カーライフ
更新日:2021.05.10 / 掲載日:2021.05.10
「NGPバーチャル工場見学会」運営開始 コロナ禍でも自動車リサイクル工場見学&体験機会創出

NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(以下、NGP)は4月23日より、教室にいながら自動車リサイクル工場の見学が体験できる「NGPバーチャル工場見学会」を開始している。
同コンテンツはNGPが全国の小学校向けに展開してきた教育支援活動の一環で、ZoomなどのWEB会議システムを利用し、自動車がリサイクルされる工程を、実際に工場にいるような臨場感で学ぶことができるもの。
これまで工場見学会は、実際に小学生が工場まで訪問する校外学習として活用されてきたが、コロナ禍により校外での社会科見学を取り止める学校も多く、子どもたちの学習機会が減っているという現状がある。
実際に工場に来ての見学が難しい子どもたちにも、体験を交えた学びを提供したいという考えから、「NGPバーチャル工場見学会」の開始に至った。
WEBコンテンツ向けに見学会の内容をブラッシュアップ、臨場感のある体験を提供
工場見学会の様子
エコプロ出展の様子
アップサイクルされた「環境教育ノート」
NGPでは、同コンテンツの主な利点として以下の3点を挙げている。
1.自動車がリサイクルされる工程の動画を利用し授業を進行。ZoomなどのWEB会議システムを利用するため、子どもたちからの質問に対して工場の担当者が回答してくれるなど、双方向のコミュニケーションにより理解を深めることが可能。状況に応じ、講師も含め完全にWEB上での実施や、講師のみ教室に訪問して直接授業を進める形態を選択することも可能としている。
2.動画では、レポーターが工場の担当者に質問しながら、実際の自動車リサイクルの工程に沿って展開。実際に工場にいるような臨場感で学ぶことができ、随所にクイズを交えて子どもたちに考えてもらう時間を設けたりと、通常の工場見学で提供されている内容を「NGPバーチャル工場見学会」向けにアレンジしたコンテンツを提供する。
3.工場見学の際に事前に配布する「環境教育ノート」は、「NGPアップサイクルプロジェクト」で廃車になった自動車の取扱説明書を再生利用して製作。これまで廃棄物となっていたものを再利用した「環境教育ノート」を使って工場見学を行うことで、自動車リサイクルの流れを学習するだけでなく、廃棄物の発生抑制や資源循環の大切さを学べる機会も創出する。
バーチャル見学会の申込は、専用サイトにて受付。
今後は、近隣に工場がないなど、実際の工場見学が難しい学校の子どもたちなどに工場見学を疑似体験してもらうための仕組みとして、コロナ禍の収束後も活用していく予定だという。