ローカライズ
更新日:2025.07.28 / 掲載日:2025.07.28
ファン必見、道後温泉の新しい魅力とは?【クルマと旅する、にっぽんの温泉】
温泉は自然と人が育んだ日本の観光スポット。長きにわたって親しまれてきた名湯・秘湯に浸かるひと時はまさに癒しの時間。その温泉を中心に賑わい、発展してきた街を散策するのも楽しみの一つです。
そんな温泉地の旅は、愛車でのドライブ旅がオススメ! 自然が織りなす四季折々の風景を楽しみつつ、ふと気になった場所へ気軽に寄り道できるのは、ドライブ旅ならではの醍醐味です。今回は日本最古といわれる温泉、道後温泉を紹介!
“道後温泉のシンボル”が5年半ぶりに全館営業再開

約3千年の歴史を持つ、日本最古の温泉といわれる道後(愛媛県松山市)。旅行会社のスタッフなどが投票する「にっぽんの温泉100選」2024年度は2位に躍進。その人気を確固たるものにしています。
道後温泉のシンボル「道後温泉本館」は、2019(平成31)年1月に始まった保存修理工事が昨年12月に完了。これに先立ち同年7月には約5年半ぶりに全館での営業を再開しました。
現在のような3層楼の立派な建物となったのは1894(明治27)年。道後湯之町の初代町長、伊佐庭如矢(いさにわ・ゆきや)氏が「100年後までもよそがまねできないものを作ってこそ、初めてものをいう」と、約20カ月の工期と、総工費13万5千円(当時)をかけて、老朽化した建物を改築しました。

1階に浴場、2・3階に休憩室を設け、入母屋造りの大屋根の上の塔屋が印象的な「神の湯本館棟」、日本唯一の皇室専用浴室のある1899(明治32)年竣工の「又新殿(ゆうしんでん)・霊(たま)の湯棟」、大正時代に竣工の「南棟」「玄関棟」と、その時々の時代の要請に合わせて増築。1994(平成6)年は日本で初めて公衆浴場として重要文化財に指定されています。

昨年完了した保存修理工事では、浴場や休憩室を、従来の姿を維持しつつリニューアルしたほか、今まで開放していなかった霊の湯3階の飛翔の間と南棟3階のしらさぎの間の2間が休憩室として、新たに使えるようになりました(事前予約制)。さらに魅力を増した人気の施設は温泉好きならずとも要チェックです!
本館以外にも見逃せない、2つの浴場

温泉街の主な浴場はほかに二つ。「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」は、「日本最古といわれる温泉」にふさわしく、飛鳥時代の建築様式を取り入れた湯屋がコンセプトで、2017(平成29)年にオープンした新しい施設です。開放的な大浴場と、道後温泉本館にない露天風呂を完備。道後温泉本館の又新殿を再現した特別浴室で、昔の浴衣「湯帳(ゆちょう)」を着ての入浴体験ができるのも特色です。

「道後温泉 椿(つばき)の湯」は、1953(昭和28)年、第8回国体が四国4県で開催された際に建設。つばきをシンボルとした松山市の市民の“親しみの湯”として広く愛されている、地元にとってなくてはならない公衆浴場です。
道後の湯はアルカリ性単純泉。刺激が少なく、湯治や美容に適していると人気を集めています。18本の源泉からくみ上げられる20度~55度の温泉をブレンドし、42度程度の適温に調整。加温も加水もしていない、“源泉掛け流し”を実現しています。
道後温泉

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