新型コロナウイルス関連情報
更新日:2020.05.22 / 掲載日:2020.05.22
デルフィスが「コロナ禍における「移動」「クルマ」に関する意識調査」を実施

トヨタ自動車が100% 出資する広告会社の株式会社デルフィスが「コロナ禍における「移動」「クルマ」に関する意識調査」を実施し2020年5月19日(火)に結果を発表した。この調査は日本国内の18歳~69歳の男女1600名に2回に分けて実施し、コロナウイルス感染拡大によってクルマに対する意識がどのように変化したかをまとめている。興味深い内容となっているので、調査結果を一部抜粋してお知らせする。
調査結果は以下の通り。
(1)移動・クルマに対する意識変化
クルマが安全な移動手段と認識され購入意向が向上。都市部ではクルマ利用頻度も向上。

コロナ禍の影響によって、クルマの購入意向に変化が見られた。

クルマを購入する予定があったが、「購入を中止または延期した人」が11%存在。経済的に家計の見通しが立ちづらい中で高額消費をためらうのも頷ける結果となりました。一方で、「クルマを購入したくなった人」が18%と、中止または延期した人と比べて+7pt多い結果となりました。このデータを見る限り、生活者意識のレベルでは、コロナ禍の影響でクルマ需要がプラスマイナスでプラスに転じていると言うこともできます。
また、クルマに対する認識の変化が見られた。

「クルマは生活に必要な移動を安全に行うことが出来る」が80%、「クルマは感染リスクを下げることができる」が77%と、クルマが感染リスク防止の観点で安全な移動手段として認識されていることが分かります。クルマの購入ニーズの高まりの背景にはこのようなクルマに対する安全価値の高まりがあることが推測されます。
続いて、クルマを運転する頻度が増えたかどうかという問いには

全国と比べて「特定警戒8都道府県」の増加傾向が高いことが分かります。特に、感染者が多い一都三県(埼玉・千葉・東京・神奈川)が26%、東京都単体でも26%と全体と比べて増加が顕著となっています。
(2)生活意識の変化

生活意識全般の変化については

今の気分について「前向きに頑張りたいか」「不安で後ろ向きか」どちらの傾向が強いかを10段階で聞いてみたところ、「前向きに頑張りたい」という気持ちを持つ人が、約4人に3人(77%)と、コロナ禍の厳しい環境においても、多くの人がポジティブな意識を持っていることが分かりました。
今後どのように暮らしたいかという質問に対しては

全ての性年代で「当たり前の日常を大切にしたい」と、ほとんどの人が感じていることが分かりました。また、世代別で見ると、男女10~20代を中心に「新しいもの・サービスを取り入れて良い生活に改善したい」「新しいコトをはじめてみたい」という意識が高く、コロナ禍収束後を見据えた行動意欲や積極性が見られる結果となりました。
コロナ禍収束後にやりたいことを聞くと

「気軽に外食を楽しみたい」の64%をはじめ、「国内旅行・温泉に行きたい」62%、「ドライブ・レジャーを楽しみたい」42%など、おでかけを増やしたいニーズが高いことが分かりました。また、クルマに対する意識として「気分転換にクルマでドライブしたい」人が61%存在しており、クルマは安全面だけでなく、リフレッシュの面でもニーズが高いといえます。
以上が調査結果の抜粋となっており、危機意識はあるが今後の生活を頑張る前向きな意見が多く、その中でクルマはソーシャルディスタンスを取るためのひとつの方法として認識されていて、今後の活動に関しても積極的に活用したいと思われているのではないかと感じた。
この調査で株式会社デルフィスは上記抜粋以外にも「GW期間の過ごし方」や「今後どのように暮らしたいか」また、調査後の考察も発表している。詳細が気になる方は同社の「コロナ禍における「移動」「クルマ」に関する意識調査を実施」をチェックしてほしい。