カーライフ
更新日:2020.01.28 / 掲載日:2020.01.28
車の譲渡証明書とは?作成の目的や書き方、委任状の基礎知識を徹底解説
グーネット編集チーム
車の買い替えや環境の変化によって車が不要になった場合などで、車を友人や知人などに譲り渡すこともあります。
その際の手続きとして譲渡証明書を作成が必要になります。
ここでは、譲渡証明書の概要をはじめ、譲渡証明書の書き方などを含めてご紹介します。
車の譲渡証明書とは?
譲渡証明書は、車の譲渡や売買の際に必ず作成しなければならない書類であり、その意義は所有者が車の譲渡に同意していることを証明するためです。
譲渡証明書の必要性
譲渡証明書によって譲渡人と譲受人の意思を明確にするほか、書類を介することで、車の所有者が知らない間に第三者により名義変更がされないようにする目的もあります。
そのため、譲渡証明書がなければ、諸手続きを進めることはできず、証明書があって初めて所有権を移行することができるのです。
なお、車にかかる税金や車検、自賠責保険の加入義務などは所有権に付随し、譲渡手続きとともに譲受人へと移譲されます。
車の譲渡証明書の書き方と注意点
譲渡証明書には国土交通省で定められた様式があり、記載内容に不備があると窓口で受け付けてもらえません。
特に譲渡人と譲受人の両方について記載が必要である性質上、不備があってもすぐに直せるとは限りませんので、事前に内容をしっかりと把握しておきましょう。
車名・型式・車台番号・原動機の型式
譲渡する車について記載が必要ですが、車検証などを参考にしながら記載しましょう。車名欄は車種を記載しがちですが、メーカー名を記入します。
譲渡年月日
車の移譲を行った日付を記入します。
譲渡人及び譲受人の氏名又は名称及び住所
1行目に譲渡する現所有者の氏名や住所を記載し、2行目に譲渡される新所有者の氏名や住所を記載します。
譲渡人印(実印)
譲渡する現所有者の実印を押印します。実印は役所にて印鑑登録された印鑑を指しますので、登録されていない場合は役所での手続きも必要となります。
なお、印鑑登録は転居した際に、転居先の役所で再度登録が必要となりますので、注意しましょう。
備考欄
譲渡証明書の注釈に「型式の変更等があった場合は、備考欄にその旨を記入すること。」とありますので、その場合にのみ記載します。
車の譲渡証明書における委任状の意味と書き方
グーネット編集チーム
委任状とは、申請者が直接申請を行えない場合に、代理人にその権限を委任することを証明するための書類です。
特に譲渡申請の場合、譲渡人(以下現所有者)と譲受人(以下新所有者)の両者が手続きを行う必要がありますが、両者がそろって手続きをしに行くことはまれだと思いますので、どちらかが委任するケースが多いのではないでしょうか。
それぞれのケースでの受任者と委任者の関係は以下となります。
現所有者が手続きをする場合
現所有者のみで手続きする場合は、新所有者の委任状が必要となります。
受任者欄:手続きを行う現所有者の氏名と住所を記載する。
委任者欄:手続きを委任する新所有者の氏名と住所を記載し、実印を押印する。
新所有者が手続きをする場合
新所有者のみで手続きする場合は、現所有者の委任状が必要となります。
受任者欄:手続きを行う新所有者の氏名と住所を記載する。
委任者欄:手続きを委任する現所有者の氏名と住所を記載し、実印を押印する。
第三者が手続きをする場合
これは業者や行政書士などに依頼する場合も含め、現所有者と新所有者以外の第三者に手続きを依頼する場合です。
受任者欄:手続きを行う第三者の氏名と住所を記載する。
委任者欄:委任者欄は2名分あるので、手続きを委任する現所有者と新所有者それぞれで氏名と住所を記載し、実印を押印する。
まとめ
車の売買や譲渡には譲渡証明書をはじめとする書類が必要になりますが、現所有者と新所有者二人分の情報や実印が必要となるため、記載漏れやミスのないようにしたいものです。
お互いの手間を減らし、手戻りを防ぐためにも、事前に記載内容のチェックを十分に行いましょう。