カーライフ
更新日:2020.05.18 / 掲載日:2020.05.18
黄砂が車に与える影響とは?黄砂の除去方法や対策を徹底解説!
グーネット編集チーム
車に付着した黄砂を通常の洗車で洗い落としている人も多いようですが、黄砂はただの汚れではないので、安易に洗ってしまうと車体に傷がついてしまいます。
逆に、洗車もせず長期間放置すれば黄砂は粘度のように固まったり、車体にシミができたりするので、正しい方法でこまめに洗い落とす必要があります。
車に付着した黄砂の除去をするためにはこういった知識が必要です。そのため今回は、黄砂の性質や車に与える影響、正しい除去方法についてご紹介します。
そもそも黄砂とは
黄砂を正しく除去するには、黄砂の性質をしっかりと理解しておくことが大切です。
黄砂は海外からやってくる
黄砂とは、風によって高度数千メートルの高さまで巻き上げられた土壌や鉱物粒子のことです。黄砂は日本で発生するものではなく、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などから偏西風に乗って日本に飛来します。
大気上空に舞い上がった黄砂は、近隣の農業生産や生活環境に重大な被害を与えます。それだけでなく、黄砂の粒子を含んだ雲を発生させたり雨を降らせたりして、地球規模の気候に影響を及ぼすため、世界中で問題になっているのです。
黄砂は春先に多く見られる
以下は、気象庁に掲載されている日本における月別黄砂観測日数平年値です。
■月別黄砂観測日数平年値
グーネット編集チーム
引用元:「気象庁|黄砂観測日数の経年変化」をもとに作成。
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/kosahp/kosa_shindan.html
日本では黄砂は3月~5月頃に多く見られます。黄砂の発生源になる砂漠地帯が冬だと、地域全体を高気圧が覆っているので強い風が吹くことはありません。
しかし、春になり、気温が上昇すると上空で低気圧が発生し、砂嵐が起こりやすくなります。この砂嵐で巻き上げられた黄砂が偏西風に乗って日本に運ばれてくるのです。
黄砂が車に与える影響
グーネット編集チーム
黄砂は車にも大きな影響を与えます。
黄砂によって車のボディに傷が付きやすくなる
黄砂の成分は、石英や長石という硬い鉱物です。角ばった形をしているので、車に付着すると傷が付きやすくなります。
洗車は「紙やすり」で擦った状況と同じになるので、車体が傷だらけになってしまいます。
黄砂は固まると落としにくくなる
黄砂は水に濡れると粘度のようにこびりついてしまうので、洗車だけでは取り除くことができません。
また、放置すればシミの原因になり、無理に剥がそうとすれば塗装が剥がれたり、車体に傷が付いたりすることがあります。
車に付いた黄砂を除去する方法と対策
車に黄砂が付着したときは、正しい方法で除去する必要があります。
黄砂を除去する方法
車を傷つけずに黄砂を落とすには、高圧洗浄による水洗いがもっとも適していると考えられます。
このやり方なら黄砂をきれいに洗い流すことができるので、車を擦る必要もなく、傷が付く心配もありません。
逆に、付着した黄砂をタオルで拭いたり、市販のコーティング剤を使用したりすると、傷の原因になります。
黄砂対策
黄砂の被害を最小限に抑えるには、飛来シーズン前にワックスやコーティング剤でボディを保護しておくのがおすすめです。
また、こまめな水洗い洗車も有効で、事前に車体を保護しておけば、黄砂が付着しても簡単に落とすことができます。
まとめ
黄砂は石英や長石などの硬い成分の鉱物でできており、3月~5月頃になると偏西風に乗って日本に飛来します。黄砂が車に付着するとボディに傷が付きやすくなるほか、長期間放置すれば粘度のようにこびりつき、シミの原因にもつながります。
そのため、黄砂が飛来してくる前にワックスやコーティング剤でボディを保護し、黄砂が多くなる時期はこまめに水洗い洗車をするようにしましょう。
黄砂が付着した場合は、主に高圧洗浄による水洗いできれいに除去することができるので、正しい方法で対処していきましょう。