カーライフ
更新日:2020.09.16 / 掲載日:2020.09.16
車のエアコンは燃費やバッテリーにどのくらい影響する?外気を活かしたエアコンの使用方法!

グーネット編集チーム
車のエアコンを使用すると、使用していないときに比べて燃費が悪くなることに気付くかもしれません。また、「多くの電装品を使用していたらバッテリーが上がってしまった」という経験がある方もいるでしょう。
ここでは、車のエアコンが燃費やバッテリーにどのくらい影響するのかをはじめ、エアコンを使用することでどのくらい燃費悪化につながるのか、バッテリー上がりをなるべく防ぐための方法について解説します。
車のエアコンを使用することで燃費は悪化する?

グーネット編集チーム
エアコンを使用した場合の車への負荷や、エアコンがどのくらい燃費の悪化につながるのかについて見ていきましょう。
車のエアコンを使用した際の車への負荷
結論からいうと、エアコンを使うと車に負荷がかかります。
エンジン出力を使ってコンプレッサーを稼働させる場合は、エンジン出力の5~10馬力程度をロスするといわれています。
車のエアコンによる燃費悪化はどのくらい?
前述のとおり、エアコンを使うと5~10馬力近くの出力ロスが発生します。このロスによって、燃費が10%以上悪化するといわれています。
ハイブリッド車の場合は、コンプレッサーを回すタイプによって燃費悪化の程度が変わります。
エンジンの回転を利用してコンプレッサーを回すタイプでは、通常のエンジン車と同様に燃費が悪化するでしょう。一方、モーターでコンプレッサーを回すタイプでは、エンジン出力を使わない分、燃費の悪化を抑えられるといわれています。
車のエアコンは、バッテリーへの負担も大きくなる?

グーネット編集チーム
カーエアコンを作動させると、バッテリーにはどのくらい負担がかかるのでしょうか?ここでは、カーエアコンがバッテリーにかける負担について解説します。
冬場だけでなく、夏場もバッテリー上がりの可能性がある
冬場にバッテリーが上がりやすいのは、バッテリーが寒さで電圧低下(性能低下)を起こしやすいからです。
「夏場は寒さによる電圧低下が起こらないため、冬場に比べるとバッテリーが上がりにくい」と思っている方も多いですが、それは電力の使い方によります。
基本的に、バッテリーが上がるのは「消費電力>発電量」となったときです。
消費電力が大きいカーエアコンやその他の機器を稼働させた際に、消費電力が発電量を上回ってしまうと、バッテリーが上がってしまいます。
夏場は冬場と同じくエアコンを稼働させる機会も多くなることが考えられるため、夏場であってもバッテリー上がりの可能性はあるといえるでしょう。
車のエアコンを使用するとバッテリーへの負荷が増える
前述のとおり、エアコンは消費電力が大きい機器です。車の電装品の中でもエアコンは特に大きい消費電力を誇ります。
車は、エンジンの回転をオルタネーターという機械で電気に変換して発電しているのですが、回転数が低くなるとそれだけ発電量も減ります。
通常の走行時は、発電量がエアコンの消費電力を下回ることはまずありませんが、渋滞時は注意が必要です。
渋滞中はアイドリング時間が長くなるため、エンジンの回転数が下がり、オルタネーターの発電量も減ります。発電量が消費電力に追いつかなくなると、不足分はバッテリーから供給するしかありません。つまり、バッテリーへの負荷が大きくなるのです。
車のエアコンの使い方によっては、バッテリー上がりの原因に!?
エアコンでは風量を調整できますが、風量が大きくなるにつれて消費電力も増えていきます。したがって、大きな風量で長時間使用することもバッテリー上がりの原因になります。
燃費悪化やバッテリー上がりにならないための工夫とは?
カーエアコンの使用による燃費悪化やバッテリー上がりをなるべく防ぐ方法をご紹介します。
燃費悪化を防ぐポイント
カーエアコンを常時使用しないで、時折オフにする
内気循環を使用してエアコンの稼働率を下げる
窓を開けて自然の風で涼をとるように心がける
バッテリー上がりを防ぐポイント
上記の燃費悪化を防ぐポイントを実践する
電装品の過度な使用を控える
燃費悪化とバッテリー上がりを防ぐポイントは似ている
燃費悪化を防ぐポイントとバッテリーへの負担を軽減するポイントは、ほとんど同じです。ここでご紹介した方法は、燃費悪化とバッテリー上がりの両方に役立つので、ぜひ実践してください。
まとめ
カーエアコンは快適に過ごすために欠かせないアイテムですが、バッテリーにも負荷がかかり、コンプレッサーの回し方の仕組みによっては燃費の悪化にもつながります。
エアコンの使用による燃費の悪化やバッテリー上がりを防ぐためには、エアコン使用時には内気循環にすることを心がけたり、自然の風を取り入れたりするなどして、車内での電力消費を抑えることがポイントです。
暑くて不快にならない程度に、車への負担を抑えたカーエアコンの使用を意識するといいでしょう。