シートベルトの正しい洗浄方法！汚れるとシートベルトの戻りが悪くなる原因に！？

シートベルトの素材は主にポリエステルで作られており、細いポリエステルの繊維を編み込むことで強固な強度を誇っています。そして、編み込んで作られているため、溝ができそこに汚れが溜まりやすくなるのです。

車をお持ちの方は一度シートベルトをよく見てみましょう。シートベルトが手垢やホコリ、タバコのヤニなどで意外と汚れています。シートベルトの汚れがひどくなると、スライダー部分に汚れが溜まり、シートベルトが滑りにくくなって戻りが悪くなってしまうなどの症状が出てしまうのです。

シートベルトの滑りをよくするためにも、定期的なシートベルトの洗浄がおすすめです。
ここでは、シートベルトを本格的に洗う手順と、日々の掃除方法を紹介します。

まず、シートベルトを洗う前の準備として、洗浄液を準備します。
バケツに熱湯を入れ、衣類用洗剤を5～10％ほど入れて溶かした洗浄液を用意しておきましょう。

次にシートベルトの洗浄を行います。シートベルトを最大に伸ばしたらクリップで固定し、洗剤を入れた熱湯に浸け込みましょう。しばらく浸けたあとにシートベルトを揉み洗いしたり、ブラシで擦ったりすると、汚れがしっかり落ちます。
揉み洗いをしても落ちない汚れがある場合、同じ作業をくり返しましょう。1時間ほど浸け込むことで、頑固な汚れもキレイに落ちるはずです。

最後にシートベルトのすすぎと乾燥を行います。汚れが落ちたシートベルトを外側に出し、ドアに挟んで固定したら、水をかけて洗剤をすすぎます。すすぎが済んだあとは、シートベルトを外に出した状態で完全に乾かしましょう。生乾きの状態でシートベルトを元に戻すと、巻き取りの部品が故障するおそれがあるためです。

シートベルトのスライダーも汚れやホコリが溜まりやすいので、洗剤を付けたブラシで擦り洗いするとさらに効果的です。

一度、本格的にシートベルトを洗ったら、そのあとは定期的な掃除は拭き掃除で十分キレイになります。

家庭用の中性洗剤を水で薄めたものをタオルに浸し、しっかり絞ってからシートベルトを拭き掃除すればOKです。拭き掃除をする際には、汚れを拭き取ったらそのままにせず、水拭きと乾拭きで仕上げるのがポイントです。シートベルトを拭くついでに、シートやダッシュボードなどの拭き掃除をしてもいいでしょう。

シートベルトを洗浄中に、衣類用洗剤や中性洗剤で落ちない頑固な汚れがあった場合は、タバコのヤニ汚れの可能性があります。ヤニの正体はタバコに含まれる「タール」という油性の物質で、粘着性が高いため簡単には落ちません。

シートベルトのヤニ汚れは、洗剤ではなく、漂白剤を使うのがコツです。熱湯に漂白剤を溶かし、シートベルトを20～30分ほど浸け込むだけで頑固なヤニ汚れがキレイに落ちます。漂白剤を希釈させる際に使う水は常温水を使う方も多いかと思いますが、ヤニ汚れの場合は熱湯を使うのがポイントです。

漂白剤で揉み洗いやブラシでの擦り洗いをする際は、漂白剤で手が荒れないように手袋をするといいでしょう。また、漂白剤を使用する際は、漂白剤に表示してある適量を守り、最後に必ず水洗いをして乾かすことが大切です。

シートベルトの戻りが悪くなる原因は、シートベルトの手垢やホコリ、ヤニなどの汚れです。一度もシートベルトを洗っていない場合は、衣類用洗剤と熱湯で洗浄液を作り、浸け込み洗いをしましょう。
漂白剤に浸け込んだあと、揉み洗いやブラシで洗うことで、蓄積した汚れがキレイに落ちます。日々のメンテナンスとして、中性洗剤を薄めたタオルで拭き掃除をすると効果的です。また、洗剤で落ちないヤニ汚れは、洗剤を漂白剤に変えるだけでピカピカになります。

洗剤と漂白剤を問わず、シートベルトを洗ったあとは水ですすぎ、しっかり乾かすことが大切です。