アウトドア・キャンプ・車中泊
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.29
キャンプ(車中泊)向きオススメの車や条件とは

グーネット編集チーム
車でキャンプなどのアウトドアに行くと、車種によっては、大きな荷物を手軽に運べるだけでなく、車そのものを活用して車中泊をするという手段を選ぶこともでき、大変便利です。
ただし、中には、キャンプなどのアウトドアに向いていない車もあります。そのため、今回はキャンプ向けのオススメの車や選び方などをご紹介します。
キャンプに行くときにおすすめの車の選び方・ポイントとは
キャンプなどのアウトドア向きの車の条件は3点あります。
たくさん荷物が積めること
まずはたくさん荷物が積めることです。キャンプに行く際には、アウトドアグッズなどの荷物が大きくてかさばるうえに、日をまたいでのドライブになることが多くあります。
また、衣類なども含めると、その荷物は結構な量になってしまうこともしばしあります。そのため、車内には十分なスペースが必要になります。
ミニバンやSUVなどの3列シートの車は、3列目のシートを倒せば荷物をたくさん積むことができますし、ハッチバックは荷物の出し入れが非常に便利です。
また、3列目のシートを倒したとしても、座席として2列目まで確保できるという点も重要で、たくさんの荷物を載せながらも複数人が一緒に移動する場合などに対応できることで、アウトドアを臨機応変に楽しむことができるようになります。
オフロードも走れるパワーや車高などがあること
2点目は、オフロードも走れるパワーや十分な車両などがあることです。キャンプ先が海であれば砂浜や砂利道を走るための走破性が、山に行くのであれば上りのパワーが不可欠です。
狭い道でのスタックや、のろのろ運転は後続車にも迷惑をかけてしまいます。田舎の方に行くほどに舗装されていない道も出てくるので、オフロードを走れる力は必須です。
オフロードはデコボコやぬかるみ、深い轍など、車を走らせるうえで障害が多いです。車高の低い車はフロア部分をこすってしまったり、乗り上げてしまったりするため、車高の高い車の方が有利でしょう。目安としては地上高200mm以上があると良いでしょう。
また、オフロードを走るのに重視したい点としてパワーと合わせて重要となるのが駆動方式です。エンジンの力を4本のタイヤすべてに伝える4輪駆動方式(以下4WD)の車がおすすめです。雪道やぬかるみ、急な上り坂など、4WDなら安心です。
車内設備が整っているか
文字通りアウトドアでの生活になるので、道具や衣類が土やホコリにまみれたり、びしょ濡れになってしまうことも覚悟しなければなりません。それらの道具や衣類を気兼ねなく車内に置いておけるような設備が必要でしょう。
万一濡れたものを置いたとしても、タオルで拭いてすぐに乾くような、防水素材を使用したシートなどを採用している車種を選ぶことがおすすめです。
アウトドアにはやっぱりSUV!おすすめのSUVをご紹介
キャンプへ行く際のおすすめの車は、何といってもSUVです。
アウトドアというと、広さだけを重視し、ワンボックスカーなどを連想しがちです。ワンボックスカーは確かに車内が広いため、大人4人が乗っていても窮屈ではなく、キャンプで車中泊ができる大きなスペースも魅力的です。
しかし、オフロードなどの悪路も走行でき、丈夫な構造のボディから、SUVはまさしくアウトドア向きとして大きな支持を獲得しています。
トヨタ ランドクルーザー
SUVの代表格ともいえるのがトヨタのランドクルーザーです。8人乗り、3列シートの後部座席はすべて折りたたみ式になっており、それらを折りたたむことでたくさんの荷物を積むこともできます。
また、最新型のランドクルーザーの特徴として、4方向に設置されたカメラが装備されており、大型車にありがちな死角をなくし、路面状況を運転席に伝えてくれます。キャンプ場へ向かう悪路やオフロード走行にも効力を発揮する機能です。
スズキ ジムニー
軽自動車でありながら、地上高の高さと小気味よく力強い走りでファンから支持を受けているのが、スズキのジムニーです。
大型SUVやミニバンの入っていけないような狭い悪路も軽々と走り抜けることができます。軽自動車ですから値段も手頃で、維持費もそれほどかかりません。
荷物のキャパが狭いことが唯一の難点ですが、ルーフラックとルーフボックスを取り付けることで解消できます。外観的なデザインも含め、キャンプ場にマッチする車です。
三菱 パジェロ
質実剛健な外観がキャンプ場にピッタリなのが三菱パジェロです。
どんな悪路も踏破してゆく力強い走りはパリ・ダカールラリーの優勝で実証済みです。ショートとロングの2タイプがあり、キャンプにおすすめなのが7人乗りのロングタイプ。5ドアで後部シートの取り外しも可能。荷物もたっぷり積めます。
パジェロにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンがありますが、キャンプにはディーゼルがおすすめです。最新型のクリーンディーゼルエンジンは環境性能とパワーを両立させ、山道の上りや悪路に力強さを発揮します。
キャンプで車中泊に最適な車種は?

グーネット編集チーム
たくさんの荷物が積み込めて、車中泊ができるキャンプ向きの車は、フルフラットにできることが重要です。
トヨタ ハイエース
その中でもトヨタのハイエースは、キャンプ向きの車としておすすめです。
キャンプやサーフィン、スノーボードなど、アウトドアレジャーに必要な荷物を積み込め、フルフラットにして車中泊も可能です。ラゲッジスペースは圧巻の広さがあり、車内でゆったりと食事が取れるほどのスペースとなっています。
また、ハイエースはキャンピングカーのベース車両となることも多く、車中泊にはうってつけの車といえるでしょう。
本格的なキャンピングカーのベースとして利用されている場合でも手頃な価格で販売されていることも多く、人気の車両となっています。
車中泊用のオプショングッズが多数市販されているのも強みのひとつ。広いスペースと安定した走りは、どのようなシーンにも対応できます。
日産 キャラバン
広さ重視の方であれば、日産のキャラバンもおすすめです。商用バンとしてトヨタハイエースと人気を二分するのが日産キャラバンです。荷室スペースではハイエースに勝っています。その広さは2列シートの5人乗りで2m近く、後部シートを倒すと2.4mほどにもなります。しかも床面がフルフラットを基本としているため、車中泊に最適です。
標準仕様でも十分キャンプ向きといえるキャラバンですが、荷室の床面を防水加工した「トランスポーター」そして、2017年の日本キャンピングカーショーで発表された「グランピングカー」というアウトドア用の特別仕様車もあります。
「トランスポーター」はアウトドアスポーツの方をターゲットにした車で、「グランピングカー」は豪華なキャンプを楽しむ方々へ向けての車です。「グランピングカー」には家庭用エアコンや冷蔵庫、テレビが標準装備されています。
マツダ ボンゴバン
ボンゴバンに至っては、セカンドシートを倒せば、クイーンサイズ程の寝床スペースが確保できます。商用バンらしく、荷物を載せることを最優先に作られているので、広々したスペースが魅力です。
スライドドアの開口部は865mm、セカンドシート格納時の有効荷室長は2,160mmです。起伏無しのフルフラット床面になっているため、大人2人がゆったりと横になれます。
三菱 デリカD:5
居住性の高さと力強い走りといえば三菱のデリカ。優れたサスペンション性能でオフロードでも安定した走りを見せます。
角ばったフォルムはアウトドアシーンにピッタリ、サマになる車です。ラゲージスペースも四角いため、荷物の収納が便利なのも特徴。7人乗り、8人乗りとありますが、7人乗りの場合、2列目シートを倒したときに窪みができてしまいます。きれいなフルフラットにして寝床を確保するには8人乗りのデリカがおすすめです。
日産 セレナ
キャンプ、アウトドアに出掛けるといっても、走るのは山道ばかりではありません。目的地にたどり着くまでに街中を走ることもありますし、渋滞に遭遇することもあります。
そんなことも想定して乗るなら日産のセレナがおすすめです。家族向けミニバンではもっとも人気の車で、クラス最高の広さに加え、小物類の収納性も抜群。前の車に追従する運転支援システム「プロパイロット」も装備されているため、渋滞時の運転も安心です。
ダイハツ ウェイク
ダイハツが車中泊を念頭において開発したのがウェイクです。室内長は2,215mmを誇り、軽自動車とは思えない広々とした空間により、座席を倒しフルフラットにすれば、大人2人が余裕で横になれます。また、室内高も1,455mmあるため、自転車をそのまま積み込み、旅先でサイクリングなど楽しむこともできます。
維持費のかからない軽自動車で、これだけの広さと快適さを実感できる車は、そう多くはありません。今後も需要の伸びが期待されます。
まとめ
アウトドア・キャンプ、そして車中泊。同じようでありながら、少しずつ意味合いが異なります。また、キャンプひとつとっても、豪華なグランピングから軽自動車などで山奥へ分け入っていくひとりキャンプまで、楽しみ方もさまざまとなっています。
それらのアウトドア・キャンプ、車中泊の中から自分にあったニーズに対応できるように、走りの力強さ、荷室の広さをはじめ、寝床の快適さ、フットワークの軽さなど、最優先させるべき条件を考慮し、目的や行く先の状況に合った車選びをしましょう。