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更新日:2025.08.08 / 掲載日:2025.08.08
見て良し、食べて良し。別府八湯の“地獄めぐり”【クルマと旅する、にっぽんの温泉】
温泉は自然と人が育んだ日本の観光スポット。長きにわたって親しまれてきた名湯・秘湯に浸かるひと時はまさに癒しの時間。その温泉を中心に賑わい、発展してきた街を散策するのも楽しみの一つです。
そんな温泉地の旅は、愛車でのドライブ旅がオススメ! 自然が織りなす四季折々の風景を楽しみつつ、ふと気になった場所へ気軽に寄り道できるのは、ドライブ旅ならではの醍醐味です。今回は“べっぷ地獄めぐり”が人気の、別府八湯を紹介!
“食べる温泉”も人気のべっぷ地獄めぐり

大分県の別府八湯は、旅行会社のスタッフなどが投票する2024年度「にっぽんの温泉100選」で4位にランクインした九州の人気温泉地。日本有数の源泉数と湧出量を誇り、「別府」「浜脇」「亀川」「鉄輪(かんなわ)」「観海寺」「堀田」「紫石(しばせき)」「明礬(みょうばん)」の8温泉を擁します。泉質や風情の異なるさまざまな温泉を楽しめることから、多くの来訪者を癒やしてきた歴史を持っており、古いものでは8世紀初頭から歴史の舞台に登場する温泉もあるんです。

別府八湯といえば、歴史が詰まった観光地を巡る「べっぷ地獄めぐり」が有名。中でも「海地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」「白池地獄」は、国指定名勝にも登録されています。

べっぷ地獄めぐりは2時間半ほどですべて回ることが可能。午前中に一通り歩いた後の食事にオススメなのが、噴気で蒸した鉄輪温泉の名物「地獄蒸し」。別府市では、この地獄蒸し料理を「食べる温泉」と紹介しており、そのインパクトやヘルシーさから定番の人気グルメとなっています。
使う食材は、魚介類や肉類、野菜など。食材を釜に入れてふたをし、ころ合いを見て食材を取り出す……と、蒸し方はとてもシンプル。好みの調味料をかけて食べると、うま味が凝縮された特別な風味を楽しめます。地獄蒸し体験は「地獄蒸し工房鉄輪」、「二彩乃湯宿アサヒヤ」「森藩別邸」といった宿泊施設や、湯治屋(貸間)でも提供していますよ。

サウナとはひと味違う、日本古来の「蒸し風呂」体験

鉄輪温泉では、日本古来の「蒸し風呂」を体験することもできます。その入浴スタイルは通常のサウナとは異なり、噴気で温められた石室に敷き詰められている薬草の上に横たわるというもの。この薬草は石菖(せきしょう)と呼ばれ、じんわり温まることで冷え性や美肌にも効果があるといわれています。

別府市は伝統工芸文化も見どころ。「別府竹細工」は1世紀に起源を持つほどの長い歴史があり、1979年には国の伝統工芸品に指定されています。竹細工は蒸し料理の飯カゴや弁当箱で使われるほか、バッグや竹のアクセサリーなどのファッションアイテムにも。別府市竹細工伝統産業会館や別府駅構内など、様々なスポットで販売されているので、街歩きをしながら気に入った竹細工のアイテムをゲットしよう!
別府八湯

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