トイ公式サイトhttps://www.euro-toy.jp/
5. 人気の「トライトン」を5人就寝のキャンプ仕様に、MYSミスティック「JキャビンHT」

トラックの荷台にキャビンを取り付けて、キャンプや車中泊仕様にする「トラキャン」というカテゴリー。キャビン自体は当然ながら自走できないので、発想としてはトレーラーに近いものがありますが、全長や全幅がベース車両と大きく変わらない状態で走れ、トレーラーよりも扱いやすいのが特長です。
MYSミスティックはトラックキャンパーシェルの制作において30年以上におよぶ実績を誇る、専門ビルダー。これまでは主にハイラックス用のものを中心に製造していましたが、今回、人気上昇中の三菱「トライトン」用の「JキャビンHT」を開発しました。

中に入ると、昇降式テーブルの両サイドにソファが配置され、ちょっとしたパーティールームのようなイメージ。ソファの奥の少し高い位置にバンクベッドがあります。

バンクベッドは3人、ダイネットを展開したベッドには2人の計5人が就寝できるので、家族での旅行にもピッタリ。100VコンセントやUSBポートなどは、エントランス付近にある調理台の下にまとまっているから、調理家電を使うのにも、スマホを充電するのにも使い勝手よし。

非常にスッキリ、使いやすいレイアウトになっていますが、これもトラキャンの魅力。シェル部分には、バンコンやキャブコンのような走るための装備が付いていないから、シンプルにレイアウトできるのです。

アルミパネルのボディは一見、暑さや寒さが気になりそうですが、ミラフォーム断熱材がしっかりと入って、アクリル二重窓も設置しているから、意外と快適。オプションで電装品を強化して家庭用エアコンを付けたり、断熱をさらに強化すれば、厳しい夏のペットとの旅などにもバッチリです。
価格は299万7500円から(トライトンの車両代は含みません)。シェルは着脱可能で、シェル自体は車検不要、自動車税などもかかりません。
なお、この「JキャビンHT」、同社によると「実はハイラックスにも取り付けられる」とのことなので、ハイラックスユーザーの方も、ご注目ください。
・MYSミスティック公式サイトhttps://www.mystic.ne.jp/
6. 未開の地を制覇する力強さとくつろぎの空間を両立、ダイレクトカーズ「DN-75」

ヘッド部分にラプター塗装、シェル部分はチップ塗装を施すことで、高い耐久性と独特の質感を生み出したサンドベージュのボディが印象的なキャブコン。4WD・ディーゼルターボのトヨタ「カムロード」をベースに、未踏の地に挑む旅人をイメージして作られました。

ボディ両サイドには水のタンクや各種ツールのホルダーを備え、プロのためのタフなクルマのイメージを強調。リアゲートは観音開きにすることで荷物の積み下ろしのしやすさや、キャンピングカーとしての開放感を演出しています。

室内に入ると、自然と対峙するような力強いエクステリアとは対照的に、落ち着いた色調でまとめられ、家具も丸みを帯びたデザイン。家庭用エアコンや各50Lの容量の冷蔵庫・冷凍、32型のテレビなども標準装備していて、ラウンジのような上質なくつろぎの空間になっています。

ベッドはダイネットを展開して作るフロアベッドと折り畳み式の二段ベッド、バンクベッドを合わせて最大6人が就寝可能。
価格は1398万円。オプションは電子レンジと電動オーニングくらいで、ほぼフル装備の状態というスペックを考えると、デザイン性と機能性、価格の三拍子そろったキャブコンと言えそうです。
・ダイレクトカーズ公式サイトhttps://www.cars-drt.com/
7. 270通りのカスタムで自分らしい1台を、レクビィ「プラスリビン」

日産「キャラバン」をベースにしたレクビィの「プラスリビン」はレイアウトや内装色のアレンジがトータル270パターン。自分好みの仕上にできるのが点が最大の魅力です。
車内レイアウトについては、ダイネットの形式やトイレスペースなどとしても利用できるマルチルームの有り無しが選択可能。内装はシート生地や家具の扉柄、フロアの柄が選べます。

キャラバンの中でも、標準幅・ロングボディ・ハイルーフのモデルをベースにしたのは、街での取り回しがしやすく、室内を立って動きやすいように、という考えから。300Ahリチウムイオン電池を搭載しながら、全車型で家具や部品を共通化することで価格を660万円(オプションパッケージ「ライト」、2WDの場合)に抑えている点も良心的です。

電装系のオプションはパッケージなっていて、「ライト」はリチウムイオン電池、冷蔵庫、走行充電器、外部充電器がセット、「スタンダード」はライトの内容に電子レンジとインバーター、FFヒーター、ソーラーパネルを追加。最上級の「オールシーズン」はスタンダードの内容に家庭用エアコンが加わります。

乗車定員6人、就寝定員3人。レイアウトの選択にもよりますが、夫婦2人でペットを連れてのクルマ旅にちょうど良いキャンピングカーになっています。
ちなみに、今夏にはワイドボディバージョンも追加予定。2段ベッドなど標準ボディバージョンとは違ったレイアウトが選べるため、こちらも見逃せません。
・レクビィ公式サイトhttps://recvee.jp/
百花繚乱、多様性を強く感じたジャパンキャンピングカーショー2026
キャンピングカー白書2025によれば、2024年に製造されたキャンピングカーの6割以上はバンコン。その大多数がハイエースをベースとするもの。この傾向は長らく続いています。そして、各ビルダーの提供するキャンピングカーも成熟されたものになっているため、ショーにはよく似たモデルがいくつも並ぶケースもありました。

ところが、今回はハイエースの新型登場の噂や供給が安定しない状況もあり、キャラバンのほか、乗用車やコンパクトなキャブコンベースのものが増えたり、中古車の活用なども行われるなど、さまざまな提案が見られました。
そのように多様化が一気に進んだ結果、「自分にちょうど良い1台」が見つかりやすくなり、会場でも活発に商談が行われていました。
ジャパンキャンピングカーショー2026は閉幕しましたが、春、夏も全国各地でキャンピングカーショーが行われます。車中泊やオートキャンプに興味のある方は、ぜひ、一度足を運んで、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
👇あわせて読みたい
