アウトドア・キャンプ・車中泊
更新日:2025.09.29 / 掲載日:2025.09.29
三菱車はキャンプで輝く!「スターキャンプ2025」潜入レポと、こだわり派の愛車スナップ
文と写真:三浦晋哉
三菱自動車のオーナーズイベント「スターキャンプ2025 in 朝霧高原」がキャンプの聖地で開催。アウトドアカスタムな愛車にフォーカス。

コロナ禍でのブームを経て、クルマで楽しむ定番レジャーとして人気が定着したキャンプ。近年インテリアのように洗練されたキャンプギアが増え、“スタイル重視”のキャンプを楽しむ人が増える中、クルマもギアと同じようにこだわりをもって選び、自分好みのスタイルにカスタムするキャンプ愛好家も多い。そんなキャンパーたちの自慢の愛車を、アクティブなライフスタイルを楽しむ三菱車オーナーが集合するキャンプイベントで披露してもらった――。
21回目を迎えたオーナーズイベント

2025年9月6日(土)・7日(日)の2日間、キャンプの聖地「ふもとっぱら」 (静岡県富士宮市)で三菱自動車のオーナーズイベント「スターキャンプ2025」が開催された。スターキャンプは、三菱自動車がクルマそしてアウトドアの楽しみ方を提案する1泊2日のキャンプイベント。第1回が開催されたのは2代目「パジェロ」や初代「RVR」などが発売された1991年のことで、休止期間などをはさみながら今回で21回目を迎えた。

子どもたちが楽しめるワークショップが多数用意されていて、ファミリーでイベントを楽しむ姿があちこちで見られるのがスターキャンプを象徴する光景ではあるが、来場者の個性あふれるクルマがずらりと並ぶのも見どころのひとつ。デリカD:5、パジェロ、トライトンと、もともと自然豊かなフィールドが似合うクルマが多い三菱自動車だが、そんな三菱車をどのようにカスタムして楽しんでいるのか。スターキャンプ参加者に愛車を披露してもらった。
キャンプ初心者にも優しいイベント。ファミリーに嬉しいコンテンツも充実!

今回のスターキャンプには、抽選で選ばれた400組の三菱車オーナーが参加。デリカD:5を中心に、アウトランダーPHEV、デリカミニ、トライトン、さらにはランサーエボリューションでキャンプを楽しむ強者まで、新旧さまざまな三菱車が集結した。

クルマを所有する悦びのひとつが、仲間や家族と楽しむレジャーの幅がグッと広がり、質的にもグレードアップすること。三菱車の購入、そしてスターキャンプへの参加をきっかけにアウトドアを始める人も多いそうで、キャンプ初心者でも安心してアウトドアを楽しめるように、スターキャンプでは手厚いサポートが用意されている。

キャンプ業界で働くプロを集めた「キャンプよろず相談所」では、キャンプ初心者の困りごとに対応。過去には強風でポールが折れてしまい、心も折れかかっていた参加者にポールの応急措置を施したり、初めて建てるテントの設営を手伝ったり。ペグなどの忘れ物にもできる限りの対応をしているという。

キャンプ用品を現地で受け取って“手ぶらキャンプ”が楽しめる「hinataレンタル」のブースも。

また、三菱自動車がアウトドアの楽しみ方を提案するコンテンツも豊富に用意されている。キャンプの楽しみと言ったら自然の中で味わう料理という人も多いと思うが、その醍醐味をスターキャンプでも味わってもらおうと、本格的なピザ窯を使って薪で焼くピザ作り体験や、焚き火でコーヒー豆を焙煎するワークショップが開催され、どちらも人気を集めていた。
さらに、ファミリー参加が多いということで子ども向けの遊び場も充実していて、イベント会場内のいたるところで子どもたちが楽しむ姿が見られるのが印象的だった。
三菱車のオフロード試乗会や新型デリカミニの展示、カスタムパーツの展示も

スターキャンプでは、キャンプ場で開催という地の利を生かしたオフロード試乗会も実施。キャンプ場内の林道を利用した泥濘路や急な登坂路を含むコース設定で、通常の公道試乗ではなかなか試すことができない走行性能を体感できる。キャンプ場にアクセスする林道やキャンプ場内では未舗装路を走ることも多いので、こういった体験は安心感につながりそうだ。

また、三菱のイベントではおなじみの4WD登坂キットも登場。プロドライバーが運転するトライトンやデリカD:5に同乗し、最大傾斜45度の坂道を登る体験もできる。実際に登ってみると目線の先に見えるのは空だけ……という実生活では絶対に出会うことがない坂道だが、そんな極限に近い環境でも安心して運転できる、愛車に備わった本当の性能を体感できる貴重なイベントとなっている。

イベント会場のメインストリートには、三菱車に関連するカスタマイズ用品などを展開するメーカーやショップのブースがずらり。他にも、2025年8月に先行予約がスタートばかりの新型デリカミニの展示など、1日たっぷりと楽しめるイベントとなっていた。
アウトドアを楽しむ三菱車オーナーの自慢の愛車をスナップ!
そんなスターキャンプでアウトドアを満喫している三菱車オーナーは、キャンプを楽しむためにどんなカスタムを施してしているのか。自慢の愛車を披露してもらった。
「一目ぼれしたカスタムを自己流で再現。カスタム映えするのもデリカミニの魅力」

大学生のころから楽しんでいたキャンプを、コロナ禍で再開したことをきっかけにキャンプで活躍するクルマを探し始めたというナカノさん。違うクルマで決まりかかっていたときに、三菱自動車が東京オートサロンで参考出品していた、雪山遊びを想定したデリカミニのカスタム「スノーサバイバー」に一目ぼれ。そのカスタムを参考にしながら、足回りから内装に至るまで自分なりにカスタムしたのがこのクルマだそう。

「デリカミニはいろいろカスタムを楽しめて、しかもカスタム映えするのが魅力ですね。もともとはカワイイ系のクルマですが、オートフラッグスの三点セット(ルーフラック、リアラダー、バンパーガード)を装着して、足回りもゴツくして、カッコイイ系に振り切りました。カスタムの中でもオススメはアルパインのサウンドシステムのメティオサウンド。高速走行中でもしっかり音が聞こえるようになるので、キャンプの道中のキブンをアゲてくれます」
「DIYや3Dプリンターを駆使して、デリカD:5をミッドセンチュリー風の車中泊仕様に」

インテグラタイプR、S2000などスポーツ系のクルマを乗り継ぎ、サーキット走行も楽しんでいたというKOZYさん。コロナ前にすっかりキャンプにハマったことで、キャンプ道具をたっぷり載せられるデリカD:5に乗り換え。車中泊仕様にカスタムして、キャンプでは車中泊を楽しんでいる。その愛車はこだわりのかたまりで、一見すると前期型デリカD:5と分からないようなルックスのテーマは、アメリカのミッドセンチュリーモダン。「ライトは角目に、エンブレムは初代デリカのものに変更。ドアミラーはカリフォルニアミラーに変えるなど、レトロ調にカスタムしています」

「特にこだわったのはDIYで製作したベッド。デリカD:5専用のベッドキットはいろいろ市販されていますが、上部の空間が狭くなりがちなので、低めに設置できるベッドをホームセンターで揃えた材料でDIY。天井の圧迫感が少ないので車中泊が快適になりました。最近では3Dプリンターを使ってトレイなどを自作したりもしています」
「子どものころから憧れたパジェロ。ジブンの年齢より1コ上のクルマを見つけて購入」

26歳のこーたさんは、パジェロミニ、パジェロイオと乗り継いで、3代目の愛車にパジェロ E-V45W(97年式)を選んだ生粋のパジェロ好き。小さい頃に知り合いに乗せてもらって好きになったのがこのクルマで、いつかは乗ってみたいとグーネットなどを眺めているなかでたまたま見つけて、1ヶ月くらい悩んだあとに友達の後押しもあって購入したんだとか。「他の人とカブらないところが最大の魅力で、フォルムもスタイリッシュで自分よりも1個上なのに今の時代にもフィットするし、V6 3.5Lエンジンの余裕のある走りも気に入っています」

「ルーフキャリアとリアラダーをつけたので、キャンプ道具を載せながら車中泊ができるようになったのが嬉しいですね。このクルマで北海道を1週間かけてまわってソロキャンプ旅をしたんですが、できるだけ長くこの車に乗って、いつか日本一周を実現するのが夢です」