アウトドア・キャンプ・車中泊
更新日:2026.01.03 / 掲載日:2026.01.03

キャンピングカーはどう選ぶ? 車選びのポイントからメンテまで、プロに突撃!【購入ガイド】

積極的にキャンプを楽しみたい方だけでなく、最近は車中泊や緊急時のシェルター的な役割でも注目を集めるキャンピングカー。「キャンピングカー白書2025」によれば、2005年以降、その保有台数は右肩上がりで、20年間で3.3倍に伸びています。

そこで、今回は国内トップクラスのキャンピングカー在庫数を誇るフジカーズジャパンに協力いただき、自分に合ったクルマ選びや中古で購入する際のチェックポイント、購入後の費用やメンテナンスについて、プロの話を伺いました。

▼今回のアドバイザー

岡田尚哉
豊富な経験をもとにユーザーに寄り添ったアドバイスを行う岡田店長

フジカーズジャパン厚木店店長・岡田尚哉さん
 フジカーズジャパンに入社し22年。全国の各店で店長などを歴任し、販売だけでなく、中古車の鑑定にも携わるプロフェッショナル。購入後のキャンピングカーライフを考え、「福利厚生用であれば、バンコンよりも断然、キャブコンの方が社員の方に喜ばれると思います」「お二人で使うのであれば、軽キャンパーはおすすめしません」などと、時に忌憚なき意見も交え、プロ目線でアドバイスを行っています。

 

キャンピングカーはバンコン・キャブコンなど大きく分けて6種類

ひと口にキャンピングカーといっても、サイズも価格もさまざま。元となる車両のタイプで種類が分けられバンコン、キャブコン、軽キャン、トレーラー、バスコン、バンコンの6つに大別され、用途や使用人数などによって、適したものは大きく変わってきますので、それぞれを簡単に見ていきましょう。

1台で旅も普段の足も兼用できる! 一番人気は「バンコン」

岡田店長は、「まず、初めてキャンピングカーの購入で来店されたお客様には買い替えか、買い増しかをお尋ねします。買い替えで、普段の足としても利用したいというのであれば、おすすめするのは、間違いなくバンコンです」という。バンコンは、トヨタ・ハイエースなどの商用バンをベースにした車両のことで、「駐車場や道を選ばず、普段使いしやすい点がポイントです」と紹介してくれました。

立って歩けるゆったり室内! 家族でも余裕の「キャブコン」

トラックをベースにしたキャブコンはバンコンよりもゆったりとした室内が魅力

一方で、「普段使いのクルマはあって、レジャー専用として購入したい」という方への候補として、真っ先に挙げてくれたのが、キャブコン。トヨタ・カムロードなどトラックをベースに架装したモデルのことです。「バンコンよりも室内が広く、立って移動しやすいのでストレスも少ないですし、長期間の旅にも向いています」とメリットを語ってくれました。

自分専用の遊びツールなら「軽キャンパー」!

1人でのアクティビティや車中泊には軽キャンパーが便利、写真のようなポップアップルーフ付きなら複数人の利用も

「軽キャンピングカーは言わば、下駄ばきのようなイメージ。高速にのったり長距離移動はしない、ちょっとそこまで遊びに行ったり、一人で車中泊したいという人のためのキャンピングカーです」と岡田店長。軽トラックなどの軽自動車をベースとした小さなキャンピングカーで、「1人で釣りに出かけたり、気軽な趣味の相棒的に使う方には最適です。複数人で寝られるモデルも一部ありますが、基本的には2人以上での利用にはおすすめしません」ということです。

【上級者向け】キャンピングカー乗りの憧れ「バスコン」「フルコン」

バスコンのベースとして人気のマイクロバス、トヨタ・コースター

「バスコンは日本のキャンピングカーの最高峰、フルコンはほぼ海外製で究極のキャンピングカーです。どちらも広々として、装備も華やかなため憧れる方は少なくありませんが、金額面でもサイズなど使用の面でも、初心者の方の候補に挙げられるものではありません」と岡田店長は紹介。
ちなみに、バスコンはトヨタ・コースターなどのマイクロバスをベースとして作られるキャンピングカー。
フルコンはキャンピングカー専用のフレームやエンジンを使用し、足回りなどもキャンピングカー用に強化したものです。

今ある乗用車を活かして価格を抑えられる「トレーラー」という選択肢も

室内レイアウトの自由度が高く、使わない時は切り離せるのがトレーラーの魅力

「今あるクルマを使って、とにかく安くというのであれば、トレーラーという選択肢も考えられます。駐車場の規定次第ではありますが、旅先でトレーラーを切り離して、ドライブに出かけたりということができたり、けん引しているときでも、いつものクルマの乗り心地のまま楽しめる点は、他とは大きく異なる部分です」と岡田店長は説明。専用のクルマを買うのではなく、けん引するスタイルのため、他の種類とは操縦性も、費用面も少し事情が異なってくるということです。

キャンピングカーの種類と特徴の比較
キャンピングカーの種類別比較
バンコン
Van Conversion
メリット
  • 比較的価格が安め
  • 取り回しがしやすく駐車場も選ばない
  • 高速走行も安定感あり
デメリット
  • 室内で立つのが難しい
  • ベッドメイクが複雑
キャブコン
Cab Conversion
メリット
  • 室内が広く荷室も十分
  • 室内で立てて移動が楽
デメリット
  • 高速走行時の安定性がやや乏しい
  • 立体駐車場などが使えない
軽キャンパー
Mini Camper
メリット
  • 価格・維持費が最安
  • 道を選ばずどこでも駐車可
デメリット
  • 2人以上だと窮屈
  • 長距離移動は不向き
バスコン
Bus Conversion
メリット
  • 6~8人就寝で大家族対応
  • 広大な室内と豪華装備
  • パワーがあり走行安定
デメリット
  • 道や駐車場を選ぶ
  • 燃費・維持費がかかる
  • 準中型免許以上が必要
フルコン
Full Conversion
メリット
  • 専用設計で快適
  • ホテル並みの豪華さ
  • 高い走行性能
デメリット
  • 非常に高価
  • 修理に時間がかかる
  • 道や駐車場を選ぶ
トレーラー
Trailer
メリット
  • ヘッド車は普段使い可能
  • レイアウト自由度が高い
  • 価格・維持費が安い
  • 切り離して観光できる
デメリット
  • バック操縦に慣れが必要
  • 全長が長く駐車場所を選ぶ
  • 走行中は乗車不可

※情報は一般的な特徴であり、モデルにより異なります。

 

免許は、ほとんど普通免許で問題なし?!

けん引や中型、準中型など、免許の問題が気になるキャンピングカーですが、岡田店長はあっさり、「初心者の方の購入候補に入るモデルは、免許の問題はほぼ考えなくて良いですよ」と一言。

「バンコンはまず普通免許で乗れますし、キャブコンも3.5tを超えて準中型を超えるものが無いわけではありませんが、普通免許で乗れるものが中心です。トレーラーもけん引免許の要らないものも選択肢が豊富にありますので、普通免許でも十分、自分に合ったものが見つけられるはずです」と力強く語ってくれました。

フジカーズに聞いた、家族や用途別おすすめモデル3選!

さて、キャンピングカーの種類や免許については分かったけれど、いっぱいあるモデルの中から、何を選んだら良いかが分からない。そんな方の目安となるように、フジカーズジャパンに家族構成や用途に合わせたおすすめのクルマ3台を選んでいただき、ポイントをうかがいました。

1.【バンコン】コスパ◎ 夫婦2人とペットでの旅にピッタリ「FOCS FIKA(フォックス・フィーカ)」

「夫婦2人でペットを連れて出かけるのならこれ。取り回しのしやすさ必要な装備だけ選んで付けられて、コストが抑えられる点がポイントです」とおすすめしてくれたのが、FOCS FIKA。トヨタ・ハイエースのワイドボディ・ミドルルーフをベースにしたバンコンです。

「ボディサイズはトヨタ・アルファードと同程度だから、道を選ばず、全高210㎝で多くの地下駐車場が利用可能。都心でも普段の足を兼ねて使うのにもピッタリです」と普段使いのしやすさについて話してくれました。

基本はシンプルに、必要なものだけを追加するスタイルだからコスパ◎

「必要な装備だけ選んで付けられる」というのは、当たり前のように思えますが、「最近のバンコンはエアコンやソーラーパネルをはじめ、ひと昔前なら、オプション装備だったものをすべて標準装備にしたものが多い」とのこと。標準装備が充実したクルマは当然、高価になりがちで、「比較検討した結果、FOCS FIKAの方がお買い得だった、と戻って来られるお客様も多いです」と岡田店長は話していました。

ベッド展開は左右のシートの間にマットを渡すだけだから初心者でも簡単、下には長物も収納できる

基本部分では50℃の寒暖差でも快適性を保つ「北海道断熱」や日本の伝統家具に用いられる技法を採用した「宮大工工法」の家具などベースの部分がしっかりしているほか、家具の色は好みに合わせて選択可能。長く快適に乗れる1台です。

常設のダイネットは広々、「宮大工工法」の家具はしっりとして見た目も美しい
色付き囲みの例

岡田店長の『ここがポイント!』

ポイントの写真

「最近のバンコンはさまざまな装備を標準設定した多機能で価格が高めのものが多い中、こちらはシンプルな基本構成で自分に必要なものだけを付けられるのでコストが抑えられて、初心者の方にもおすすめです。ちなみにベッドはテーブルを付けたまま展開するとお座敷のように使えますよ」

FIKA 主要諸元 (コンパクト)
FIKA キャンピングカーの豪華な室内
FIKA 主要諸元
車両本体価格
消費税込: 459.8 万円~
税抜価格: 418.0 万円~
ベース車両
トヨタハイエース ロング・ワイド・ミドルルーフ ワゴンGL
全長×全幅×全高 484×188×210(cm)
乗車/就寝定員 8名/3名
燃料/排気 ガソリン: 2,700cc
ミッション AT
駆動方式 2WD/4WD

 

2.【キャブコン】高級クルーザーのような旅を楽しみたい方へ「ローラーチーム ゼフィーロ285TL」

フィアット・デュカトをベースにした燃費や走行性も自慢のキャブコン「ローラーチーム ゼフィーロ285TL」

「このモデルは贅沢な空間と充実した装備が何よりの魅力。高級クルーザーのようなラグジュアリーな旅を求めるお客様なら、こちらがおすすめです」と紹介されたのはフィアット・デュカトをベースとしたキャブコン「ローラーチーム ゼフィーロ285TL」です。

2つの独立したベッドは真ん中のスペースを埋めて子供と一緒に寝ることも可能

その室内はまるで“移動式別荘”とでも言うような豪華な内容。夫婦2人と子供1人が寝られるゆったりとしたマスターベッドルームのほかに、大人2人が寝られる電動プルダウンベッドがあり、3世代やゲストを招いての旅にも対応します。冷凍機能も付いた140Lの冷蔵庫、3口コンロバーナーなどを備えたキッチンは収納も多く、しっかり料理をしたい時にも十分な内容です。

電動昇降ベッドは2人旅でも就寝や起床時間が異なる場合に便利、岡田店長もポイントとして紹介してくれた

また、温水ボイラーとFFヒーターの燃料供給が軽油タンクからである点もポイント。プロパンを積んでいるとフェリーに乗れないという制約があったり、また、ガソリンスタンドで気軽に給油できる軽油と違って、プロパンは燃料切れになった時に補充しにくいというデメリットがあるからです。

キッチンはコンパクトでありながら3口コンロを備えています
色付き囲みの例

岡田店長の『ここがポイント!』

ポイントの写真

「走る、曲がる、止まるがしっかりしていて、120㎞/hでも安定して走れます。4輪ディスクブレーキだからブレーキフルードが沸騰してブレーキが効かなくなる『ベーパーロック現象』の心配もなく、ボンネットのあるデザインは万が一の衝突事故などの際にも安心です」

ZEFIRO 285TL 主要諸元 (超コンパクト)
ZEFIRO 285TL キャンピングカーの外観
ZEFIRO 285TL 主要諸元
車両本体価格
消費税込: 1,527.9 万円~
税抜価格: 1,389.0 万円~
ベース車両
フィアット デュカト (FIAT Ducato)
全長×全幅×全高 6990×2350×2950(mm)
室内高 2080(mm)
乗車/就寝定員 5名/5名
燃料/排気 ディーゼル: 2,200cc / 180Hp
ミッション 9AT
駆動方式 2WD

 

3.【キャブコン】旅先でいつでも気軽にゴロリ、退職後のゆったり2人旅なら「Nova」(ノヴァ)【キャブコン】

「退職後のゆったりとした長期旅行にピッタリです」と岡田店長から説明を受けたのは、一見すると家族旅行での利用もできそうなキャブコンの「Nova」。「特に常設2段ベッドでマルチルームを備えたtypeWが初心者の方には使いやすいと思います」と推薦していました。

常設2段ベッドの魅力は目的地に着いて、すぐに横になることができるところ。移動で疲れた後に、ベッド展開をして…というのは慣れないと億劫に感じることがあるからです。マルチルームは「トイレを設置しておけば、渋滞や長距離移動の時に安心です」と、岡田店長。トイレが必要ない場合は更衣室や収納としても使えます。

ダイネットを展開すればゲスト用のベッドに

また、快適性もウリで、エンジンをストップした状態でも8時間程度稼働してくれるインバーター機能付き家庭用エアコンを標準装備しており、暑い夜でも快適に過ごせます。

このほか、全長が5m未満であるため、キャブコンとしては比較的、取り回しがしやすく、フェリーを利用する際の料金も一般的な乗用車と同じで済みます。

色付き囲みの例

岡田店長の『ここがポイント!』

ポイントの写真

「車両の両側と後ろからアクセスできるベッド下の収納庫はキャンプ用品を積み込んだり、家族分のキャリーケースを載せたりできる広さ。これはバンコンならではです。車中泊をしながら、ゆっくり各地を旅したい、という方にも、もってこいの収納力ですよ」

NOVA Type W 主要諸元 (コンパクト)
NOVA Type W キャンピングカーの外観
NOVA Type W 主要諸元
車両本体価格
2WD
消費税込: 992.4 万円~
税抜価格: 902.2 万円~
4WD
消費税込: 1,015.7 万円~
税抜価格: 923.3 万円~
ベース車両
トヨタ カムロード
全長×全幅×全高 4990×2080×2870(mm)
乗車定員
2WD: 7名 4WD: 6名
就寝定員 6名
燃料/排気 ディーゼル: 2,800cc
ミッション AT
駆動方式 2WD/4WD

 

プロが勧める人気装備は「エアコン」「FFヒーター」あと1つは…

ペット需要や夏の気温の厳しさから近年需要が高まっているエアコン

今、ユーザーに求められているオプションを岡田店長に聞いた結果、エンジンを停止していても暖を取ることができる「FFヒーター」と「エアコン」が二大人気とのこと。「FFヒーターは環境や燃費の面からも注目されています。エアコンは暑さが苦手なペットとの旅には欠かせません」と人気の理由を語ってくれました。

サブバッテリーなどとともに搭載されたFFヒーター(右上)はエンジン停止中も使え、一酸化炭素中毒の心配もなく低燃費

それに続くのは、「ソーラーパネル」と「トイレ」で、ソーラーパネルは車内の装備の電源供給を強化するとともに、停電時などの一時避難にキャンピングカーを活用したいという需要もあるそう。トイレは長旅や渋滞時に助かるほか、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行以来、「公衆トイレの使用をできるだけ避けたい」という層が増えたことや、衛生的で後片付けも楽なラップ式が普及したことから需要が高まっていると言います。「ベスト3を選ぶなら、もう1つはこのどちらかでしょう」と甲乙つけがたい様子。用途に合わせてプロに相談するのが良さそうです。

 

すぐ欲しいなら中古がおすすめ~中古購入のメリット・デメリット

すぐ欲しい場合は中古の在庫から探す手も(神奈川県・厚木市のフジカーズジャパン厚木店で写す)

キャンピングカーは言ってみれば、動く部屋。注文住宅のように自分好みにカスタマイズした新車が欲しくなるかと思います。ただ、岡田店長によれば「ベース車両の供給に加え、架装にも時間が必要なため、新車を購入するとなると、納期は1~2年が目安になります」とのこと。

しかし、「子供が成長してしまうから今すぐ乗りたい」という声も多いもの。そこで、おおよそ1~2か月で納車される中古が選択肢となってきます。

さて、中古で購入するメリットは、すぐ手に入ることだけでしょうか? デメリットはどんなところでしょうか? 「中古のメリットは、新車はナビやETCなど自分で購入しなければいけないのに対して、中古ならそういった装備も付いていてお得感があることですね。キャンピングカーは基本、商用車がベースで長く乗れるため、中古という選択もアリです」との答え。

キャンピングカーの中古売買についての現状を尋ねると、「5年前、10年前のモデルも活発に取引されています。15年前のクルマというのも珍しくないですよ」とのことせした。

また、キャンピングカーがいかに長く乗れるかについて、別の視点からのエビデンスとして「新車の場合には銀行系で最長10年、日本RV協会(JRVA)会員店で提供されるオートローンでは最大20年のローンが組める」ということも教えてくれました。

中古で気になるデメリットについては「ペットとの旅に利用する方が増えているので、その匂いが気になる方はクルマ選びの時に少し気を付けた方が良いかもしれません。一方で、最近はタバコの匂いがついたクルマはあまり見かけなくなっています」と話していました。

悩んだら少し高くても人気モデルが吉?!

まず、中古のキャンピングカーの相場について岡田店長に確認すると「現在、需要が高まっており、新車と同等の価格や、中には新車より高い価格を付けるものも見られます」との説明。

その上で、どのようなモデルを選んだら良いかアドバイスをもらおうと尋ねると、「人気モデルは低年式のものでも価格が高止まりしている状況で、中古で買い、売却した場合でも値崩れしない傾向があります。ちょっと高いかなと思っても、そういったモデルであれば、購入しても損はないと思います。気に入ったら、自分を信じて購入して大丈夫です」と力強く語ってくれました。また、「ライトな内容なものほど値崩れしやすい」という傾向もあるそうで、最初の1台だからこそ、装備もアフターもしっかりしたものを選ぶのが良さそうです。

 

中古キャンピングカー選び4つのチェックポイント

家具や家電、ベッドに水回り…さまざまな装備があるキャンピングカー、中古車を買う場合、どこをどんな風にチェックしたら失敗がないか、なかなか分からないですよね。そこで、プロに簡単なチェックポイントを教えてもらいました。

【Point 1】水回りはシンクの水垢汚れを確認✅

キャンピングカーのシンクのイメージ(画像は中古車ではありません)

水回りは使用頻度をチェックしたいところ。ポイントは「シンクとタンク、ホースですが、タンクやホースは手軽に交換できるため、タンクやホースが極端に汚れていたり、かび臭いケースというのはあまり多くありません。シンクの水垢汚れが一番確実です」とのことです。

【Point 2】クッションのへたりはシートの状態でチェック✅

FASPシートのイメージ(左)、ベッド状態に展開するとクッションのへたりが分かりにくいので注意

「ベッドマットの状態が大きく劣化するケースは少ないものですが、使用頻度の高いダイネットはマットにへたりが発生している場合があります。これを直すのは、なかなか大変なので、必ずチェックしておきたいですね」と挙げてくれたポイント。

実際のチェックの仕方については「FASPシート(リクライニング機構を備えてベッド展開できるキャンピングカー用のシート)はベッド状態だとへたりに気づきにくいケースもあります。反対にすると分かりやすいので、可能であれば、お店の方に展開してもらうと状態が分かりやすいです」とアドバイスをくれました。

【Point 3】トイレは撤去という選択肢も✅

トイレのイメージ(画像は中古車ではありません)

トイレの付いているモデルでは、汚れや匂いなども気になるところ。ただ、岡田店長は「中古キャンピングカーを購入される方からは、トイレの撤去を依頼されることが多いです」と実情を話してくれました。

【Point 4】塗装の劣化や錆は乗用車以上に起きやすい✅

ルーフベントなどを装備し車体の天井に穴開け加工をしたキャンピングカーは錆にも注意したい

キャンピングカーはルーフベント(屋根に取り付けた換気扇)やオーニングなどを取り付けるため、乗用車にはない車体の穴があり、錆などの原因になりやすいもの。塗装の劣化は目視で確認できますが、もう1つ重要となる錆については、下回りなど、購入時になかなか直接確認することができない部分に発生してしまう場合もあります。

フジカーズジャパンでも「下回りの錆であったり、ブレーキの消耗など自分で確認しにくい部分は、保証や第三者による車両鑑定などがしっかりした販売店で購入するというのが得策です」と話していました。

グー保証」などを活用して、あんしんのキャンピングカーライフを楽しみましょう。

【番外編】コンロや調理台は「ほぼ不使用」という実態

コンロと調理台のイメージ(写真は中古車ではありません)

取材をして驚いたのは、コンロや調理台はほぼ不使用の場合が多いということ。岡田店長によれば、「ひと昔前は、コンロはキャンピングカー選びのポイントに挙げられる方も多かったのですが、最近は事情が違います。卓上コンロでお湯を沸かしてコーヒーやお茶を淹れることはあっても、備え付けのコンロではレトルト食品の湯せんさえしない、という人がほとんどです」とのこと、そのため、コンロや調理台はほぼ不使用であることが多いそう。

傾向として、「初心者向けのバンコンなどではキッチンを使用するケースはほとんどなく、上級者のキャブコンやバスコンなどになると多少使う人も見られます」ということです。

 

購入後の費用は乗用車と大差なし、車検はディーラーでも

全国に支店と整備工場を持つ販売店だと旅先でのトラブルも安心です(写真はフジカーズ厚木店)

購入後のランニングコストについては、「8ナンバーのキャンピングカーの車検は2年ごと。基本工賃は乗用車に比べて少し高くなりますが、自動車税は20%抑えられるため、トータル費用で見れば、同じくらいになります」と岡田店長。「車検やタイヤ交換・オイル交換などの対応はディーラーや町の自動車整備工場、大手カー用品店などでも大丈夫です。ただ、車両が大きく、重いため、リフトに乗らない、などの事情から、整備に要する時間は長めになりがちです」と車検や整備はスケジュールに余裕を持って行うことをおすすめしていました。

一方で、「FFヒーターをはじめキャンピングカーならではの装備や事故などによる車両の破損については、まずは、購入したお店に相談してください」とコメント。自宅から遠く離れた旅先でのトラブルを考慮すると、中古でも新車でも、全国に支店を持っている販売店で購入しておくと安心感が高まるかもしれません。

また、燃費については、「ハイブリッド車がなく、重量が重いため、おおむね乗用車の半分程度です。もし、少しでも燃費の良いものをお探しなら、フィアット・デュカトをベースにしたモデルが最適です。10㎞/L程度走りますし、燃料タンクも大きいので長距離移動をされる方に向いています」と紹介してくれました。

フィアット・デュカトをベースにしたキャンピングカーの一例

 

生活に合わせたキャンピングカー選びで夢のカーライフを!

今回はキャンピングカーのプロであるフジカーズジャパンに協力いただき、キャンピングカー車選びから購入後の話まで幅広く聞かせていただきました。初心者の方はもちろん、すでにキャンピングカーを利用されている方にも、ためになるお話しもあったのではないでしょうか。最後に、今回、岡田店長に教わったことをおさらい! みなさんも素敵なキャンピングカーライフの第一歩を踏み出しましょう。

記事のまとめ
この記事のまとめ
  • 普段使いも兼ねて使うなら「バンコン」、レジャー専用なら「キャブコン」も人気
  • おすすめオプションは冷暖房とトイレ、ソーラーパネル
  • 新車は1~2年待ち、すぐ欲しい方は中古を
  • 中古購入時には水回りとクッション、錆や塗装の劣化をチェック
  • 車検や整備はディーラーや大手カー用品店で対応可能

フジカーズジャパン 厚木店
フジカーズジャパン 厚木店の外観
住所 神奈川県厚木市上荻野1446-1
TEL 046-243-6322
営業時間 9:00~18:00
定休日 火曜日(祝日の場合は営業)
フジカーズジャパン公式HP https://www.fujicars.jp/
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  • 支払総額:732.6万円
  • 車両本体価格:718万円
  • 車種 : ハイエースバン
  • 年式 : 2025年
  • 走行距離 : 0.5万km
  • 車検: 検9.8
  • 支払総額:576万円
  • 車両本体価格:563万円
  • 車種 : NV200バネットバン
  • 年式 : 2024年
  • 走行距離 : 0.4万km
  • 車検: 検8.7
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ライタープロフィール

家本浩太(イエモトコウタ)

地方新聞社で記者としてキャリアをスタートし、自動車産業やモータースポーツ関連の原稿を多く手掛けた。その後、自動車分野を専門とする制作会社では雑誌やムック本、ディーラーの機関紙などの取材・編集などを担当。自動車ニュースサイトでデスクを務めるなどし、現在はグーネットマガジン編集部に。自動車関連で最も多く取材をした分野はキャンピングカー。

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地方新聞社で記者としてキャリアをスタートし、自動車産業やモータースポーツ関連の原稿を多く手掛けた。その後、自動車分野を専門とする制作会社では雑誌やムック本、ディーラーの機関紙などの取材・編集などを担当。自動車ニュースサイトでデスクを務めるなどし、現在はグーネットマガジン編集部に。自動車関連で最も多く取材をした分野はキャンピングカー。

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